岸壁からの飛び込み100連発の達成証明書の授与。
今年の夏は4年ぶりに3週間コースのチャレンジを設定しました。 夏長期は元々3週間プログラムでした。 6月に募集を開始し30名が1週間で埋まってしまう年もありましたが、5年ほど前に定員割れをしてしまい、その翌年から1週間ずつでも参加が可能なコース編成に変えました。 子どもたちにとっては1週間であっても長い合宿生活です。それはそれで参加者数を維持でき数多くのボランティアに支えられる運営体制も少しずつ変化させて来ました。
が、やはり3週間を寝食共にし3週目の子どもたちの計画を作り上げサポートしてゆく運営には醍醐味があります。子どもたちにとってもさまざまなトラブルを乗り越えた達成感も残ります。 今年は久しぶりに募集し15人が集まりました。 しかし、並行して1週間コースもあり、多い時は合計35名の子どもたちがいます。3週間コースは1週ごとに目標を変えていますが、他のコースの子ども達と一緒に活動することも多くあります。 ゆえに、15人の一体感がなかなか作りづらかった。 いざこざがあっても、仲間内でなんとかしながら3週目を迎えるという、時間があるからこそできる余裕をうまく使えなかったと反省しています。
このプログラムは3週目に入る時に、何か身体を使って全員で達成するチーム感を醸造するアイスブレイクとして実施しました。 15名で岸壁から100回飛び込む。平均6回以上が必要です。しかし、飛び込みが苦手な子も大好きな子もいます。いやいや参加した子もいたことでしょう。
実施中にも大喧嘩がありました。 これは溜まりに溜まった不満が吐き出された結果で、仲直りもできました。スタッフの盛り上げ方もちょっと足りなかったなとは思いますが、結果は上々でした。 飛び込みが苦手な子が複数回、自分からそれも新しい高いポジションから飛び込む、サポートのゴムボードや岸壁をひとりで登れないので他の子が助ける光景、初めての高さから飛び込む子に全員が応援、前転を繰り返す姿への歓声、最後には全員で一斉に飛び込みました。
翌日からのチャレンジ計画のチーム分けでは、仲直りして結束が固まった二人とまた別の子との対立も出てしまいましたが、ディレクタースタッフからこのチャレンジへの思いも語り、なんとか修復。チャレンジに出発できたのでした。
この全員で挑んだ飛び込みプログラムがどのように、子どもたちの心に影響を与えたかは定かではありませんが、100回飛び込みを記録した1枚の証明書を100枚に切り、それぞれに授与しました。 裏面には絵が描かれています。 つまり、パズルになっています。
来年は、よりしっかりとプログラム化をしたいね。