矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

"感染制御” Tシャツ  古巣での送別会

2016-05-18 23:39:40 | 感染症関連
本日は、古巣の自治医科大学で送別会。


真っ赤な、”感染制御"Tシャツをプレゼントしていただいた、当時レジデントだった方の送別会。


サプライズパーティに参加させていただきました。

歳月の流れを感じます。

私も”大きく”なってしまい、当時の感染制御Tシャツが、ちょっとキツイ感じに!なってしまいました。

1日1万歩歩くようにします。

お土産に、”とちおとめ”をいただきました〜。とってもハッピーです。さっそく家族と新鮮なままいただきました。



ワインが趣味に。

2016-05-17 22:06:54 | お料理、食事
ここのところ、非常に時間がタイトで、院内、院外の仕事がたくさんあります。

さすがにタイムマネージメントで回らないと感じるくらいになってきまして、正念場です。
プロとしては完成度の高い仕事がしたいのですが、その質を維持するために知恵を絞っています。

幸いにも家族が食事などを助けてくれることになり、なるべく早く寝るように努めています。気がつくと深夜1時になっていたりと、体調管理が問われます。

そのような中で、いつも遅い夕食時の楽しみは、ワインです!あまり飲めないので、おちょこ1杯ぐらいですが、どんな味になるかなあと思いながら、買いだめしたチーズを合わせたりして”自習”しています。3月に購入してきたオーストラリア西海岸のマーガレットリバーというあたりのワイン。

ワインが、趣味となって、ストレス解消になっています。

忙しいほど、振り返ってみれば、充実して幸せな時間ということがよくあります。

踏ん張りどころです。


看護の日 ワクチンキャンペーン

2016-05-15 21:30:07 | 感染症関連
本日、病院を挙げての「看護の日」でした。感染症科は、ワクチンキャンペーンを実施しました。

近所の方にいろいろなお話をさせていただきました。ワクチンのパンフレットをご用意し、配布しました。

水戸市のみとちゃんも参加でした。お天気もよく、よい休日の午前中を過ごしました。









明日、看護の日 ワクチンキャンペーン

2016-05-14 23:22:28 | 感染症関連
明日、当院で、「看護の日」のイベントがあります。

感染症科は、「ワクチンキャンペーン」をします。

成人のワクチンで推奨されるもののご紹介、パンフレットなどを配布予定です。

肺炎球菌、破傷風トキソイドなど、積極的に接種の推進をしています。

肺炎球菌ワクチン接種のために受診された方々に、破傷風トキソイドも同時にお勧めしております。

少しずつでも地元の方々に健康維持、予防医療が根付くように活動してまいります。

3施設合同カンファレンス アカデミックに終了。

2016-05-14 22:44:02 | 感染症関連
感染症専門医向けカンファレンス、無事に終了しました。

Peer-learning 共同学習がどれほど刺激的かを実感します。


当院は、指導医1名、フェロー3名、レジデント1名、以前感染症科をローテーションしてくれたレジデント、これから回るレジデントなど
数名集まってくれました。遠方から自治医大チーム、高輪病院チームを勢そろいし、人材の層が少しずつ確実に厚くそして熱く育っていることを実感しました。

No wonder, I am getting older!








ACP 日本支部 2016 英語で臨床推論を学ぶ セミナー 参加者募集中

2016-05-13 14:39:18 | 医学教育
来る6月4-5日、ACP米国内科学会日本支部の年次総会が京都で開催されます。

現在、参加者募集中です。

私は、数年前から、英語でのセッションをさせていただいております。

「英語で臨床推論を学ぶセミナー」

プログラムはこちら

参加申し込みはこちらです。


グローバルな時代にふさわしいコミュニケーション力として、ブロークンな英語(文法は多少間違ってもよい)で、どんどん発言する姿勢を身につけましょう。

症例は、当院の新進気鋭の初期研修医、英語の全国弁論大会でも優勝な成果を上げた先生が担当します。

感染対策 振り返りとスキルアップ

2016-05-12 06:32:41 | 感染症関連
新年度も2ヶ月目。

感染対策の習慣を新人さん、ベテランさんに振り返っていただきたい時期です。

レクチャで聞いて、「知識として知っている」レベルと、「現場で実行する」レベルには大きなギャップがあり、そこを現場でトレーニング
Hands-On-Training(現場で手ほどき)することが必要です。

全国のどこの病院でも見られる課題(感染対策上、アウトブレイクの大きな原因となりうる行為)を列挙してみます。


1. 患者さんの病室に入るときに、「手洗い・手指消毒」をまったくしていない
  「いわゆるスルーして入室」、その後、手洗い・手指消毒なしで「スルーして退室」が続く。

   "Gel in, Gel out" 入室時、退室時には、アルコールジェルGelで、手指消毒。

2. 患者さんご本人、患者のベッド柵やテーブルなどの「環境表面」を触れた後、手洗い・手指消毒しない
  患者のベット柵、テーブル、カーテンはもっとも「汚染=細菌がいっぱい」されている状況です。
  触れたあとは、すかさず、手指消毒。

3. 同じ病室で、患者Aに触れた後、手指消毒しないで、患者Bを触れる

4. 手袋をしたまま、病棟内を移動し、物品をとったり、コンピュータ(キーボード)に触れる 
 (手袋が触れた部分は、すべて汚染されます=交差汚染 cross contaminationで、アウトブレイク発生の温床となります)

5. 素手で、手指消毒しないまま、点滴のコネクター、チューブ、カテーテルに触れる、付け替える

6. 病棟内を、「常に」マスクして歩く=> 自分に症状がない場合、感染対策上、不適切。
 マスクは汚染物、汚染されたマスクを触り(ずれてくるので常に手が触れます)、その手で、手洗いせず、患者を診察する。

マスク着用を適正に行わず、「あごマスク」「ひじマスク」と呼ばれる不適切使用。
 これらは、汚染物を自身の身にまとい、動き回る(ひじにつけると、白衣やひじが汚染されており、自分が"微生物媒介者"になります)

など多数あります。

感染対策は、

「自分の身を守る」 Personal safety

「患者の身を守る」 Patient safety

の2つの大きな目的があります。

仮に、感染対策の実行が、0-100のスケールで、常に50を維持することが必要な状況と仮定します。

自分たちの病院が、例えば、いま30ぐらい(50必要な状況したで)であるところに、

例えば、2007年以降、毎年 鳥インフルエンザや新型インフルエンザ、2014年度は、エボラ出血熱、MARSなどのリスクがかかる状況でした。

そのような状況では、

感染対策の実行状況を、0-100のスケールで、「80-90」かそれ以上に維持することが必要でした。

日頃50できていても、70-80のレベルを数ヶ月にわたり維持することは極めて困難です。

それが日頃も30ぐらいで、いきなり、80-90程度が必要になれば、ハードルが高すぎるので、頻繁に現場でパニックになります。

感染対策は、どの微生物であっても、適用する原則はまったく同じ。

標準予防策



感染経路別対策(空気、飛沫、接触感染対策)

にすぎません。

致死率や発症後の重症度などで、使用する個人防護具の厳重さが変わる、と考えるのがよいと思います。

頭で考えてもできるようになりません。

「体で習慣つける」ことが大切です。

現場で、適正に感染対策をしている人から、

See one, Do one, Teach oneとなれば、もっともよいです。

「よいお手本がいない」状況が一番、困難ですが、みんなで声をかけあって、よりよい診療システムをつくることが大切です。



世界のソムリエ 田崎さんのエッセイ

2016-05-10 22:50:11 | お料理、食事
ワインを学んでいるので、世界的なソムリエの田崎さんは本当にすごい方なのだと実感します。

残念ながらお会いしたことはないのですが、TVでは何度も拝見しています。現在、日本ソムリエ協会の会長に就任されており、協会の雑誌が
毎月送られてきますので、コメントなどを読んでいます。

今日は偶然にも見つけた日経新聞の夕刊にあった記事。19歳でフランスに渡り、ワインの修行。

そのご経歴を読みながら、国際コンクールで1位を取るのは「必然」であったように思いました。

ワインの老舗で、ワインが潜在識の一部?ぐらいのフランス人の方に、どうやって国際コンクールで勝つのか。

なるほど、と思いました。

フランス人のまねをして「追いつく」のではなく、

独自の方法をみつけて「追い抜く」


ということだそうです。

教えてもらうのではなく、自分で身につける

成人教育の基本理論 learning theoryそのものだなあ、と感心して読みました。

5月はG7 AMR 抗菌薬耐性 月間

2016-05-10 22:36:23 | 感染症関連
5月は、G7.

AMR antimicrobial resistanceが、国家の首脳レベルでの討議事項になる画期的な月です。

今年は、本当に「抗菌薬適正使用」Antimicrobial stewardshipが強調され、一般の方にもこの問題が、一国の問題のみならず、国家間で連携しなければもはや問題の深刻さそのもの、そして解決策もない状況であることが伝わる機会です。

偶然ながら、5月は西に東にと「グローバル時代の抗菌薬適正使用」という内容で講演があります。

5月20日金曜日、JA静岡厚生病院の院内講演会にお伺いさせていただきます。

5月27日金曜日、母校の同級生の方にお招きいただき、日野市立病院で講演会です。

5月28日土曜日 古巣の宇都宮で、TDM(抗菌薬の薬剤濃度モニター)学会です。
第33回日本TDM学会 シンポジウム予定です。


本日の医学界新聞でも、AMRについて、記事がありますので、ご参照ください。


5月13日金曜日 17-19時 水戸で3施設合同 定期ケースカンファレンス

2016-05-09 16:27:52 | 感染症関連
合同カンファンレンスも2年目となりました。

今年度初めての合同カンファレンス開催です。

感染症科専門医向けです。

参加施設 JCHO高輪病院、自治医科大学附属病院、水戸協同病院です。


日時 2016年5月13日(金曜日)17-19時
1例 40分 で3症例

参加費無料

事前登録などは不要です。

場所 水戸協同病院 JR 水戸駅 最寄
JR 品川、東京、上野から特急で約1時間です。

会場は、水戸協同病院 東棟3F の医局 応接室です。

到着時に駐車場をご利用の場合はお申し出ください。

一同、たのしみにしておりますので、ふるってご参加ください。



趣味を楽しむ

2016-05-08 23:46:31 | 芸術 Art
4月以降、仕事のストレスでかなり消耗しています。

そのような中、昨年度1年間、趣味を広げたことはとても大きかったです。

芸術、特に音楽。TVでリラックスしながら”お勉強”するつもりで、毎週幾つかの音楽番組を見ています。
日曜日は朝、ファンの五嶋龍さん司会の30分番組。出張不在のときはビデオ録画しても見ています。
土曜日は、らららクラシック。”千里の道も一歩から”で、知識ゼロで見始めましたが、ほぼ1年ぐらいたつと随分知識が増えました。
いろいろな作曲家のエピソードをドラマ仕立てで観れるので、「記憶の定着」がよいように思います。

日曜日は家族団らんしながら、クラッシック音楽。奥が深いですね。

ワインもレッスンに、飛び飛びでも行くと、いままでの知識を思い出して、知識が安定する感じがします。

オランダの大学院で現地滞在しているとき、ベランダで優雅な夕べを過ごしている家族をよく見かけました(夏は白夜のように22時頃まで明るい)。

お昼に、自宅で、椅子を持ち出して、smooth jazzを聞きながら、tea break ("コスモポリタンブレンド"という紅茶)しました。
お日様があたって、ようやくリラックスできたように思います。

美術館で、若冲とルノアールに行きたい!

ワインのレッスン

2016-05-06 22:22:19 | お料理、食事
1ヶ月に1回ぐらいのペースでワインのレッスンに行くようにしています。

久しぶりにワインのレッスンです。

先日、ニュージーランドの金賞受賞したワインに「再会」できました。
たまたまブランド名を覚えていたのですが、とてもおいしいフルーティーな白ワインで、購入しました(ハーフボトルにて)。

今後は、もう少し、赤ワインの勉強をしたいと思っています。

奥が深いですね。

症例提示のお作法「疑い」「否定」「指摘」からの脱却

2016-05-05 19:49:46 | 医学教育
学生、若手の方に、full history and physical examinationsをしていただき、oral presentationとchart writingをしていただきながら現場教育しています。

5月から筑波大学はもとより、全国の大学から医学部の学生さんが当院に来られます。
感染症科もご希望される方が多くいらっしゃり、楽しみにしています。

学生、若手、ベテラン(生涯教育としても重要)の方、みなさんに、患者さんをより正確に捉え、正確にプレゼンテーションできるようになっていただければ、と願いつつ、フィードバックしております(厳しいかもしれません。。反省しつつ)

日本の現場で共通する改善点・課題が下記です。
リスクアセスメントにも通じます。
可能性の評価 likelihoodと申しますが、その概念の習得と理解、実践が多くの方の課題となっています。

カルテは公開前提の公文書のため、なるべくわかりやすく、起こった出来事はすかさず記録する。

かつ、「診断名」は、その可能性も含めて明記する、何度もアセスメントしなおす、ことが重要です。
入院後10日以上たっても、まだ「ABC疾患疑い」というようなアセスメントが延々とコピー & ペーストされる状況は改善が必要です。

口頭およびカルテ記載で、診断名に関して、「疑い」「否定」「指摘」を使用せずに、表記することをお願いしています。

日本語の「疑い」診断は、きわめて広い意味であり、「きわめてあいまい」です。
すなわち、意思決定に役立たないのです。

暫定診断(80-90%近い可能性)としても、「疑い」を使い、5%以下の可能性の診断にも「疑い」を使い、
結局、アクションを起こしている(対応している)診断名は、「暫定診断」(working diagnosis)であります。

一方で、最後まで鑑別診断として「捨てない」場合も、「疑い」と使用されますが、must rule outなど、
「きわめて可能性は低いが可能性がある」という意味なら、そのように明記することをお勧めしています。

科学で、仮説を「否定する」とは言いますが、診断の場合、rule in, rule out に該当する日本語は、おそらく診断を確定する、診断を除外する
ということでないでしょうか。除外できたなら、そのように明記することをお勧めします。除外rule outできたら、その疾患はプロブレムから
消去できます。

さらに、日本的あいまい用語の「指摘」する。


"この患者は5年前に高血圧と指摘され” という一見よくあるカルテ文言ですが、意味があいまいです。

5年前に、医師が高血圧の確定診断をつけたのか、

そもそも確定診断がついているのかどうか(上記の文面では不明)

高血圧の可能性がある、と検診などで言われたのか、

本人が、高血圧、と言っているのか(患者報告のみ)


英文で症例報告を書くと、「指摘」というのがいかにあいまいな用語かが浮かび上がります。

アセスメントも、一番最初は、プロブレムリストでよいのですが、確定診断がついた症例でもずっとプロブレムリストのままでは、
”プログレスノート Progress note"になりません。

仲間同士で、フィードバックしてみてください。

カルテ記載が精緻になることは、それを元に臨床研究を始める「はじめの一歩」であるからです。

当科では、口頭でのプレゼンテーションとカルテ記載を精緻にするトレーニングをしていただいております。

ご興味のある方は、ぜひ、見学にいらしてくださいませ。臨床能力の核をトレーニングしていただけます。


臨床見学の申し込みサイト






水戸探訪

2016-05-04 18:29:44 | プライベート
水戸に住んで3年目。

つかの間の休みを利用して、水戸探訪を続けております。

火祭りにやっと行けました。


デザインがどれもおもしろくて、とても楽しめました。

毎日使える食器を買いました。


軽いことを売りにしていたカップを家族とおそろいで。朝食を食べるパン皿も買いました。

新鮮でよいです。

水戸の千波湖周辺で、ラーメン祭りをしていたので、訪問していた妹と立ち寄ってみました。




普段、ラーメンはほとんど食べないのですが、お勧めと言われたトリュフ風味のラーメンはあっさりしていてとても美味しかったです。






千波湖畔を歩きながら、水戸の歴史探訪。






茨城県歴史館にも行って、縄文時代から現代までの歴史を振り返りました。歴史とは本当におもしろいです。


解体新書よりも以前に解剖学に携わった方の本もみました。

間宮海峡の「間宮林蔵」は茨城県出身の人だそうです。世界地図で唯一、つけられている日本人の名前とのことです。

日本に輸入された第1号(もっとも古い)Steinway & sonsのピアノも歴史館の敷地内の建物にかざってあります。
年に2回、演奏会もあるそうです。次回は5月29日でしたが、満員御礼とのことで、残念!

次回ぜひ、Steinway & Sonsの日本最古のピアノを聴いてみたいです。