矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

コロッケさんの”あおいくま” & Indian Summerの日曜日

2012-12-16 12:26:49 | 日記
昨日は、あまりにいろいろなことが楽しくて充実した日で、一生でもおそらく忘れられない1日となります。

人生は、山あり、谷あり、私にも当然ながらいいときもどん底な時期もありました。

卒後10年間ぐらいは”どん底”と感じることはほとんどなかったです。トレーニングは”100 mを全力疾走”、米国でattendingになってからも臨床担当で"On service"の連続14日間は非常にintensiveで、時間はタイト、判断はシャープに、ミスすることなく、という”100 m全力疾走”のWeekdayを過ごしていました。一旦、on serviceを外れると比較ゆったりと時間はとれますがpublicationのプレッシャーがすごいので、うかうかしてはいられません。

私の”本当の人生”が始まったのは、帰国してからでしょうね。。30代後半、仕事は”のりに乗っている”時期であり、専門性、エネルギーもピークにあり元気いっぱいでした。仕事を懸命にしていたのですが、いろいろなコンフリクトもあり、非常につらい思いをした時期でもあります。そのようなときに、人間なので”恨みに思ったり”ということはやはりありました。いわば投げやりで、感謝を忘れ、もう自分のためだけに時間を過ごすというような気持ちになった時期もありました。

少し前にコロッケさんの”あおいくま”(あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、まけるな”という言葉をTVと本で教えていただき、ハッとしたのを思い出します。その時期からも数ヶ月以上が経過し、やっと自分のなかでいろいろなことが癒されてきた気がします。

そのきっかけはやはり”すばらしい人との出会い”でした。年齢、人種、性別、文化、社会的立場、経済的立場などを超越して一生おつき合いできる方というのは、”人生のステージが同じ人”と教えていただいたことがあります。そういう”自分と心根こころねがつながる人”と出会えると、なにか自分の心が清められるような気がします。

伊勢神宮に行くと、いつもそこの神聖な空気に圧倒されそうになるくらい心が清められるのですが、そんな人というのがいらっしゃいますね。

今日のすばらしい晴天、まるで、”Indian Summer"と米国で呼ばれる小春日和に、庭におふとんを干しながら、これからも、つらいときは”あおいくま”を思い出し、いつも笑顔と感謝の気持ちを持ち続けたいと心に誓いました。。

人生、深いですね。来年早々に45歳になります。卒後丸20年が経過しようとしています。

キャリア人生、まさに起承転結の後半戦です。来年は大きく転回したいと思います。
ひとつは、3月のMaastrichtのPh.D Candidateにちゃんとなれるかどうか。

1月2月の2ヶ月は、精神を集中してやるべきことを、自分が十分に満足するレベルで完遂したいと思っています!

出会い、再会、発見の大満足の1日でした!

2012-12-16 00:23:09 | 日記
今日は、朝一番で、いつもどおりに気になる患者さんのラウンドをしました。

その後、家族と一緒に大切な方とのランチ会。

さらに夕方、都内忘年会に参加しました。こちらでも若手の方々と再会、発見があり、
いつも親しくしている若手の方と今日は偶然にもお隣の席になり、”何かご縁”を感じるひとときでした。いまでは、すばらしく成長されたその方から、逆にかなりパワーをいただく日となりました。”感無量”という言葉が一番当てはまるようなキャリア人生でもっとも幸せな瞬間だったと思います。









また今日、ランチタイムに偶然にも思い出していた年齢を超えて仲良くなった若手の方と
都内の忘年会で再会できる幸運がありました!

人生の間に、”自分のたましいが喜ぶ友人””soul mate"と直感する方というのは希少と思うのですが、そう直感した方と1年以上ぶりに再会できたことはとてもうれしかったです。

”出会いが人生の質を決める”というのを実感した1日でした。

さて、明日は家族も勉強、私も朝ラウンド、仕事を楽しみながらこなしたいです!

私は、Smooth jazzを聴きながら、朝コーヒーをリビングで飲むのが休日の”至福の瞬間”です。

明日は、選挙にかならず行って、投票します!

3つのappointmentとMaastricht大学の中間審査、合格しました!

2012-12-14 23:50:35 | 日記
今日は、午前中に大学を出発し、3ヶ所のappointmentをこなす1日でした。


最初に”思い込み”から大きなミスがあり、時間で2ヶ所目の場所に5分遅刻してしまうハプニングが。。。

1ヶ所目が最寄り駅が六本木だったのですが、ヒルズと東京ミッドタウンを勘違いしており、
ヒルズに間違って行ってしまい、ミッドタウンに行きなおす時間ロスがありました。

そのため、2ヶ所目が国会議事堂方面だったのですが、地下を歩き回り30分ぐらい?溜池山王方面の出口に出る必要があり、歩けど歩けどまだまだ。。という状況で不覚にも5分遅刻してしまいました。素直に地上に出てタクシーに乗ればよかったと反省しました。

最後が本郷で学会の委員会でした。19時までの予定が20時まで延長になりましたが有意義な会議でした。帰宅が21時30分ごろとなり、家族がお待ちかねでした。。

iPhoneで重要なemailはチェックしながら移動していますが、返信はできかねるため、
さきほどまでいろいろな返信に追われていました。

帰りの新幹線の中で見たのですが、12月4日締め切りで提出していたMaastrichtでのPh.D Project Proposalが、中間審査をクリアできました!

かなりギリギリでしたが、今度は3月1日締め切り、1月末までには仕上げてmentor2人にコメントいただき修正し、oral presentationを3月に現地で行い、外部評価者2名に審査される予定です。

まだまだかなりの難関ですが、なんとかやり遂げたいと思います。Proposalがすべてといっても過言でないですよね。計画がしっかりしていないプロジェクトが成功するわけないので、もっとも重要な場面と思っています。踏ん張ってしっかり頭をつかいたいと思います!


Self-innovation するために。。。

2012-12-14 09:49:26 | グローバリゼーション関連
来年1月18-19日に米国MITのMedia Labが東京で開催されると教えていただきました。

MIT Media Lab

ぜひ参加したいセミナーなのですが、シンガポールで学会のため今回は叶いません。

領域を超えたコラボレーションが必須の時代になっており、医療という枠を超えて、いろいろなネットワークづくりを本格化したいと思っています。

Mediaはそのなかでも重要な領域なので、興味深いのです。

また敬愛する石倉洋子先生のblogで、”自分を超えるリーダーを育成する”ということが必要とのメッセージを拝読し、非常に感銘を受けました。

自分を次世代が超えない限り、”人類の進化はない”わけですから、自分の仕事のフォーカス、
エネルギーを注ぐ部分、自分へのクエスチョンに関して、大きなインパクトのある言葉です。

断然、やる気になっています!

今日も2つの仕事を都内で、楽しみながらこなしたいと思います!

早朝モードがまたたくまに深夜モードに戻りつつ。。

2012-12-12 23:47:27 | 日記
重要な仕事が重なって、かなりタイトな日々が続きますが、さらに緊迫した仕事をこなす必要が出てきて、プレッシャーを感じています。

思えば昨年の今ごろもMaastrichtの課題とプロジェクトの進行で”火の車”状態だったことを思い出します。グループで共同作業していたのですが、Skype meetingも時間が時差で合わず苦労しました。年を越してもまだ終わらず、1月末ごろようやく形になって提出しました。

そのころは今年Maastrichtを卒業できるかどうかも、”インシャーラー(神のみぞ知る)”状況でしたが、絶対にみんなと再会して卒業して、10年に1回のフロリアードと呼ばれるオランダ花の祭典に行きたい!と願いつつ作業を続けていました。奇跡的にプロジェクトが短期間でまとまり、”奇跡の逆転?”ともいえるスピードで卒業が決まりました。

あのころを思い出しつつ、今年もまた年末年始、あきらめずに丁寧にひとつひとつプロジェクトをこなしたいと思います。4年越しのガイドライン作成の大詰めの大詰めなのです。
会議が終わらず、年明けに再度集合となりました。泣いても笑ってもこれが最終会議になる予定でみんなでがんばることとなりました。

少し早朝モードになれたところで、深夜帰宅になると瞬く間に、深夜モードに逆戻りです。
しかし、明日も早朝に起きて、家族の晩御飯をつくって、颯爽と出勤したいと思います!

The early bird gets the worm! 早起きは三文の得。

実行あるのみですね。。



やはりHistory, History, History ・・・

2012-12-10 22:20:31 | 感染症関連
臨床医になって丸20年が過ぎようとしています。卒後20年目の今年度はいろいろなことがありました。そのなかでも、改めていろいろな見直しをしました。

私は自分が学ぶこともとても貪欲にするほうなのですが、卒後10年目にJohns Hopkins大学でMPH (公衆衛生学修士)を取得し、計算したわけではなかったのですが2012年の今年、卒後20年目にMaastricht大学でMHPE (医学教育学)を取得しました。

卒後10年目、20年目の節目に大学院教育を受けていたのは自分でも興味深いです。

今日、若手の方とお話する機会があり、自分の診療を自分でモニターするお話をしました。
国際的には、Portfolio (ポートフォリオ)ということですが、reflection 振り返り のための強力なツールですね。先進国の大学では、E-portfolioがさかんに採用され始めています。

便利ですね。

私も個人的にはコンサルトした患者さんのことはdigitalで記録が残るようにして自分の診療をモニターしています。特に診療患者数は年間、どのくらいかの目安になり、前後の年と比較できるので自分のパフォーマンスのよい指標になります。

さて、前置きが長くなりましたが、臨床医学の基本を本日も振り返る1日でした。

やはり、原則に従った診療をすれば、多くの場合、診断もつき、治療もフォーカスしたものできるということを改めて経験しました。

診断でもっとも大事な情報は、Historyです。

1にもhistory, 2にもhistory, 3にもhistory と言われるぐらい重要です。

Historyあって初めてphysical examinationsが生きてきます。

検査はほんの確認程度の位置づけです。

また診療上の原則、"Common is common." "Tissue is issue."

ということも、いつも常に胸に、診療の基軸としたいと思います。

こうした原則からはずれる症例というのは、かなりマイナーということですね。。


いかにProductivityを上げるか

2012-12-09 07:22:36 | 日記
年末年始は、1つ仕事が終わればまた次の仕事に取り組まねばならないタイトなスケジュールになっており、常時自分の進行具合を見直しながら、予定を柔軟に変更していかねばなりません。

最終締め切りが1月末と決めているresearch proposalの完成に向けてかなりの文献検索と読破が必要で、読んでも”消化”する時間がないと内容を統合した文章がかけません。

ほかの”依頼原稿”などが数本締め切りがつづくなか、頭を切り替えつつ集中して取り組む必要があります。

いわゆる”Block time" まとまった時間が3-4時間あれば一気に仕上がる仕事は多いのですが日常ではなかなかそれがままならず、はじめては中断していると、最初から同じことを考え直して頭をそちらにもっていく時間がかかり効率が悪くなります。

以前、佐々木かをりさんのご講演で、”同じことを二度考えない”方法を教えていただき、こちらはとても役立っています。アポイントメントの時間と行きかたについてはアポイントメントが決まった時点で、オフィスを出る時間、最寄り駅・行きかたを調べてメモしておいて、当日までは”二度同じことを考えなくてよい”ようになるべくしていますが、これは本当に助かっています。

24時間はみんな平等で、そのなかでの時間配分、自分の動き方、かかわる人・会う人、取り組む仕事・内容を意識することで、productivityが上げられないかなと思っています。

Face-to-faceのかかわりとEmailで十分である場合などを直感的に判断しています。特にビジネスアワーの間は貴重ですね。。

時間配分
会う人
住む場所

の3点が重要と、大前研一さんの著書で学んだので意識したいと思っています。

最近は、facebook, Blog, Twitter(アカウントはあるもののほとんど利用していない)にもつい気分転換になるのでだらだらと時間をかけてしまいますが、このあたりも時間を決めて少し見直しかなと思います。









朝からフル稼動の日でした

2012-12-08 22:29:57 | 日記
今日はとても充実した日でした。一番うれしかったのは以前からとても興味があった福岡伸一先生の講演に参加させていただいたことでした。新幹線の雑誌で記事をたくさん読んでいました。幸運にもベストセラーの生物と無生物のあいだ を持参して名刺交換させていただきサインして頂きました!








いろんな分野が融合していることを感じます。

早朝モードに切り替えました。

2012-12-07 21:37:09 | 感染症関連
仕事が立て込み、集中力を要する仕事が重なっていることから、深夜型パターンから早朝型に切り替えることを今週から試みています。

循環器の先生に教えていただいていた正常生理に忠実なパターンにすることで、なんとか乗り切れないかなと思っています。

早朝の頭がすっきりしているときは、集中力が研ぎ澄まされ、よいアイデアが浮かぶことも多いですし、1時間でもかなりの仕事が進みます。

特に、新しいテーマでスライドをつくるときには、コンテンツを決めること、そのコンテンツの見せ方をどうするか、など"Creative"な仕事なため、冴えた頭で考えるといままでやったことがなかったような”見せ方”を思いつくこともあります。

だいたい新幹線に乗ったときやフライト中などに講演のフォーカスを考えたり、項目を決めたりして、ひとり”brain storming"することも多いです。

最近は、抽象的な内容は、わかりやすいたとえ(メタファー)になりうる絵、写真、イラストなどを探して、ビジュアルに提示することを意図的に増やしています。

ヒトの記憶に残りやすいようにするには、複数の感覚のチャネルを使うことが効果があるそうです。(audiovisualがパワフルなのは納得しますね)

年末まで続くとよいですが、朝5時ごろおきて、朝ごはんを食べて(だいたいパン)、夜不在か遅いときは晩ご飯をつくりおきして、7時には自宅出発。

静かなオフィスで、7時ごろから9時ごろまで2時間集中して仕事できます!

今日は、偶然ですが、この”早起きモード”で助かったことがありました。

人生、不思議です。。。

大荒れの北陸で講演は中止となりました。

2012-12-06 21:34:47 | 感染症関連
昨夜、元教え子の方などの住む富山県にお伺いする予定です、と書きました。

午前中に出発予定でしたが、先方から朝一番でJRが暴風警報で運休になっている旨のご連絡をいただいていました。出発時間になってhomepageを確認すると自分が乗る予定だった列車も運休が決まっており、結局、講演はキャンセルとなりました。

時間ができた分、締め切りの近い仕事を優先順位をつけてこなし始めました。

スライドを作成しないといけないものを先に行い、残り翻訳を担当しているプロジェクトが2つあり、ともに12月が締め切り。時間がタイトなため週末に少しがんばって進めたいと思います。

もっとも重要なresearch proposalのrefinementをさらに年末と1月中に済ませる必要があり、タイムマネージメントにつきる状況です。

予定が遅れてしまい、執筆予定だった著書のひとつを中止することを決めました。

やはりLife is short.

今後も、自分が一番やりたいことに集中することにしました。

24時間は限られており、ビジネスアワーの8-9時間のproductivityをいかにあげるかを考えたいと思います。


明日は、黒部市で講演予定です。

2012-12-05 22:22:40 | 感染症関連
12月はいろいろな講演、セミナーがあり、いろいろな方と再会したり新しく出会ったりで
楽しいひとときが続きます。

明日は、富山県の黒部市にお伺いし講演予定です。富山県は数年前に卒業された卒業生の方といまでもパーソナルにも、プロフェッショナルにも仲良くさせていただいており、なつかしい気持ちになりました。さっそく明日近くまで行きます!と携帯電話でご連絡してみたら
いつものお元気そうな声が返ってきたので、こちらもとてもうれしくなりました。

大学で勤務していることの醍醐味は、卒業後どんどん成長していく、元教え子にあたる方々と同業者として生涯にわたり交流できることかなと思います。

持ちつ、持たれつ、という感じで、人との交流は必ず双方向性ですね。。

改めて、人とのつながりを大切にしたいと思います。

電話で、かなり寒いと伺ったので、防寒に気をつけたいと思います。

まだ声がハスキーなまま回復しておりません。咳はだいぶ直っていましたが、まだ少し時間はかかりそうです。

Ph.D research proposalの中間報告をsubmissionしました!

2012-12-04 22:37:07 | Maastricht Universit
締め切りが今日のECT (欧州中央時間)でしたので、かなり切迫した気持ちで週末などを
過ごし、mentorとも頻繁にやりとりして、改善の必要が多々あるものの、”一応の形”に仕上げることができたので、online submissionしました。

これからが本番で、締め切り3月1日のため、mentorには1月末までにほぼ完成に近いversionの完成度のrevisionを送る必要があります。

12月は、思いもかけず複数の重要な仕事が立て込み、そのための委員会、会議が続き、
そのさなかに講演も続き、体調管理とタイムマネージメントがcriticalな時期となっています。

忙しいほど”乗って仕事できる”側面もありつつ、懇親会などで深夜に帰宅するようになるとやはり疲労がたまって集中力が落ちてきます。体調管理がモノをいいますね。。

今回、一流のリサーチャー、メンターのあり方を、自分のメンターのやり方を垣間見て
学びました。”ここぞ”というときには、瞬時に返信をくれて、要求されるレベルが高いため、文献も多岐にわたって示してくれました。

3月1日に最終提出となりますが、最終proposalは、外部評価者2名によるもので、サイエンスとしての客観性が重視されます。

個人としても、リサーチャーとしても異なるアプローチの2人がメンターで”ぜいたく”と言えるような指導をいただきました。ありがたいことです。

健康に気をつけて、12月を乗り切りたいと思います!

母校 岡山大学大学院講義・オープンセミナー

2012-12-04 00:53:28 | 感染症関連
今日は、母校の恩師の先生と後輩にあたる方ですが医学教育などで大活躍している若手の先生のご高配で、大学院講義とオープンセミナーを兼ねたセッションをさせていただきました。

2年生の学生から臨床医、近隣の大先輩にあたる先生までお越しいただき非常にうれしく思いました。


大学院生のみのセッションでは、すべて英語のセッションにしてLancetに掲載されていた日本の医療制度特集を用いたディスカッションを予定していました。一方で、研修医の方などの若手向けになれば、日本語で、臨床推論を重視した内容にする方向で準備をしていました。

結果として、若手向けにしてオープンセミナーにしたほうがよいという結論に達し、
日本語でのセッションを準備しました。

形式はグループディスカッションですが、TBL team-based learningに似た教育フォーマットにてセッションを90分行いました。

活発なディスカッションをしていただいたようで、とても楽しかったです。

疾患は、人工弁の感染性心内膜炎と腰椎への骨髄炎合併という症例を用いました。
日常の診療で、感染性心内膜炎がいかに重要で迅速な診断が必要かということを伝えたく
選んでいました。

セミナー終了後もとても熱心にキャリア自体の質問をしてくださる学生さんがおり、夕食会に参加されました。恩師の先生、後輩の先生、学生さんと私の4人での会でいろいろ率直に今後日本でやってみたい教育や課題になる点をざっくばらんに(最近、頭の線が切れているのか?かなりストレートなことを早口にてハスキーな声で)話してしまいました。
仲のよい信頼関係のある方なのでできることでした。。。

このような機会に感謝しつつ、今後も若手の方の教育やキャリアサポートは最優先に取り組みたいと思っています!





富士山がきれいでした。

家族あってこそ + Mentoring style

2012-12-02 12:34:09 | プライベート
ここ数週間、自宅不在、遅い帰宅が続いているため、家族の食事が気になっています。

幸い家族の理解と協力で助かっています。

だいたい泊まりの出張のときは、朝ごはんと一緒に、夕食として温めればすぐ食べられるものをつくって出かけてなんとかしのいでもらっています。週末はだいたい1週間のメニューと不在予定を念頭に、家族が食べたいものを買い込んでいます。

昨日は、オフィスで集中力を要する仕事をして、疲労でそれ以上続けられなかったので19時すぐには出ました。一緒に買い物にいって夕食を食べるとほっとしました。

自分のなかでも、自動的に”プロフェッショナル・モード”と”家族モード”が切り替わるのが不思議です。

料理をすることは”Creative"であり、帰国当初のころは、幸いにも?都内経由の出張が多かったので、帰りの都内経由の合間に都内のお料理スクールにも通いつつ”化学実験”のつもりで始めました。まったく違うアートのような側面がとても気分転換になって、楽しいです。

ひとり分だけをつくることもありますが、家族分としてつくるのは”思いやり”のスパイスが入るので、なかなか楽しいプロセスです。。

今日は、深夜までオフィスに”こもって”やりたいので、おでんを作って出てきました!
私のmentorが週末にかなりサポートしてくれています。普段は、自由に”Be yourself."と言ってくださる方ですが、必要なときには、関連する論文を山ほど送ってくれており、”まっとうな”リサーチになるようにガイドしてくださっています。こういうスタイルのmentoring はとても心地よく、多いに自分の日頃の反省にもなっています。


London SchoolのCandidate

2012-12-01 18:24:53 | London School of Hyg
今日は、午前中に身体所見のとってもおもしろいレクチャーを受けました。有名な大船中央病院の
須藤先生のご講演でした。拝聴できて本当に勉強になりました。

さっそくおすすめのSapiraという方の臨床所見のテキスト(原著)をAmazonにて買いました。
ついでに、最新の米国医学生向けのMicrobiologyの本(rediculously simpleのシリーズ)を買って最新の内容を見てみようと思っています。

私は基本的には臨床医なので、レジデントのころからずっと思っている”診断にシャープな医師”、”鑑別診断が的確な医師”、”身体所見を確実に認識できる医師”にとても憧れます。

国内外の素晴らしい臨床医の方を目標にしていますが、特に私は感染症領域では母校である
テキサス大学の感染症臨床の大家で名医であるDr. Ericssonという先生のスタイルを目標にしています。ずば抜けた知識と経験で、いつもTeaching roundでは”うなるほど”の学びがありました。
当時の彼の実力にはまだまだ程遠いですので、日々トレーニング、勉強ですね。。

"Every patient is your best teacher."というティアニー先生のお言葉を常に胸に、細かい知識を確認したり、最新情報を更新したり、ですね。。

さて、その後、今日は不思議なご縁で、London Schoolの同窓会メーリングリストからご紹介された若手の方とお会いしました。わざわざ遠方からお越しいただき、お昼のゆっくりとした時間にいろいろなお話ができたことをとても幸せに(私のほうが)思いました。


最近、数名以上の若手の方に、”既存の枠から出ること”を強調する機会が多くなっています。

今後もますます世界は混沌としているし、どうなるか誰にもわからないのだから、”自分の感性を羅針盤にする”ことが一番ハッピーな人生を送れるのではないかと思っています。

自分自身、まったく”未知+無知”の状況で渡米して、”考えながら走る人生”に慣れているせいか、”考えすぎることで行動が止まる”ことはあまりしません。

”まずやってみる”それから”考える”スタイルです。

今日の若手の方は国際保健に興味があるので、London Schoolをひとつのキャリアオプションとお考えで、国際保健にとっては世界最高の大学のひとつなので、ぜひ行ってみてください!と推奨しておきました!!

夢を語る目が輝いているのを見ると、こちらも随分とエネルギーをいただきました!



東京で毎年London Schoolの同窓会で、同窓生の集まりがありますが、ユニークな方が多く、意欲的でエネルギーをいただいています。

年齢やバックグランドによらず、”同じ釜の飯”を食べた仲間として、ずっとつながっていることはとてもありがたいです。。