セミの一生は、土の中にウジ虫でいる時間、約6年。
(蝉)
成長して穴から地上に表れ、脱皮して成虫の蝉になる。
木の上で樹液を吸い五月蝿いほど鳴いて、
メスをおびき寄せ、交尾してメスに卵を産ませ、
メスは樹皮に卵を産み付けてのち、亡くなるが、
地上に居る間は、およそ一週間とボクは教わって居た。
(交尾中に落ちて来た蝉のオス・メス)
地上での用が終わった蝉、最近、沢山見かける。
ところが、
地下の生活の割に、地上での生活が短いことに、
疑問を感じた高校生が、
どのように調べたのか知らないが、
2019年に調べたら、
アブラゼミは、地上ではおよそ32日生きて居ることが解った。
周りがどんな風景か解らない穴蔵に居て、
地上に出て来たら、都合よくメスがいたなら良いが、
木の上でさんざん鳴いて、メスをおびき寄せ、
やっと男女の仲になって、すぐ交尾する。
メスは樹皮に卵を産み付ける。
ここまで一週間で出来るわけがない。
これを一週間の間に終わらせるなんて不可能に近い。
ボクもずいぶん疑問に思って居たが、
土の中に6年も居ることを確かめた学者先生の我慢強さを思うと、
とてもボクには確かめられない。
まず、どうすれば蝉を飼うことが出来るのかさえ、
思いつかない。
蝉が地上で30日間生きて居ることを
2019年に確かめた
高校生に敬意を表したい。