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高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

北海道アウトドアガイド資格のゆくえ・・・

2009-07-02 16:03:56 | 主義・主張
昨夜の委員会のメンバーは、大学教授、観光機構、ガイド会社経営者、旅行代理店、旅行企画、ガイドや体験観光の業界団体・・。資格制度の当初の設計に関わり経緯を知っている人もいれば、初めての人もいます。また、実際のガイド現場やガイドの技量、ガイドの置かれている身分や待遇などについて知っている度合いにも違いがあるので、議論の前にこれまでの経緯を共有するにも時間がかかります。

私の見解は、昨日のブログに書いた通りなので、その趣旨を中心に話しました。

そもそも、この資格制度を実施するための法的根拠、北海道の条例「北海道アウトドア活動振興条例」に定義されている用語の意義が幅広すぎることに気がつきました。

第1条(総則)
この条例は、アウトドア活動の振興に関し、基本理念を定め、並びに道の責務並びに道民等、アウトドアガイド及びアウトドア事業者の役割を明らかにするとともに、道の施策の基本となる条項を定めることにより、アウトドア活動の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって人と自然とのふれあいを通して心の豊かさと潤いを実感できる社会の実現に寄与することを目的にする。

第2条(定義)
この条例において、次の各号にあげる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1)アウトドア活動
 自然の中で、自然に恵みを受けながら、自然とふれあうために行われる野外活動をいう。
(2)アウトドアガイド
 反復的又は継続的にアウトドア活動を行おうとする者を案内し、解説、技術指導等を行う者をいう。
(3)アウトドア事業者
 アウトドア活動を行おうとする者に対してアウトドアガイドによるサービスを提供することを業として行うものをいう。

この総則と定義がカバーする範囲が広いんですね。そして、アウトドア活動で参加者(対象者、お客様)を案内する、解説する、技術指導する人すべてを一括して「アウトドアガイド」と定義しているので、アウトドアスキルがかなり高い本格的なガイドから自然ふれあい活動をするアマチュア(的)な人まで含まれてしまっているのです。

また、経済振興と地域づくり・人づくりも包括するような基本理念もあります。それは、もっともなことな内容なのですが、反面、このことが 誰を対象にした資格制度なのか、わかりにくくしてしまったのかもしれません。

私は、制度設計をし直すならば・・、
・アウトドア観光振興として、一般観光客(ビギナー)を主に対象にしたガイド
・通常の賠償責任保険が対象となる範囲でのアウトドア活動
・上級プロフェッショナル向けの資格ではなく、アウトドア活動の指導者なら持っているべき基盤となる力を計る資格 (現行の資格制度の基礎テキスト内容への理解)

として、ベーシックな資格制度をまず整備し直すところから再構築したらいいのではと考えています。 その時、「資格と取って終わり」「更新講習をうけただけで終わり」というのではなく、ガイドさんが自然、安全管理、接遇、伝える力、プログラム企画力などを学び続けらる仕組みこそが大切だと思っております。

ここ10年で、アウトドア活動の動向は大きく変わりました。
 参加者にビギナーが増えた
 なんだかんだといっても 小中高生の集団でのアウトドア活動のニーズは増えた
 業者やガイド、案内人、インタプリターいろいろな言い方がありますが、指導側の人間も増えた。
 農山村交流プロジェクトなど学校の自然体験活動の領域が広がった
 ガイドになりたい人側にもビギナーと言えるような人が多くなった
 地域性が高いガイド活動も増えた
 中高年齢がリタイアした後にガイドをする人も増えた

その中にあって、公的色合いのある資格制度は、あった方がいいとは思っています。 「見直しするなら、どのように見直ししたらよいのか」そのような議論は必要でしょう。  

しかし、一年でもっとも繁忙期に連続委員会が開催されても・・、参加できないな・・・。

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息子とキャンプ

2009-07-02 07:01:28 | 日記

出張テント泊の朝です。我が長男坊HKTと一緒です。

昨夜の会議は夜8時半までかかりました。このことについてはまた別途。

彼は、首都圏でアルバイト生活をして海外旅行の資金を貯めていました。そして、シルクロードからアフリカを縦断する1年間の旅をついに来週から始めると、三年暮らしたアパートを引き払って、今週初めから帰省中です。

出発前に、「オヤジとキャンプがしたい」という申し出に・・、この忙しいのに・・とは思いつつ、まあ二人でキャンプするのも思い出だな、危険な地域にもゆくので、何かあった時、今、彼の申し出を断っていたら、後悔するだろうな・・と考えて、二人だけのキャンプをすることにしました。 しかし、会議もあるし日程もタイトなので、ついには・・夜九時に札幌の駅前出発でした。

どこへ行くかと思案し車を小樽方面に走らせ、結局のところ 春香山という山の登山口にテントを張ることにしました。

寿都湾で仕入れてきた大きなホタテ10枚をMY七輪で焼き始めたのは、10時半過ぎ・・、酒を酌み交わしながら夜中2時近くまで、旅の予定ばかりでなく、彼の子どもの頃のこと、私の学生時代の旅の話、祖父や祖母のこと、何やら彼の壮大な夢物語を聞きつ話つ過ごしました。

まあ、引き留めても「世界を見たい」という気持ちは収められない、心配しても始まらないので、楽しみにするしかありません。しかし、母親には手紙をかけと酔っ払って何度も話しておりました。

「お前ナア・・、どこかで捕まっても、身代金なんて払えないからな」
「3,4日、歓待してくれるが、出発を引き留めようとしていたら、拘束されていると思えよなあ」
「そん時は、相手がいい人っぽくても、戦え! だめなら、早め目に切腹しろ!」

なんて話しながら過ごした夜でした。

コメント (2)
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