寿都の沢登りに行きますと、大学山岳部のSSNくんがやってきました。 「寿都の山の沢は薮沢でしょ。わざわざ山岳部が登りにくるような沢なの?」
と、たいして興味もなかったのですが、さすがインターネット社会です。調べてみると、「リトル須築川」と言わしめるだけの函(ゴルジュ・岩が狭まった峡谷)や小滝連続している写真付きの遡行レポートがありました。 ちなみに大滝が続くような日高山脈の大きな沢と比べて、積丹半島に流れる須築川は「リトル日高」と言われています。 そのまたリトルなので、スケール感は小さいものの沢登りとしては、面白そうです。 スリリング生もある身近に行ける沢を探していたので、俄然興味をもちました。 そして、子どもたちと行けるところまで行ってみようと探検をすることにしました。
結構日は8月6日。 L たつみ、たかと、よーだ、りょうま、りょう、あり、ちーちゃん、えるむ そして、わたし。
日本海食堂付近の磯の岩場で登下降の三点確保を練習してから、いよいよ幌別川へ。 幌別川は自然学校からも見える天狗岳と稜線続きの幌別岳を水域とする日本海に注ぐ川です。本流は幌別川を源流としていますが、今回は天狗岳を源流ピークとしている幌別川の一の沢の遡行です。
海岸段丘の上の集落を走る町道が幌別川を渡る右岸に林道が入っています。 それも2Kmもゆかぬうちに車でゆくには怪しくなり、、車をおり徒歩で一の沢出会いを目指すことにしました。一部は笹で覆われているものの十分な林道幅はあります。 15分そこそこで、いよいよ入渓地点の一の沢出会いです。 なお、徒歩中に見える谷ぞこにもゴルジュが連続している箇所がありました。
最初はたんたんとした沢です。 それも、15分もゆくと腰まで使って歩く箇所が現れてきます。 腹ごしらえをして、慎重に前へ前へ進むことにしました。
大きな倒木が挟まる箇所を抜けると、腰までつかり、時には1,2m泳がなければならない深さの函が連続しています。
安全のためにロープを張って進みました。
水は冷たくてもウエットスーツを着ての行動なので、体まで冷え込むことはありません。
この先、さらに箱は連続して小滝の大きさも大きくなり、両岸は絶壁なので、これ以上子どもたちをひっぱり上げるのは
危険と判断して引きかえすことにしました。
帰りは、流れにまかせて早い。
子ども達とこの先まで遡ることは水圧が強くてできませんでした。が、青年たちとでかければ、初心者でも沢登りが満喫できるコースだと実感できました。
もう一度トライするとともに、林道の途中より見えた明るい沢の函は、アプローチさえ見つければ調査したい場所でした。
ビバークを予定していた駐車箇所は泥だらけなので、夕方からは場所を移動。今は廃温泉となっている朝日温泉駐車場へ。
理科系スタッフが焚き火を囲んで、宇宙の話、炎の話と・・理科談義。
夜は、大雨となり、避難もする本格的なビバークとなりました。
体力というよりも神経つかって、更には寝不足で・・・、消耗した二日間ではありますが、いい二日間を過ごせました。