高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

「うざい」の分析

2007-05-18 23:51:46 | 日記
最近、気になる言葉があります。

子ども達が、うざいと表現することです。

たぶん、「うざい」を話題にすること自体が うざいんでしょうが・・・。

インターネットの辞典で調べると・・
(主に若者語で)面倒だ。うっとうしい。「うぜえ」とも。〔「うざったい」の略からか・・とあります。

さらに調べると・・・、 うざいがき 【有財餓鬼】 という言葉があります。

(1)飢えてはいるが、一定の食物にありつける餓鬼。⇔ 無財餓鬼 という対比がある。
(2)財貨をたくさんもっていながら欲の深い人。
「其の心は貧僧より遥かに浅ましき―といふものなり/浮世草子・好色敗毒散」

この意味から・・・うざい と表現した発祥者は、かなりの文学的知識人だなあ・・・。


最近では、大人(私が思うに・・3、40代くらいまでかな)でも「うざい」と表現する人がいるのですが、その人が子どもの頃には無かった言葉ではないでしょうか?
いったいいつ頃から、小学生はこの「うざい」という言葉を使うようになったんだろうか・・・。

もうちょっと調べてみると・・、

用語説明がされているインターネットのサイトがあるのですが、引用すると・・データー使用料が発生するという「表示」が出てきます。 これこそ・・「うざい」ような気がしますが・・。

「うざったい」という表現は、「うじゃうじゃしていて面倒だ」という意味を短縮した、どうも元々東京?江戸?の一部の方言(多摩という説がある)であったようです。それが20世紀の終わりに全国に広まって行ったという説が有力のようです。

 うちの実の子ども達は20代前半ですが、「うざい」という単語はあまり使わないような気もします。つまり、北海道は、新語の移入が遅れてたんでしょうね・・・きっと。

でも、本州から来た20代前半の若者にとっては、「うざい」は辞書にも載るような共通語のような気もします。

つまりですね・・、一番やっかいなのは、この「うざい」という表現の語感が、世代によって、あるいは、暮らしている環境(地域、生活環境など)によって共有化されていないのではないか・・ということです。

私にとっては、「うざい」という表現を受けると、自分の人格的な性質までかなり否定された評価であると感じるわけです。  しかし、使っている人、子どもにとっては、そこまで否定はしていないのですね・・・。

***

ちょっと一息ついて・・・・



かなり・・強い不安 があります。

日本語の中に共通概念が国民、そこまで大げさでなくても、世代間で、共通概念でない「単語」 が増えて来ているのではないかと・・・、

同じ「単語」を使っているのに、その単語の意味、概念が 二人、三人で話していても 「同意義」でない・・のではないかと・・感じることがあります。

****

高校生の頃・・・「人口爆発」という名の本がベストセラーになりました。確か、その当時で 全世界で36億人(?だったかな)になることが話題になっていたのですが、今や何人なんでしょうか・・・ 60億人???以上ですよね・・・。

同じ国にいても、共通語が維持できなくなってんだろうか・・・。
同じにしてゆこうとする、グローバル思考、そのものが無理なんだろうなあ・・・。

「うざい」は、人間社会、コミュニティの創出、維持を考えるのに、なにか象徴的な 単語だなあ・・・・。

人類は、過去100年で、お互いに一億人も殺してきたというデータを昨夜見ました。なんか、衝撃的だなあ・・・。


人間社会は、元々  うざい 世界 なわけですから・・・。

それを、「うざい」と言って、否定してしまってはなりませぬ。

コメント (6)
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雨降りの一日

2007-05-18 21:57:31 | 日記
あんなに天気が良かったおとといと打って変わって、昨夜の午後からはずっ~と雨が降っています。朱太川はココアのような色になって、たっぷりと流れています。

タンポポが急に首を伸ばし始めています・・。
きっと・・・、綿毛になった時に少しでも遠くに飛ばそうとするためだな・・・。

タンポポを愛でながらの「花見ランチをぜひしたいなあ」と思っているんですが、校庭の牧草芝やエゾノギシギシも背丈を伸ばし始めています。そろそろと刈らねばなりません。雨が上がったら来週したいのですが・・・、

ところで、昨年までは近所のNDのじっちゃんが校庭の草刈をしていたのですが、今年は、地域の誰がするのか、決まらぬままなのです。来週ほっておくと、何もかもが一度に伸びてしまいそうなので、とりあえずは私達でやるしかないなあ。

***
明日から北海道大学の観光創造専攻の大学院生と教授、准教授連が28名も自然学校へ合宿にやってきます。 黒松内の観光と地域づくり、そして院生達の研究テーマについて熱い議論がなされます。 院生達のほとんどは社会人で、シンクタンク、旅行会社、鉄道会社、航空会社、行政職員と多彩です。 教官もそうそうたるメンバーです。  地域(内外)の方もたぶん10人以上は聴講に来ると思われます。

どこか・・恐いもの見たさ みたいな気もして、とても楽しみにしています。

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受け入れのために 一生懸命、皆で校舎をお掃除しました。
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