楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

猛暑雑感 5 (夏の暑さ)

2004年10月27日 09時31分00秒 | つれづれなるままに考えること
(夏の暑さ)
子供の頃、夏の暑さにへこたれて

「暑い、暑い」というと、
「夏は暑いもの。暑い暑いというものではない」

と父親に叱られた。そして次のように説明をつけた。

夏に寒かったら、いろいろ困る人が出てくる。
まず、海水浴場。人が来ないから商売上がったりになる。
ジュースやビールが売れなくなる。
金魚屋さんも困れば、浴衣も売れない。
団扇(うちわ)も売れなければ扇子(せんす)も売れない。
いろんな夏に売れていたものが売れなくなる。

商売をしている人にお金が入らないと
預けるお金がなくなるから、銀行が困る。
すると銀行員は暇になり、ボーナスが少なくなる。

そんな説明であったように思う。

昨年、ヨーロッパが猛暑であった。
氷河が溶け出し、麓の町は大洪水になった。
良かったのは、猛暑で果物の甘みが増して美味しかったこと。
当然果物の中の葡萄の作柄が良くて、
美味しいワインが出来た。

観測以来の猛暑が、過去最高品質のワインを産んだようである。
ヨーロッパ産の2003年もののワインが、
日本に出回るのを狙って飲んでみたいものである。

(ん?) 

今年(2004)日本は観測史上最高の暑さになった。
ヨーロッパのように洪水にも見舞われた。
確かに果物はとても甘みがあって美味しかった。

すると今年の日本産ワインは、
きっと史上最高の品質のワインが出来るに違いない。
ひょっとして、木の枝にぶら下ったままワインが出来るという
貴腐ぶどう酒も出来るのだろうか?


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猛暑雑感 4 (蝉と命)

2004年10月25日 09時40分00秒 | つれづれなるままに考えること
(蝉と命)
記録的な暑さのこの夏、我が家のベランダに
飛び込んできた蝉が、仰向けになっていたが、
暑さで餌になる樹液も出ないので、
飢えてしまったのであろうか?
ベランダにある植木鉢に留まらせてやったら、
しばらくして、ジーと鳴いて元気良く飛んで行った。

散歩の途中で、道端に仰向けになっている蝉を
また見つけた。昨日の蝉も生きていたが、
今日の蝉も生きている。
路で出会う子供さんにでも上げようと、
蝉を拾い上げた。
「ジ、ジー」と弱弱しい鳴き声をあげたが、
ただの一回で終わり。

周りは桜の老木が鬱蒼としているのに、
蝉の鳴き声は聞こえない。
すこし歩いて、桜の幹に樹液が滲んでいたので、
その脇に蝉を留まらせて、散歩を続けた。

3日前に散歩した時は何も感じなかったのに、
たった一日の高気温で草が枯れ、
昆虫が命を失う現実を見ると、
体力のない人が命を落とすのも、
ある意味で止むを得ないに違いない。

神は、こうして草木にしろ、動物にしろ、
自然に任せて淘汰していくのであろうか?


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猛暑雑感2 (七夕のすきやき後日譚)

2004年10月25日 09時37分00秒 | つれづれなるままに考えること
(7月7日七夕のすきやき後日譚)
7月7日の最高気温35度の中、夕食はすきやきに決まった。
クーラーをがんがんに冷やして食べようという寸法である。

夕方、すき焼きの用意も出来て、ガスコンロをテーブルに出す。
火を入れる前に、エアコンを効かせなければならない。
今年初めてのクーラーを使用することになる。
先日、こんなことのために、汗を流して機械を清掃し、
フィルターも洗った。後はスイッチを入れるだけ。

最近のエアコンは操作がリモコンになっていて、すこぶる楽だ。
リモコンを取り出してスイッチを入れようとすると、
液晶の表示部分が消えて見えない。
(?)いやな予感だ。
バッテリーを替えればきっとOKに違いない。
買い置きのバッテリーを入れ替える。

液晶部分が表示されない!

「コンロに火をつけるわよ!」
カミさんの無常な声が飛んでくる。
とんでもない。今火をつけられて、
クーラーが効かなかったら、どうなるんだ。

考えただけで汗が流れる。
やっぱりリモコンは効かない。
バッテリーがダメに違いない。この間替えた携帯用ラジオの
バッテリーと入れ替えてみるが、全く効果はない。
使い始めているバッテリーでは、
容量が足りないかも知れない。

結局乾電池を買いに行くことになった。
目の前にすきやきの用意は整っているというのに。

この後を書く気にはならない。
でも、書かなければ終わりにならない。

目の前にすきやきの用意は出来ているのに、
クーラーが効かないのでは、暑くて食べる気にならない。
乾電池を買ってきて、リモコンにセットするも、
リモコンは稼動しない。

暑い中でガスコンロに火をつけて食べる気もしないので、
「クーラーが直ってからすき焼きをすることにしよう」と
いうと、カミさんが、
「夕食はどうするの」と言う。

この際、ボクは近くのレストランにでも行って、
今夜は終わりにしたいところだ。
しかし、テーブルの上に、すき焼きの用意万端整えたカミさんは、
他の発想が出来ないらしく、顔がだんだん不機嫌になってきた。

止む無く、10年以上も見もしなかった、
取り扱い説明書を探し出して、なんとか手動でクーラーを
動かす手はないかと探したが、急いでいるし、
暑いし、目は虚ろになって、
なかなか必要なところを探し当てることが出来ない。
急げば急ぐほどあせって、かえって汗が流れる。

やっと、手動に切り替えクーラーが動く。
部屋が涼しくなるまでの間に、ボクはシャワーで汗を流した。

さっぱりして、食卓に着いたら、
すき焼きの良い匂いがしてきた。
冷たいビールを、ごくごくと喉を鳴らして飲む。
その美味しいこと。言葉にならない。

すき焼きもカミさんが言ったように、
霜降りの肉がとても美味しかった。
苦労して味わうことが出来た所為か、
こんな美味しい すき焼きは、久方ぶり。

真夏のすき焼きもまんざら捨てたものでもない。

(負け惜しみだけれど、そういうことにしておこう!)









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猛暑雑感 3 (雑草)

2004年10月25日 09時36分00秒 | つれづれなるままに考えること
(雑草)
今年の夏は、暑かった。
2004年7月20日に思った事を記そう。

昨日、日中39.5℃を記録した気温は、
夜になっても下がらず、明け方30.1℃を最後に、
また上がりだした。記録をとり始めて以来、
過去最高を記録した。

最低気温が夜25℃を記録すると「熱帯夜」と表現するが、
30℃を超える夜を表現する言葉はないという。

何処かの誰かが創った俳句に「超熱帯夜」というのがあるから
これにしたら如何かと提案があった。
言葉とは、こんな具合に出来上がっていくものなのであろうか?

その記録的な気温の所為で、クーラー嫌いのボクも、
一晩中クーラーのお世話になって、
ぐっすり休むことが出来た。

本日、散歩に出る。
陽射しが翳ったのを見計らって家を出たが、
道路上はサウナバスに入ったように感じる。
すこし歩けば、汗が流れる。

つい最近購入した、吸汗速乾のTシャツを着て出た。
汗かきには快適である。

荒川土手まで約3km、陽射しがなかったので、
三日ぶりに荒川土手を歩く。

昨日の猛暑の所為で、雑草は枯れて土手は茶色。
シロツメ草や赤い花をつける紫ツメクサ、
ヒメジオン、イヌムギ、カラスムギなどは、
褐色になっている。やや大げさではあるが、

夏なのに初冬を感じる枯野原

であった。

どこを旅したときのことか忘れたが、夏は暑さと乾燥で、
野原の草が枯れて枯野原になり、
冬には湿度と気温が草木の成長に適して、
野原が青々としてくる。とガイドさんに聞いたことがあるが、

日本で同じことが起きるとは、夢にも考えなかった。
夏、枯れ野原が出来る現実を始めて体験した、
この夏であった。





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猛暑雑感(七夕)

2004年10月25日 09時32分00秒 | つれづれなるままに考えること
7月7日(最高気温35度、湿度80%)
今年の夏は暑いこと、この上も無い。

(すきやき)
7月初めまでに気温35度を超える日が
10日以上続くことは少ないと、気象庁で言っている。

毎夏 7月7日は、七夕の日である。
今年、天気予報では35度を越えるという。

七夕に合わせスーパーマーケットで、
セールが行われるチラシが入っていた。
暑いさなか、買い物に来るのをためらう
主婦層を狙ってのことだ。

カミさんが買い物に行くというので、車の運転手を買って出た。
寒いときと暑い時は、ずいぶん重宝がられるボクの
免許証である。

スーパーマーケット内は冷房が効いていて、
過ごしやすい温度に設定されている。
なるべく長く滞留してもらい、
売り上げを上げようという寸法である。

精肉店の前で足が止まった。

カミさん「美味しそうなお肉ね」
ボク「何にするの」なんの料理を考えているのか訊いた。

霜降りのすき焼きにするには持って来いだが、
何と言ってもこの暑さ。まさかすき焼きでもなかろうと、
聞くだけは訊いた。

ボク「肉じゃがにでもするのなら・・・」
カミさん「すきやきよ!」

開いた口がふさがらないとは、このことだ。
最高気温35度、湿度80%、
家の中でただ座っているだけでも、汗がにじむ。

それに輪をかけて、テーブルにガスコンロを載せて、
鉄なべを暖めて、すき焼きにする。
汗をだらだら流して、すき焼きをつつく。
想像するだけで暑い!

そんな発想は、僕の頭の中にはなかった。
仮に冷たいビールを飲みながらにしても・・・
これは頂けない。

(待てよ。つめたいビールを氷点下の気温の中で飲むのは、
部屋が暖かでTシャツ一枚で居られるからだ。
ならば、クーラーで冷やせるだけ冷やして、
それなら鍋をつつけるか・・・)

止せば良いのに、

ボク「エアコンつけて、すき焼きも、また一興か?」

これで決まってしまった。

ねぎに焼き豆腐、糸こんにゃくにしいたけ、卵を買ってかえる。
まんまとスーパーマーケットの術中にはまったようなもの。

兵法にある「肉を切らせて骨を切る」

スーパーマーケットは
「肉を買わせて、野菜を売る」
結局高い買い物になってしまう。

本当は七夕の7月7日にかけて、

77円の品物を買いに行っただけなのにのに・・・






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