高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

砥石をつくる

2010-07-02 16:16:25 | プログラム
 両刃、片刃、のこぎりの目先の小さな刃の違いなど、「切れ」を生み出す刃先をよーく観察することから、セミナーは始まりました。

 小刀で鉛筆を削る。若い人は鉛筆を削る機会も少なくなっているので、この作業でもけっこう技術の差がでます。実際に子ども達や若い人と行う「箸づくりのプログラム」は、鉛筆削り体験から始めた方がいいな、と感じた次第。

 その大事な刃先をうみだすために、刃物研ぐのですが、今回は、その作業に使う「砥石」から製作しました。 砂岩質の石を近くの河原から拾って来て、ブロックの上で摺り平らにしてゆきます。

 身近な場所に、砥石の材料があるなんて、「へぇ~」という気持ちは、私にもありました。いかに、生活と自然が離れてしまっているか・・

生活に関する仕事、家事に裂く時間が少なくなる、便利になると、他のことに時間が使えるようになります。これは、あまり家事をしない(すいません・・私です)男が書いても現実味が薄いですが・・・

一方、ずいぶんと便利になりすぎると、自分の身辺で、自分の生活そのものを楽しみたいという欲求も出て来ているのが、「今」なのかもしれません。

与えられたもの、食べ物を得るのではなくて、「自分で○○してみたい」 リアリティへの欲求。 けっして数多くはないかと思います。(それでいいとも思います)しかし、若者の間に増えてきている実感は、私にあります。
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刃物の達人になろう

2010-07-02 16:15:14 | コラム風味
講習スタート。 ぶなの森自然学校のスタッフ6人、大沼ふれあいの森自然学校から、Qちゃん、かとちゃん、いぶり自然学校からは、やまちゃんとたしゆが参加。地域の SGEさんもやって参加です。

ことしのねおすグループ全体の目標は、活動の原点となる、アウトドアースキルの基礎技術の「改めての」習得です。

近年、自然学校の活動に参画する若手は、学生時代に山岳部、ワンダーホーゲル部、探検部などや社会人団体で野外活動を趣味や遊びとして体験を積み重ねてきた人が少なくなって・・というか、ほとんどいません。 

自然学校の活動自体が、若手にとっては、私達が若い頃に自然体験したことを行える「場」ともなっています。

 ゲスト講師の森さんが所属する大杉谷自然学校は、ぶなの森自然学校の第1期研修生の大西かおりさんが10年前(もう10年かあ・・と感慨深い)が立ち上げました、私も立ち上げ期には年間120日の契約で三重県、宮川の上流・大台ケ原の麓山中の旧宮川村に通いました。懐かしい地です。

3年前?だったかな、大水害で自然学校のある久豆(くず)地域も大きな被災地となりましたが、山の知恵をもっている地域の人達だったからこそ、自主避難で幸い死傷者は、幸いにしてありませんでした。

 その中山間地で、そのまた山の中の桃の木小屋(今は登山道が被災で通行止めのままなので閉鎖中)で、長年支配人をし、大杉谷自然学校設立2年目にスタッフになった、森さんの山のスキルを伝授して頂くセミナーは、彼らにとっても貴重な必な体験研修なのです。

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吉野鉄工所

2010-07-02 12:20:35 | 日記

 本日のセミナーのテーマは「刃物」。

 セミナー開始前に、寿都の吉野鉄工さんへでかけました。 鍛造の漁具を見せてもらい、鋼(はがね)の造り方、鉄の性質などについて、こ一時間吉野さんにお話しして頂きました。

 セミナー導入としてはとても良い機会となりました。

「鉄には靭性(じんせい)が必要・・人間の人生も同じです」

深い言葉だった。
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精二郎ブナ

2010-07-02 10:11:39 | 日記

 三重県大台町(旧宮川村)の大杉谷自然学校の森さんをゲスト講師に「刃物」をテーマにスタッフ研修が始まります。 大杉谷のスタッフの金子さん(きんちゃん)も同行して来ています。

 セミナー開始前に、自然学校の前山(丸山)にある、ブナの巨木・清二郎ブナをみんなで見に行きました。 このブナは、もう一昨年になるでしょうか、森林管理署のMさんが紹介されました。 丸山は国有林なのですが、ぶなの森自然学校は管理局と「協定」を結んでいます。 そのお付き合いの「縁」で、名前をつけさせてもらえることになり、ここ作開の開祖のひとりであり、地域の氏神様「熊野神社」建立地を寄進した、小宮清二郎さんのお名前をお願いしたのでした。

なかなか見事なお姿をしております。
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