(ジンバブエ川とザンビア側から見るビクトリアの滝)
世界の三大瀑布は、
南米のイグアスの滝、
アフリカのビクトリアの滝、
アメリカのナイヤガラの滝の三つである。
有名な滝ばかりであるから、
どの滝も世界一と言われるだけあって、
テレビ映像に何度も出てくるから、
おそらく知らない人はいないと思われる。
アフリカの探検家と言うとすぐ思い出すのがリビングストーン。
そのリビングストーンが発見した滝は、
雨季にはジンバブエからザンビアに掛けて
1,7kmにわたる長さになる。
アフリカの雨季をテレビでよく見かけるが、
乾季には砂漠化する陸地が浅い湖になるほどの雨量である。
滝を流れ落ちる水量をにわかに想像出来ないが、
ガイドさんの話では、
流れ落ちる向こう岸の滝を観ることが出来ないほど
水煙が上がるという。
ボクたちが訪れたときは雨季に入る前で、
ジンバブエ側からは、
遠くザンビア側で流れ落ちる滝が奥のほうに見え、
手前には一本の糸のような滝が見えるばかりであった。
雨季には、はるか奥のほうから、
手前の糸のような滝があるところまで、
1,7km続く断崖が滝になるという。
乾季の今は、切り立った岩の断崖絶壁が見えるばかりであった。
世界三大瀑布のビクトリアの滝がある公園入り口には、
民芸品を売るみやげ物やがずらりと並び、
キリン、象、バッファローの木彫り、
黒人の顔を彫ったお面などがぎっしり並べて売られている。
(細工物の土産屋さん/自分で作ったビデオから)
(お土産に買った面飾り)
その広場の奥に立派な銅像が建っているが、
これがビクトリアの滝を発見した
リビングストーンの銅像であった。
ポルトガル人のリビングストーンは、
この70年間ボクの記憶の中では
探険家としてのイメージしかなかったが、
リビングストーン博物館を訪ねて、
実際にはキリスト教の宣教師であることを知った。
(リビングストーンの銅像)
アフリカにキリスト教を布教するのに、
未開の地を切り開いた苦労は並大抵ではなかったことを、
たった二日目のアフリカ滞在で容易に想像する事が出来る。
午前中はジンバブエ側からほとんど水のないビクトリアの滝を眺め、
はるかザンビア側の崖の上に、
観光客の赤い日傘がポツンと点になって見えるのが
印象に残った程度であった。
(水のないビクトリアの滝)
午後からはザンビア側に歩を進め、
約1,7kmを歩いてビクトリアの全貌を観光する。
ザンビア側は水量が多いところでは、
滝は水煙で対岸がかすかに見える程度である。
突き出した断崖の端にある展望台には、
デインジャーポイント、
リビングストーンポイント、
のように名前がつけられ、滝を展望できる。
(デインジャーポイント/スペルではGがCになって居る)
午後からは太陽を背に受けての観光であったため、
水煙に太陽が反射して、
虹が良く見えた。よく虹がかかる滝には、
レインボウ滝と名づけられている。
(水しぶきで出来た虹)
乾期で水量がなかった所為か、
三大名瀑も今のところナイヤガラに軍配が上がる。
その水量や均整の取れた美しい姿はナイヤガラのほうが、
今のところ群を抜いていると感じた。