ある女性を表現したタイトルです。
あっさりさーのさあ。
ねっとりした女性ではないようです。
こだわりのない唯我独尊でもないようです。
細かいことを気にかけない女性なのでしょう。
柔い男には、ちょっと物足りないかもしれません。
この「あっさりさーのさあ」が私の初恋の君です。
遠い昔のある時、私は生徒会の議長をやっていました。
我がクラスの学級委員のピンチヒッターでした。
私は、その「あっさりさーのさあ」の名前が呼べませんでした。
総勢26人の学級委員達に次から次に名前を呼んで、意見を言っていただきました。
学級委員として出席していた「あっさりさーのさあ」の友人が、なかなか当てないことに気づきました。
「あっさりさーのさあ」と友人は、ドキドキしながらいつ当てられるのか待っていました。
分っていました。でも、名前が呼べませんでした。
苦肉の策で、「最後に残った人」と当て、意見を言っていただきました。
つまらないことです。
「あっさりさーのさあ」とは、それきりでした。
それが、妻の学生時代の親友だったのです。
今度、食事に招待されました。
今度は、きっと名前を呼べるでしょう。
初恋の 君なつかしき 髪ゆする
2015年11月18日