楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
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     ・おくのほそ道を歩く

入谷鬼子母神の朝顔市

2005年07月07日 18時42分00秒 | つれづれなるままに考えること
今日、家内に連れられて、入谷鬼子母神の
朝顔市に出かけた。

お祭り騒ぎが、あまり好きでないのは、
雑踏の中に取り込まれ、身動きならないのが、
ボクにとって恐怖になるからだ。
はい、ボクは閉所恐怖症です!

子供の頃に、空襲警報が発令されると、
家族揃って、庭に造ってあった防空壕に飛び込んだ。
雨上がりの後は、防空壕の穴の中は水浸しで、
ビシャビシャ音を立てながら、防空壕に入ったものだ。

子供心に考えても、近くに爆弾が落ちれば、
全員生き埋めになる、そう思っただけで、
窒息死の恐怖に襲われる。

狭い穴倉だけでない。
レストランの突き当たりの奥の椅子には腰が下ろせない。
身動きの出来ない雑踏の中では、
悲鳴をあげたいほどの恐怖に駆られる。
初詣の雑踏、浅草の仲見世、観覧車の中、
エレベーター、こんなところでは、
いつでも逃げ出せる入り口に必ず陣取ることにしている。

そんなボクが、朝顔市に行きたいと思ったのは、
浴衣がけでうちわを持ち、
江戸情緒を満喫できるかと思ったからだ。
昼間だから、浴衣に団扇は無理としても、
売り子と買手のやり取りなど、
楽しみたいと思った。

そんな雰囲気だけを一度、味わってみたいと思ったからだ。

ところが、どっこい そう簡単に問屋は卸してくれなかった。

歩道という歩道には、朝顔の鉢を置いて商売しているから、
歩道は半分はお店になり、歩く場所が三分の一ほどしかない。
残り三分の一は、朝顔の鉢を大量に購入して、
江戸情緒を地方に発送するのだろう、
宅急便のお兄さんたちが頑張っている。

お客さんはすれ違う。
カメラが趣味の人が沢山いて、これまた通行の邪魔をしており、
まさに雑踏を三倍にしたほどの混雑である。

申し訳ないが、これではボクは死んだようなもの。
やっと車道に出してもらって、生き返った。

何が江戸情緒なものか、ボクにとっては
恐怖の時間であった。



コメント
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