楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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南部アフリカ紀行ーサファリ 旅のアルバムの処分(6)

2021年09月20日 04時02分31秒 | 南部アフリカ紀行
(ボツアナのチョべ国立公園)
 
(サファリドライブとボートサファリ)
サファリと言う言葉をよく聞く。
○○サファリパーク、サファリ・ルックなどと使うが
サファリの本当の意味をボクは知らない。
そこで辞書を引いてみた。
safari=アフリカでの狩猟旅行、とある。
 
ボクがサファリで思い起こすのは、
へミングウエイの「キリマンジェロの雪」だ。
これはまさにアフリカの狩猟旅行である。
へミングウエイは狩猟や釣りをこよなく愛した。
そしてヘミングウエイの最後は、
事故か自殺か分からない彼の趣味の途中で死んでいった。
いくつかの小説を読むと分かるが、
人生どんなに努力しても何も残らないと、
虚無思想がどの本にも貫かれているから、
きっとどんなに良い小説を書いても何もならない、
と自ら死を求めたようにボクには思える。

本当はそんなこと判りきった上で、
生きる道を見出すのが、
人間本来の姿であるとボクは思う。
 
話がそれてしまったが、
ボクにとって最初のサファリは、
サンセットザンビア川クルーズであった。
あいにく曇り空でサンセットは望むべくも無かったが、
川には、野生のカバや鰐を見ることが出来た。
 
なによりも、日本では黒人を見ると、アメリカ人であったが、
ここでは正真正銘のアフリカ人を見ることが出来、
僕の好奇心を揺さぶった。
夕日が見えなくても、はじめてみるアフリカ人にすごく興味を持ち、
退屈する事は無かった。
この土着の人たちが、サンセットクルーズの船長を勤め、
英語を堪能に話し、観光客相手に説明するのは、
ボクには目を見張る光景であった。
 
第二次世界大戦直後、アメリカ兵が上陸し、
街中をジープで颯爽と走る姿を見て、
片言英語で話しかけた記憶がよみがえった。

しかし考えてみれば、
アフリカ人はイギリス植民地内に居住していたので、
英語を話すなんてことは、わけなく出来るのだ。
どちらかというと、
現地語はとっくの昔に忘れているのかもしれない。
供応される夕食もひょっとすると鰐の刺身や
サルのステーキが出てくるかと思ったが、
ボクの好奇心はいとも簡単に破られて、
ごくありふれた温野菜と焼いて
塩コショウで味付けした牛肉や豚肉が出てきた。
飲み物だけは、ボクの期待通り美味しいワインが出てきた。
 
翌日、本格的なサファリに出かける。
サファリといっても狩猟抜きのサファリである。
動物は乱獲で激減しており、今や保護されている状況である。
だから逆に野生動物見学が商売になるということだ。
 
発展途上国はどこへ行ってもそうであるが、
日本製の車が多い。
ここでも日本製の4WD(四輪駆動車)が使われている。
車の後部座席を改造し、運転席から後部座席まで、
階段状に競技場の観覧席様にしてある。
どの席に座っても、前後左右見渡せる状況である。
屋根にはシャワー除け、日よけを兼用してホロが張ってある。
高い天井だから雨が振り込んだらずぶ濡れになりそうだが、
普段乾燥しているから、現地の人は気にも留めないのだろう。


(ジープに5~6人づつ分乗してのサファリ)


(後ろに向かって座席は階段状に、
          前方が誰でも見えるように)

最初に見たのは鹿の仲間のインパラである。
それも遠くに居るが、
初めて野生のインパラを見るヤポネ(日本人)は、
キャアキャア喜んでいる。
毎日案内しているドライバーには、
馬鹿みたいに思えるに違いない。
水場に近づくと、遠くに鰐がトカゲが、水鳥がいる。
彼らには何も珍しくない、
ごく当たり前の風景である。

 
(インパラの赤ちゃん)

(お食事中のインパラ)

(ワニが餌を咥えている)

(トカゲ)

(水鳥)

しかし、野生のワニやトカゲは日本では見ることが出来ない。
ボクも含め日本人は大喜びである。
ロボットが音楽を奏でたり、
介護のために人を入浴させる姿を見て
アフリカ人が驚き喜ぶのと、
きっと同じに違いない。
 
米粒ほどにしか見えない象やキリンの姿をみて、
躍起になってカメラの望遠レンズに納める。
やがて道路の、手を伸ばせば届きそうなすぐ脇に、
インパラが木の芽を食べている。
25mほど先のすぐそばに、象が子供をつれて群れ、
僅かな木陰を求めてたむろしている。
ホロホロチョウや鷹、見たことも無い極彩色の小鳥や水鳥を楽しむ。

 (遠くに見えるキリン)

(ホロホロ鳥)

(子連れの象)

(恋人同士の象?)

午後はボートサファリである。
船に乗って川面から、
水を求めてやってくる動物達を観る企画だ。
もちろん水中に住むカバ、鰐の観察も、
水辺に集まる水鳥たちも観ることが出来る。
陸上で見るジープサファリより、
動物達を間近か観ることが出来る。


 (ボートサファリ)


(水に浮かぶ睡蓮の花)
(カバ)

(陸上で食事中のカバ)

(水辺を渡るゾウ達)

ただ、それだけのことで、
動物たちから見れば、
乗り物に乗った人間と言う動物たちが、
なんだか大声を上げながら、
今日も通って行くが、いつもと違って髪の毛は黒いし、
肌の色は小麦色をしている。
いつもの動物とは少し違う。

(鷲? 鷹?)

最近良く見かけるようになったが、
餌をくれるではなく、
なにやらガラスの目玉(カメラ)のようなものを向けているが、
まさかこれで殺されることは無いのだろうな・・・
 
そう思いながらこちらを見ているように思えてならない。

(アフリカ旅行はつづく)




 
 
コメント (1)
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