高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

長期体験村

2009-08-04 15:56:48 | 日記
11回目の開催を迎えた今夏の体験村は第二週目に入っています。

今日の自然学校の滞在者合計は、子どもと大人を合わせて60人を越えます。ずいぶんとたくさんの人がここで過ごしているものだなあと、感慨があります。

子どもの成長には、安心できるコミュニティが必要だとの思いで、夏の期間だけだと言え、子ども達がたくさんの大人達と一緒に過ごす場づくりをしてきました。

当初は長期自然体験村と称していました。当時の文部省が「生きる力」を育むに「自然体験活動」が有効であるという施策を立て、2週間以上の長期自然体験活動に補助金を出したところから始まり、引続き文部省系の基金が申請をすれば支援をしてくれています。ところが、そのY基金は徐々に使用用途が制限され、とても使いにくいものになり、私たちは3年前から全く補助金を受けない、参加者負担と自然学校の仕組みを使っての運営をしています。

多いときは全国で200箇所以上も開催されていましたが、補助金がなくなっても引続き10年以上も実施しているのは、私達だけかもしれません。 しかし、生きる力をはぐくむ効果がないから、実施団体がなくなってきたというわけではないでしょう。 やはり、長期に渡る活動の運営にかかる事前を含めたコスト、人、場を維持してゆくのが大変だからでしょう。

始めの頃は、私は学校の職員室の床に連日寝袋で宿直していました。スタッフ数も10人ちょっとで、体力、気力勝負でした。まさに力づくで運営をしていました。その頃から比べると、経験を積んだスタッフが増え、道具も充実してきて、ずいぶんとシステマチックになった部分もあり、人材が育ち、ネットワーク型の運営ノウハウがたまって来たと思います。 腰を痛めて、実質、戦列から離れているにも関らず、しっかりと今、活動が進行中であることが、証です。

今年は、少々運営を変えています。最も大きなことは、ほとんど私が指示を出しておりません。4週間もの運営を次世代の連中が進行している・・・ 嬉しい限りです。

ここ2,3年、特に今年の変更点は、「生活」重視の傾向です。長期自然体験村から、あえて「自然」をはずし、長期体験村にしたのは、自然体験プラス生活体験の意味合いを含めています。

子ども達の祖父母の年代から、0歳児と一緒に夫婦もスタッフ側に参加しています。7月から8月の上旬は、日本の大学の学制のずれ込み、大学生の実習生やボランティアが集まらないので、ここ3,4年は海外からのスタッフが常に5-6人参加する体制も整ってきています。

一般の大人が中短期にスタッフ参加、大人の山村留学のように関ってくれる体制づくりが今後の課題でしょう。 アドベンチャー的なプログラムは、その時期に合わせてプロが参画する仕組みも作ってゆきたいと思います。

いろいろな人が、子ども活動に関われる「場」づくりをこれからも続けて参ります。 我等、モンゴロイドは、大人から子どもまで一緒に生活するコミュニティが人類生活と必要であるという 信念で。
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