本当は午前中に来週の小学校の受け入れ事業のプログラムフローを作ろうと思ったのですが、いろいろ調整事をしているうちに午後になってしまいました。 夕方に札幌である会議にそろそろ出かけなくてはなりません。 うーん、うちの息子とキャンプする約束もしているので、帰りはキャンプとなるか・・・。
さて、会議は道庁で開催される北海道アウトドアガイド資格制度の検討会です。この制度はもう、4,5年前になるでしょうか、北海道のアウトドア体験観光の振興のためにガイドの養成とそれに伴う資格試験を導入したもので、私も発足当時の検討委員にもなっていました。(会議資料で改めてわかったのですが、もう7,8年前のことでした・・・)
山岳、ホースライディング、カヌーやラフティング、自然ガイドなど広範囲の現場ガイドや旅行会社、行政などが参画するかなり大きな検討会でした。 大いに意義あることと感じ、私も熱を入れて会議に参加していましたが、私の考えと隔たりもあり、当時の道庁担当者とも激しくぶつかり、他の現役ガイドや観光事業者とも鋭く太刀回ったこともあり、制度発足時はちょっと蚊帳の外状態に置かれておりました。 というより、私個人としては距離を置いておりました。
とはいえ、資格に必要な講習の基礎テキストづくりは他社と協働し、現在のテキストの複数の章は、実は私が書いております。また、基礎講習はねおすの自然案内人養成コースでカバーし、筆記試験はなし(内部試験あり)で、実技試験を受けられる養成団体資格を持っています。
それから時が経ちわかってきたことがあるのですが・・・、そもそもこのガイド資格、北海道でガイド業をする人種をすべてカバーすることに無理があるのではないかと・・。
ガイドと言っても大別して3種あるように思います。 参加者にも野外スキルを相当求めつつ本格的にガイドするガイド(参加者にも野外スキルを移転する)。旅行業社のプログラム対応や体験観光の担い手として一般観光客、ビギナーをガイディングするガイド、もっと市民レベル、あるいは体験学習や環境や自然教育、地域教育、森づくりなどをテーマに活動するガイドです。 基礎講習こそ、全員がやってもいいと思うのですが、この制度の主流は、体験観光ガイド資格なのではないかと今では考えています。
制度維持の組織運営も、プロのガイド養成だけでは、成り手も限られ受講する人数が未来永劫続くわけがありません。むしろ、現在ではガイドは飽和状態かもしれません。行政の財政的支援が手薄になるのなら、もっと生涯学習的な観点からの資格試験制度を導入した方が、運営資金の調達も可能でしょう。このことは、制度設計時点から主張していたのですが、当時の行政担当者から「全体を見ていない」と批判をもろに受け、それを契機に他の業者からも「総攻撃」的な批判を受け、かなり頭にきて、議論をリードするような行政のやり方に猛反発したこともありました。
自分の中では、この制度の在り方は、「終わった話」であり、必要に応じて使わせて頂く利用者側として静観する立場でいました。しかし、この度、制度の再設計の検討会にお声が掛りました。正直、この件については、珍しく行政不信なので、また、私の基本的な考え方は変わってないので、当初はお断りしようとしました。
が・・、行政側の担当者も変わり、過去の経緯を含めて、この制度の在り方を将来的にいかに再構築するか考えたいという趣旨を頂いたので、気を改めて・・(ちょっとしっくりはしていないですが)再登場することにしました。
無くしてはもったいない制度だとは思ってますので。
冷静に議論できるかなあ・・・。といった気持ではあります。