◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「3日も空けず食べますよ」って?

2023-02-05 10:08:36 | 言葉についてあれこれ
                                  これはたま~に、ね

 「大好きです、私は3日も空けず食べますよ」というテロップを見たことがあるのですが、なんかビミョー( ̄" ̄)。「名探偵コナン」で「三日とあけずに」というセリフを聞いたこともあります。「朝・昼・晩、2日と空けずにやってきて」(2018/3/18 Sheage)って、1日おき、ということか?
 「姑は三日と開けず、我が家に遊びにくるように」(2021/8/8 yummy!)は3日に1回? 「三日にあけずやって来て、姑と茶の間でヒソヒソ話を」(2022/7/2 7:00 8760 by postseven)って? あやふやだから調べてみようという気にはならないのか? 「三日に上げず」でしょ、三日とたたないうち、しょっちゅう、という意味ですよ。
 「今まで知らなかったことが次々明るみになりました(中略)明るみになったから自分は悪くない(中略)人間性がいつか明るみになるのなら」(2021/2/27 ママスタセレクト)って( ̄д ̄)! このライターは完全に勘違いしていますが、「明るみに出る」を聞いたことがないのか?
 「騒動が明るみとなったのは」(2020/12/30 23:00 日刊サイゾー)、「過去の行状が明るみになるにつれ」(2021/11/15 11:45 デイリー新潮)、「実際にはなくなっていなかったことが明るみになった」(2022/7/16 14:51 SmartFLASH)、「明るみに出る」もしくは「明らかになる」でしょ!
 野村修也の「ですね」連発が嫌で見なくなったのですが、台風情報を見たくて久々に「ウェークアップ!ぷらす」(2022/8/13)を見たら、中谷しのぶアナ(読売テレビ)が「明るみになる」と言いましたよ ┐( ̄д ̄)г。それに、「開幕まで34日(さんじゅうよっか)」「~せざる、おえないと」「きめ細やかな」って <(`^´)>。
 「スッキリ」(2022/8/18)で「明るみになる」を連発した高橋真麻、局アナだったことがあるのに( ̄" ̄)。「明るみになったのは」は「スッキリ」(2022/10/18)で聞いたナレーション、加藤浩次も「明るみになってきた」だし、誰も間違いに気づいていない( °°)。
 「明るみにしていって」と言ったのは「とくダネ!」(2019/9/20)で事件について解説した元警察官です。「京都地検の女 7」#7でも「明るみにして」というセリフを聞きました。完全に「明るみ」を「明らか」と同一だと思い込み、「~になる」とさえ言わない人がいます ┐( ̄д ̄)г。
 そして、「SNSを利用し、真実を明るみに!(中略)見事な作戦により会社の実態は明るみに…」(2023/1/19 lamire)なんていうのも出てきました( ̄д ̄)! これは「真実を明らかにする」「会社の実態が明らかに…」ですよね。なんて中途半端、いいかげん、いよいよ自由だ <( ̄д ̄)>。
 「大改造!!劇的ビフォーアフター 冬が怖い家」の「まるで堰を切ったかのように」というナレーション、ナレーターは加藤みどり。醤油醸造所をカフェに改造、壁に穴を開けると水がどーっと出てきました。「堰を切ったように」という慣用句ですから、「まるで」も「かのように」も違います。
 「元々『会計は割り勘、または各自で』という合意の元だったにも関わらず(中略)『金の切れ目は縁の切れ目』と言うように、お金はトラブルの元になりやすいみたいです」(2022/7/29 lamire)って( ̄д ̄)! まず、「…という合意の下だったにもかかわらず」「金の切れ目が縁の切れ目」「トラブルのもとに」です。
 デートのたびに食事代や交通費をすべて払わされ、「ちゃんと返してよ!」と言ったら、彼は「だから今回だけだって!」と逆ギレ。結局、一銭も返ってこず、関係を切ったという話。彼のほうから離れていったのではなく、たかり屋の彼とは縁を切ったというわけで、意味が違います。慣用句を何だと思っているのでしょうか ┐( ̄д ̄)г。
 本来の「金の切れ目が縁の切れ目」の意味はこうです。お金でつながっている間柄は、お金がなくなると同時に関係がなくなること(三省堂国語辞典)。金銭のあるうちは大事にしてくれるが、金銭がなくなった途端、その人間関係が切れてしまうこと(学研ことわざ辞典)。
 「お茶代やご飯代はきっちり割り勘で、そのくせガソリン代や駐車場代はすべて私が負担して(中略)何度かガソリン代や駐車場代を払うように促してみても完全スルー。さすがに頭にきて『私はタクシーじゃない!』と言って、彼女からの誘いはすべて断るようになりました」(2022/11/1 lamire)。
 これも「金の切れ目…」シリーズの話。お金がなくなったのではなく、一方的に払わされるのが嫌になった、ずうずうしい彼女の誘いはもうお断りだ、ですから意味が違います。このシリーズが続いたら「金の切れ目が縁の切れ目」の意味も変わる? まさか、面白がってわざとやっている? それとも、意味なんか気にしない、おバ○なのか?
 「『私たちが相続するに決まってるじゃない!』金の切れ目は縁の切れ目! 叔母 vs 義姉家族 一体どうなる?」(2022/11/2 ftn)、別のサイトなのに同じパターンって、まとめサイトが同じだから? そういえば、「Techinsight」も、ライターは別でも誤りのパターンは同じ。誰も気づかない? 誰も何も考えていない?
 義理の両親を介護して最期を看取った叔母。義理姉たちは相続についてうるさく口を出すが、叔母は一緒に生活していた家を売却し、法の定めに従って遺産を分割して郊外に引っ越し、すがすがしい笑顔。ということは、「金の切れ目」がどうとかいう話ではありません ┐( ̄д ̄)г。
 スノーボードを安価で譲り、「『振り込むね!』と言われ、数週間待ちましたが音沙汰なし…。催促すると『ちょっと待ってー』とまた音信不通に…」というわけで、LINEをブロックしてさよならしたという話(2022/11/4 lamire)も「金の切れ目…」シリーズ。編集者にとってはどうでもいいこと? チェックする時間も能力もない?
 吝嗇(りんしょく、度が過ぎるけち)、吝ん坊(しわんぼう、けちんぼ)、ずうずうしくてうそつき、そんな人に文句を言っても「糠に釘」「馬耳東風」、ずっと「割を食う」なんてあほらしい。「堪忍袋の緒が切れる」ところまで来たら、きっぱり縁を切って正解。「愛想尽かしも金から起きる」ですかね。
 「嫁の”圧倒的な実力”が功を制し→見事な復讐劇が!!」(2022/10/16 liBae)、「夫の”ナイス判断”が功を制し、見事な展開に!!」(2022/11/2 liBae)、「そこに現れた”上司の例え話”が功を制し→痛快な結末が!!」(2022/11/28 liBae)って <( ̄д ̄)>。「その大胆な行動が功を奏し」(2022/12/2 lamire)、こっちは分かっている。
 でも、最後に「…よかったですね。(lamile編集部)」って「lamire」じゃないの? その後もずっと「lamile」で、修正されたのは4日後( ̄_ ̄)。おっ? 「店員の”冷静さ”が功を奏し、一件落着!!」(2022/12/5 liBae)ですって。やっと修正されたけれど、どちらも気づくの遅過ぎ <( ̄д ̄)>。

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