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Opened Zipper

青の進化 / 戸塚啓

2006-05-26 00:00:01 | 読書
先月の東京出張時、移動中のヒマつぶし用の文庫本を書店で漁っているときに「青の進化」という本を発見。
サッカー日本代表ネタの本です。
著者名に見覚えがあると思ったら、Webの某ニュースサイトのサッカーコーナーでコラムを書いてる人だった。

基本的に娯楽小説しか読まない人間ですが、たまにサッカー本を読みます。
そうなった理由はヒデでした。
最初にあの小松成美の「中田英寿 鼓動」を読み、ドキュメントながらサッカーに関わるストーリーの面白さを知ります。
その後、ヒデつながりで村上龍の「悪魔のパス 天使のゴール」を読みましたが、この「文字で執拗なまでに描かれたサッカーの試合」ってのがものすごく良かった。
とくにクライマックスの試合のシーンはじっくりネチネチと泥臭いサッカーの試合が細かく描かれてて、読んでいる自分までが泥にまみれつつ息をきらせつつ、疲れきった身体を動かして必死にボールを追っている気分になるのでした。
その村上龍のサッカー観に惹かれ、「フィジカル・インテンシティ」や「奇跡的なカタルシス」といったコラムも読むようになります。

そんな感じでサッカー本でも良いかなと思いつつ手に取り、もうすぐワールドカップドイツ大会が始まることだし、気持ちを高めるためにと考えて購入します。

題名:青の進化
著者:戸塚啓
発行:2006年4月 角川書店(角川文庫)
ISBN:4043823010
価格:540円(税込)



内容は前回の2002年の日韓共催のワールドカップの本戦から、現在までの日本代表の歩みが書かれています。
監督がトルシエからジーコになり、これまでどのように日本代表が変化してきたか、成長してきたかをまとめています。
ドキュメントなので「こういう試合内容でこういう結果だった」という事実の積み重ねになるんですが、著者の視点で見た日本代表や監督の姿が描かれていて、この4年間の試合を思い出しつつ楽しく読めました。

今回のドイツ大会が始まる直前に、もう1回読み返そうかな。


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