矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

「グローバル時代の抗菌薬適正使用」静岡厚生病院講演会

2016-05-20 23:56:55 | 感染症関連
本日は、静岡にて講演させていただきました。

徳川家康の銅像がありました。


静岡には、これまで数回、院内講演会、研究会でお伺いさせていただいております。

今回は、医学部6年生のときからのご縁で、お世話になっております小児科の田中敏博先生の病院で講演させていただきました。

田中先生は、沖縄米軍病院インターンの2期生で、私が学生時代に見学と受験にまいりましたときに、本当に懇切丁寧にお世話してくださいました。1期生の先生とともに、私が沖縄へ1年目で行くことを決断する決め手となった先輩方です。

沖縄以来、実に丸23年間もご縁が続き、今回も講演にお招きいただきました。

折しも、伊勢志摩サミットで、厳戒体制の新幹線で警察官の方が頻繁に車内を行き来しているなか、静岡に向かいました。

講演会では、

「グローバル時代の抗菌薬適正使用」

と題しまして、特に、カルバペネム系薬の適正使用、経口薬では第3世代セフェム系薬の削減などについて、お話いたしました。

講演後、熱心な先生からご質問をいただき、関心をもっていただきましたことをとてもありがたく思いました。

病院の抗菌薬適正使用の”成績表”として、Antibiogram アンチバイオグラムがあります。そこがスタート地点です。

最後に、感染管理看護師の方と3人で、記念写真。今後もご縁が続くことになりました。またお伺いすることになりそうです。


感染管理看護師の方は、私が東京都看護協会の感染管理看護師の養成コースで講師をさせていただいたときに、受講生だったそうです。
いまでも当時の配布資料をご活用いただいているとのことで、感動的でした。当時の努力がお役に立っていることを教えていただき、胸が熱くなりました。


また、田中先生からは、渡航外来を精力的にされていることをお伺いいたしました。患者数も多く、企業のニーズが大きく、都内などに出なくても静岡県内で輸入ワクチンも含め接種できる医療機関として、大きく発展されているご様子をお伺いしました。

当院でも、渡航外来、ワクチン外来は少しずつ患者が増えておりまして、今後もさらに拡大したいと思っております。