我が家のクルマは、一番上のマーチ。先日マイナーチェンジされ、ちょこっと旧型になったが、昨年中古で購入したばかり。3気筒1200CCで79馬力、アイドリングストップ付きでカタログ燃費は22.6km/Lとデビュー当時はエコカーブームのはしりだったが、その後、矢継ぎ早にエコカーの燃費競争が激化して、今ではそこそこのスペックとなっている。
昨年買いかえる前も先代のマーチに乗っていたが、街中の買い物クルマとしての使用が95%、ほんのたまに旅行に使うのが5%という状況で、燃費が平均9km/Lと悪かった。小さなボディに1400CCという比較的大きな排気量のエンジンを載せていた影響が大きいかったように思うが、4速ATも走り出しの軽快感を演出するためか、スロットルをちょっと踏んでもグワっと燃料を吐き出すセッティングだったことと、私のエコ運転技術のレベルが低かったせい。
新型になっても使い方は変わらないが、平均で11.5km/Lに上がっている。瞬間燃費ならおそらく14~15km/Lは行っているだろう。排気量は小さくなっているが、2000回転くらいまでの低速トルクは前マーチとあまり力感が変わらないことには驚いた。とにかくエコな買い替えにはなってくれている。
現マーチを購入する時、ギリギリまでスズキ・スイフトと比較していた。試乗はしなかったが、ディーラーの展示車を触ってみた際に、シートの品質の高さに感心した。又、親友の愛車でもあり、ハンドリングや走行安定性の良さを聴いており、大いに迷った。
自分一人で運転するのであれば、親友とおそろにしていたが、我が家ではカミさんも運転するので、最後の最後は視界や小回り(最小回転半径)等の取り回しのしやすさが優先条件となり、マーチに決まった次第。
その最後まで迷ったスイフトのマイナーチェンジがあり、排気量は1200CCの4気筒のままながら、ワゴンRで開発したエネチャージ、点火プラグを2本にし、EGRを改良した新型エンジンを搭載してきた。燃費はなんと26km/Lオーバーとなり、マーチは5km/L近く離された。マイチェン前がスイフトは21km/L台だったから、5km/Lアップは驚異的な性能向上だ。パワー特性など走りがどう変わったのか、試乗記を早く読みたい。
そしてもう1車種、ホンダのフィットの新型が公開された。フィット自体は全長がほぼ4mあり、我が家の駐車場(本来は軽自動車サイズ)が狭いこともあって、最初から買い替えの候補からは外していたが、現行フィットの空力制御のために不自然に折れ曲がったルーフラインとフォルムが最後まで気に入らず、性能の高さは十分わかっていながら、触手が伸びなかった。しかし今度の新型は欧州シビックのデザインに近くなり、現行にくらべてかなり格好良くなっている。これであの広い室内空間を維持しているのなら、またもやヒットするだろう。
スイフトと一緒に迷ったのが、昨年発売された三菱ミラージュ。1000CC3気筒、FF駆動に絞り込んで徹底的にボディを小さく作りこみ、正攻法で軽量化した手法に共感して、買い替え候補に考えた。結局は予算的に中古を求めるしかなくなり、当時発売されたばかりで、新古車も高かったことから諦めたが、一度乗ってみたい。
マーチは今回マイナーチェンジで4気筒1500CCをニスモというスポーツバージョンで乗せてきた。つまり、4気筒が載せられるマージンが取られていたわけで、そのあたりミラージュの潔さに負けている気がする。
このコンパクトカーのクラスでは、フォルクスワーゲンのUP!やポロもあり、これについても話したいが、まとまりがつかないので、また次の機会に。