楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
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     ・おくのほそ道を歩く

飛行機への搭乗(4)

2012年08月22日 10時22分57秒 | 初めての海外旅行

 
海外旅行の行き先と日程は決まった。
出かけるのはカミサンとボクだけ。
頼りになるのはボク以外に誰もいない。
カミサンにいたっては外国語はもちろん、
自慢にはならないが日本語も余り得意ではない。
 
ボクはそれこそ40年前に習った英語とスペイン語、
日本人だから日本語が話せる、
トライリンガル(三ヶ国語話せる人)だとうそぶいていていたが、
日本語以外はこれまでの40年間使ったことがない。
なんだかんだ言っても、ボクは生粋の日本人。
日本語を使うのが当たり前で、
間違った日本語を使わないよう毎日心がけている。
 
最近の若い人が、
「その映画館までのアクセス教えて」なんて使うと、
「アクセスじゃない、行き方を教えて でしょう」と言うくらい。
 
まず手始めにデパートへ行って旅行用鞄を購入する。
とりあえずスーツケース一つと手荷物になるバッグを手に入れる。
カミサンはどのように着飾ったらよいか、服装の心配をしている。
嫁いだ娘を呼び出して、
一緒にデパートであれこれ見繕っているようであった。
あわただしい毎日が過ぎ、旅行の一週間前になり、
旅行社から「旅のしおり」が届いた。
 
それによると
出発日 〇月〇日、帰着日〇月〇日。
成田国際空港 第1ターミナルビル 北ウイング 
「××」カウンター〇〇時集合とある。
 
一つのスーツケースに二人分の着替えを入れて、
洗面用具、簡単な医薬品
(風薬、胃腸薬、外傷塗布薬、などなど、)もいれて、
空港で航空会社に預ける。
手荷物には両替したお金、クレジットカード、カメラ、
搭乗券などなど入れる。
 
この時、航空会社の方から、
「飛行機は何番ゲートより何時に搭乗が始まりますので、
その時間までには搭乗ゲートにお越しください」といわれていた。
 
早速、空港内にチェックイン。
まず手荷物検査、次に身体検査。
前回、会社負担で旅行した時は添乗員の方から、
金属が付いたものはお金からベルトなどを出しておいて、
別に通過させてくださいと多分言われていたに違いない。
十年近くも前のことで、
そんなことすっかり忘れて赤外線ゲートを通過すると、
ピッと音がしてやり直し。
そんなことを何回か繰り返し、やっとゲートを通過する。
このとき靴まで脱がされた。
靴の中に金属が入っているとは、初めて知った。
搭乗口を確認して、時間が余っているから、
飛行場内の免税店を見学して歩く。
 
珍しいもの、世間で買うより安いものが、
たくさん並んでいる。
 
別世界なのだ。
 
つまり、もう外国なのだと予感する。
外国なのだから、珍しいものがあってもおかしくない。
目の保養にはもってこいの時間つぶしが出来る。
カミサンは旅行前にいろいろ世話になった娘にと、
ペンダントヘッドのロボットの形をした時計を購入していた。
しばらくして搭乗口へ行ってみると、
予定の飛行機の発着予定がなくなっている。
 
この時は本当にあせった。
どこへどのように聞いたら、
自分が乗るべき飛行機の搭乗口がわかるのか、
飛行場へ入ってきた場所へ急いで戻る。
途中の通路にInformationがあり、
素敵な案内嬢がいる。
そこで搭乗券を見せて、どこから乗るのか聞くと、
飛行機の搭乗口が変わって、Eの〇番ゲートへ行けと言う。
 
どうやって行くのか聞くと、
入ってきた場所を出て別の棟に行き・・・・、
可愛いお嬢さんにしては、取り付く島もないご返事で、
Eの〇番ゲートへ行ってくださいと言う。
可愛いい素敵なお嬢さんだったのが、
急に(知ったかぶりして、もっと親切に教えろ)と不親切な応対に感じた。
 
飛行場と言うのは、入るのも面倒だが、
逆行するのはなお難しい。
搭乗口までは一方通行にできている。
 
普段は出入りがないような通路を、
何人かのガードマンにとがめられながら行くことになる。
離陸まで10分程しかないないのに、
何人かのガードマンにとがめられ、
目的搭乗口にやっと着く。
 
何のことは無い飛行機は遅れて離陸すると言う。
 
旅行社から離陸するまでに変わったことが起こったら、
連絡してくれと言われていたことを思い出し、
 
電話連絡をすると、
「あなたはどちらに電話されているのですか?
こちらは第二ターミナルですよ。
あなたは第一ターミナルから電話しているので間違いです。」
と木で鼻をくくった様なにべもない返事。
 
(ふざけやがって、どこのターミナルだろうと離陸搭乗口が変わって、
離陸時間が遅れるから、電話したのに、
変わったことがあったら電話くださいなんて、
言わなければ電話もしないものを)と、
このときばかりは本当に憤慨した。
 
初めての海外旅行を楽しみにしていたのに、
いろいろ不都合があって、
問題があったから電話してやったのに・・・
 
もっとも旅行慣れした人には、
(良くあることだよ)で済んでしまいそうなことであるが・・・。
 
(もちろん旅行から帰って、
旅行社へ文句を言ったのは言うまでもない。
旅行社というのは、
こうした苦情を上手に処理する会社だと言うことが分かった。)
 
(海外旅行には良いガイドが必要)ということを
[旅立ち(4)]で書いたが、
それを痛感させられた出来事であった。。
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旅行先の決定(3)

2012年08月18日 13時01分42秒 | 初めての海外旅行
 
さて、海外旅行といっても、
昭和60年(1985)に、勤続30年のご褒美で、
費用は会社持ちの海外旅行(殆んど日本みたいなハワイ旅行)を、
夫婦で一度しただけのパスポートがあるだけ。
 
この時は、旅行の段取りから費用から、
航空切符の手配から、現地の観光からホテルなど、
あらゆる段取りは会社の総務課が引き受けて済ませた。
 
今度はそうは行かない。
いざ自分で行くとなると、
「どのお国に行くのが良いのか」から始めないといけない。
よく解らないので、観光業をしていて定年退職となった方が書いた
「定年後の夫婦海外旅行の秘訣」なる一冊を購入し、
その本に従うことにした。
 
ところが本を読んでいくうちに、行くべき国は書いてなく、
一般的なことが綴られているだけだと言う事が判った。
 
 1.目的地は 綺麗で明るい、安心でき体力に応じている。
 2.料金は自分にふさわしいこと、決して欲張らない。
 3.期間はベストシーズンとの境目。(料金が割安)
 4.見所は決めておくこと。
  (1)ガイドブック
  (2)旅行社のカタログ
  (3)在日政府観光局へ出向く
 5.気候気温の良い時期
 6.良いガイドが必要
 7.最高でも2週間以内を一単位とする。
 
およそこんなことが纏められていた。
これではどこへ行ったらよいか解らない。
 
そこで退職前の勤務先へ電話をかけて聞くことにした。
そうしたら日本でも安心できる旅行社を紹介され、
そちらに聞いてください、と言う。
 
何のことは無い初めから旅行社に問い合わせすればよかった。
本代が無駄になったと思ったが止むを得ない。
のちにこの本はボクより後に定年退職した人に差し上げた。
 
ここで言う目的地、キレイ、明るい、安心な国はどうすれば判るかといえば、
早い話、世界中の人が、旅行で一番沢山集まる国と言うことになる。
それは一体どこの国でしょうか?
 
オセアニア、カナダ、北欧と言う。
なぜこれらの国へ世界の人たちは旅行するかと言えば、
それは治安が良い国のベスト・スリーだからである。
 
それで まずオーストラリアに行くことに決めた。
南太平洋はオーストラリアとニュージーランドが近いから、
一度に両方訪ねたらどうかと思って、旅行社に尋ねると、
「別々に行っても旅行代金は余り変わりません。
かえって旅行日数が延びて疲れるだけです。」と言う。
 
それではオーストラリアだけで行くことにした。
初めてなのに
「案内は現地ガイドがします。成田から現地までは、
ご自身でお出かけ願います。
飛行機が離陸するまでの間に、
何か変ったことが起きたら連絡ください。
出発の一週間前に搭乗航空機、
集合場所など詳しい冊子をお送りします。」
と言って、旅行代金だけ支払ってこの日は終った。
 

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海外旅行準備ー旅行のお金の工面(2)

2012年08月13日 10時50分09秒 | 初めての海外旅行

 
定年退職後はカミサンとの約束の外国旅行をしたい。
その訪問目標を105カ国と他人に話したら、
「何でそんなに経済力があるのですか、
余ほど金持ちなのですね。」と、不思議に思われた。
随分金持ちのように思われたが、
実際はそうではない。
 
お金を稼げるだけの能力を持っていただけのことである。
 
定年後にやりたいことを残しておいた。
しかし暇はあれど肝心のお金が無い。
そこで1週間に2日だけ働き、
残り5日間を自由気ままに、
老後を楽しむことが出来る仕事は無いものかと探した。
 
希望を求めて探し回ったが、
そんな都合の良い仕事があるわけが無い。
 
半ば諦めて、現役時代の延長のようなフルタイムの仕事をする事にしようと、
覚悟を決めた。
 
面接に行くと、人事の方、採用部署の係りの人、採用部署の担当部長さん、
入れ替わり立ち代り面接を受けて、最後に社長さんが出てきた。
随分大ごとになったと思ったが、
その際、本来の自分の希望(本当は週二日間/土日/だけ働く)を述べた所、
先方が採用したいのは、実は土日を働いてくれる人だったのである。
しかし、週二日だけでは来てくれる人も無く、
やむを得ずフルタイムで募集することに決めた矢先であった。
 
お互いの希望が合致して、とんとん拍子に話は進んだ。
ところが仕事を実際には、どのようにやるのかがよく解らないので、
「具体的に一日見学させて欲しい」と頼んだ。
この間はアルバイト。待遇は時間給1750円。
 
翌日一日、仕事を見学した。
コンピューターを駆使していると言うものの、
仕事の内容は、前時代的なやり方であったので、
(つまり、手書きでやる事をコンピューターに置き換えただけの仕事)
その日のうちに五項目の改善をお願いして、
その改善が出来なければ仕事をお受け出来ないと、
改善要望書を提出した。
 
世界に冠たるアメリカの日本支社である。
しかも、この会社が商品を発明した先駆者で、
アメリカではこの商品がないと生活が出来ない。
1996年には、世界のビッグスリーに入っている会社である。
 
翌日、日本支社長が仕事場にわざわざやって来て、
「要望書の内容、すぐには出来ないが改善します。」の約束されたので、
仕事をすることにした。
(この問題は五年後には改善された。)

毎月、土曜日曜祝日勤務して月平均9日間勤務して、
年収400万円也、
 
この仕事の収入がすべて、
ボクの計画の旅行費用になった。
 
生活費は定年になった時点で、
年金で賄えるようにしてあった。
さらに言えばボクが55歳の時点で、
二人の子供は大学を卒業し、
住宅ローンも完了していたのである。
 
さらに幸運な事に60歳定年の時には子供たちは、
親には都合よく、結婚して独立していた。
 
ボクは決して金持ちではない。
どちらかと言うと、
人生の時間割をきちんとこなして来たことは確かである。
何歳までに子供を生み終え、
何歳までに住宅ローンを終える。
子供の結婚、独立にしても、
何歳までには独立するよう話してあった。
子供たちがパラサイト・シングルにでもなったら、
それこそボク達の老後は無い。
 
誰にも平等に与えられた時間を意識して、
その時間を一所懸命まじめに、
そして有効に使った者が人生をたのしめる。
 
と格好よく書いたが、
実際の所ヨーロッパへ一つの旅行をするのに、
1997年には夫婦二人で二週間旅するのに、
安くて一人135万円は必要であった。
 
(つづく)
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定年後は海外旅行(1)-世界の人が沢山訪れる国々=世界でもっとも幸せな国々

2012年08月12日 04時00分15秒 | 初めての海外旅行
その昔、定年後は海外旅行を楽しもうと思ったが、
実現するに当って、はたと戸惑った。
 
最初にどの国へ行けばよいか?
日本から初めて出る海外の国、
危険もあり、
通貨も解からず、
勿論言葉もわからず、習慣も地理も知らず、
どう決めたら良いのか。
 
しかたなく旅行会社を退職した方が、
その奥様と出かけた海外旅行のノウハウ本があったので、
その本に従うことにした。
 
まず、「世界の人が沢山訪れる国々のベスト3は何処でしょう」とあった。
どこかに統計があって、
旅行会社で仕事をしていたため、
著者は良くご存知であった。
 
ボクは、スイス、オランダ、スペインだろうと思っていたが、
その本を読み進むうちに、それは、
 
第一位、オーストラリア、ニュージーランドのあるオセアニア、
第二位、カナダ。
第三位、北欧。(スエーデン、デンマーク、ノルエー、フィンランド)
 
どうしてこの国に世界の人々は訪れるのだろうと言うと、
それは「治安が良いから」だそうだ。
 
 
話は飛んでしまったが、これからが本題。
 国連が2021年3月、

1.一人当たり国内総生産(GDP)
2.社会保障制度などの社会的支援
3.健康寿命
4.人生の自由度
5.他者への寛容さ
6.国への信頼度
をもとに調査した所、
 
1位はフィンランド
2位はデンマーク
3位はスイス
 
であったという。日本は56位。
 

 
こうしてみると世界の人々が沢山訪れる国は、
計らずも生活や仕事、所得などで国民が満足し、
幸福度が高い国々であるように思える。
満足度の高い国は、当然、治安も良くなるし、
良い国ということになる。

海外から訪れる旅行者にも
居心地が良い国と言うことになる。


 
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