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Untersee-Boot

あるいは感想記として

『スポーツドリーム』 9/6

2008年09月07日 | スポーツドリーム
前回に引き続き、ゲストは沢穂希選手。

今回は、決勝トーナメントの3試合を振り返りながらあれこれと。
準々決勝の中国戦は2-0で完勝し、準決勝に駒を進めたなでしこJAPANは、ここでようやく選手村に入ることが出来たとのこと。
先週の放送でも沢選手は「それ(選手村に入るの)をモチベーションに(皆やってました)」「普段会えない選手に会えるんで」と言ってましたが、選手村に入るときは、

南原 「準決勝」
沢   「はい」
南原 「これ、選手村ですよね」
沢   「はい」
南原 「選手村(笑)」
沢   「(笑)」
南原 「どうですか?選手村入って(笑)、荷物まとめて「私たち選手村だよ!」」
沢   「選手村に着いたときに」
南原 「はい」
沢   「みんなで「あれ?」とか言って、「選手村って入れるのってベスト4だよね」とか言って」
南原 「はい」
沢   「で、「ドイツ、アメリカ、ブラジル、日本、これおかしくない?」って、みんなで(笑)」
南原 「ハッハハハハハハ」
沢   「「ここに日本入ってるのおかしくない?」って言って」
南原 「ハッハハハハハハ」
沢   「「でも選手村だよ」とか言って、「ベスト4だよ」とか言って、みんなでそういう話をして、選手村に入ったんですよ」

という話をしていたそうで(笑)。
サッカーは開会式前から試合をしたり、北京五輪と言いながらも北京以外の場所で試合をやっていたり、オリンピックムードとはちょっと違った中での試合が続いていたと思いますので、準々決勝の試合に勝って念願の選手村入りをして、マック食べ放題なども経験できたようで何よりでした(笑)。


準決勝のアメリカ戦は、「(皆で)メダル欲しいね~って言ってて」「(予選リーグの時は負けたけど)次やる時は勝てそうな気がしました」とのことでしたが、アメリカも予選の時とは違い調子を上げてきて気持ちを前面に出していたそうで、残念ながら敗戦。
3位決定戦のドイツ戦は、銅メダルという目標がありつつも、今のチームでやれるのが最後の試合だったので自分たちが90分間楽しいサッカーをやろうと言ってやりました、とのこと。
で、

南原 「ピッチ立って、最初(日本が)バーッと攻めてましたよね」
沢   「はい」
南原 「はい」
沢   「で、あそこで点が取れなかったのが、たぶん、やっぱりホントに世界との差と言うか」
南原 「うん」
沢   「だなって感じましたね」
南原 「これは、な・・色んな競技とかにも言えると思うんですけど、何なんですかね? その、1点入れる、1点入れない差っというのは」
沢   「で、でこう、前半の時、前半は日本ペースでホントに自分たちのサッカーも出来てましたけど、やっぱり後半のホントに残り10分15分で」
南原 「うん」
沢   「あそこで(点を)入れてくるドイツっていうのは、やっぱりレベルの差というか、そこがやっぱり日本との違いだな、というのもすごく思いましたし」
南原 「それレベルの差ってやっぱありますか?」
沢   「ありますね、フィジカル的にも全然違いますし、普通に横に立ったら身長180cmがパーッと居て(笑)」
南原 「(笑)」
沢   「この選手たちにヘディング勝てっていうほうが難しい(笑)」
南原 「アッハハハハ」
沢   「思いますもん(笑)、やってて(笑)」
南原 「ハッハハハ、デカかったですね、ディフェンダーね」
沢   「デカかったですねぇ」
南原 「これ、ヘディング・・じゃ、どこで点入れるって足元かとか、そういう」
沢   「そうですね、でも、ホントに日本の良いところって、やっぱりパスワークだったり戦術だったりとか、戦術の理解度だったりとか」
南原 「はい」
沢   「そういうのは、ホントに負けていないと思うんですけど、やっぱりフィジカル、こう、高さだったりパワーだったり、スピードでっていうと、やっぱちょっとまだキツイ部分があるので、で、それに対抗してやるのはやっぱり難しいので」
南原 「うん」
沢   「だったらやっぱり日本のそういう良いところを、もっともっと自分たちのレベルを上げていかないといけないんだなっていうのは思いますね」
南原 「後半のラスト10分までは戦えてたわけですよね?」
沢   「そうなんですよ、あとだから10分なんですよ」
南原 「あと10分」
沢   「あと10分、15分なんですよね」
南原 「ラストどう締めるか」
沢   「はい」
南原 「ここが難しいっていうか」
沢   「そうですね」
南原 「はい」
沢   「そこが今の課題だと思いますね」
南原 「課題」
沢   「はい」
南原 「沢選手から見て、これ、何をどうやったら、こう(課題が)埋まりますかね」
沢   「う~~ん、難しいですねぇ、でも・・」
南原 「ま、沢選手はアメリカ(のプロリーグ)でもプレイしましたよね」
沢   「はい」
南原 「日本人の良さとか」
沢   「う~ん、でも、まぁ日本人の良さはホントに、そういう技術はアメリカ人の選手に負けてないと思いますし」
南原 「うん」
沢   「普通にアメリカ人の選手はリフティングしてても全然出来ないんで(笑)」
南原 「アメリカ人は?」
沢   「はい(笑)」
南原 「はい」
沢   「だから、もっともっと、その細かいところというか、やっぱファーストタッチだったりとか」
南原 「うん」
沢   「トラップするところの位置だったり、やっぱり判断だったり、ホントに今からでも少しずつでも変えれる部分を変えていかないと、やっぱり世界には勝てないなと思いますね」
南原 「もう、もうホントに」
沢   「ホントの」
南原 「細かいとこですか?」
沢   「はい、そう思いますね」

というやり取りも。
フィジカルやパワーで日本が世界と対抗していくのは確かに難しいと思いますが・・・。
今回、沢選手の話を聞いていると、メダルを獲れなかったのはそういうフィジカル的なことよりもメンタル面のほうが大きかったんじゃないのかな?という感じです。
バルセロナ五輪の時に金メダルを獲れなかった柔道の谷(当時は田村)選手が当時のことを振り返り、準決勝で勝ってホッとしてしまい決勝では負けてしまった、という話をしていましたが、今回のなでしこもベスト4に入ったことである程度満足してしまい、達成感のようなものを味わってしまったことが、メダルを逃してしまった要因のひとつのような気がします。
あと、「メダルが欲しい」と思うのと、「メダルを絶対獲る」と思って試合をするのとではモチベーションも微妙に違うと思いますし・・・う~む、このへんは世界との差というよりも、経験の差なのかもしれません。
とはいっても、初のベスト4入りは改めて言うまでもなく素晴らしいことですので、今回の経験を踏まえ、沢選手やなでしこには更に上を目指して頑張って欲しいと切に思います。


あと、北京五輪ではメダルは取れなかったけどそれ以上のものを得た、みんなの勝ちたい気持ちというのがすごくグラウンドにも出せましたし、やっぱり最後まで諦めない気持ち、色んな人に対する感謝する気持ちとか色んなものを感じた大会でしたね、という沢選手の話などもありつつ、

南原 「沢さんは、血液型が確かAB型」
沢   「一緒ですよね」
南原 「僕もAB型なんですよ、わかりますよ」
沢   「(笑)」
南原 「ホントは喧嘩とか苦手なタイプでしょ?」
沢   「(笑)」
南原 「言い合うのも」
沢   「あぁ、もう絶対すぐ私あやまります」
南原 「ねぇ」
沢   「はい」
南原 「あいだ入って「まぁまぁ待ちなよ」みたいな」
沢   「う~ん、けっこうそういう感じですね、でも、行くときは行くんですけどね(笑)」
南原 「ハッハハハハハ、開き直ったら(笑)」
沢   「開き直ったら強いですね(笑)」
南原 「ハッハハハハハハ」

というやり取りも(笑)。
AB型の人がみんな南原さんのように喧嘩を一度もしたことがない平和主義者だとは思えませんが(笑)、それは兎も角として。
沢選手いわく、チーム内では喧嘩もなく、このチームでサッカーをやれて幸せ、最高の仲間と一緒にこの大会に出れたというのは自分のサッカー人生の中で貴重な時間になった、とのことでした。


あとは、(現役は)やれるとこまでやりきりたい、その先にロンドン五輪があればそれに向けて戦いたいという話や、今度はオリンピックでメダルを獲りたい、釜本さんの代表ゴール数75を「絶対抜きたい」、という話等々、沢選手が語る北京五輪&サッカー話を、南原さん同様興味津々で聞いてしまった30分でありました(笑)。