熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

久しぶりの庭仕事・・・春の準備を始めた花木

2006年01月15日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   この冬は異常に寒く、昨日は、千葉にも大雨が降ったが、今日は、一転春のような陽気の良い天気になった。
   豪雪で困られている地方の皆様には申し訳ないが、久しぶりに園芸店に行き、用土や肥料を買って来て庭仕事を始めた。

   この口絵の実は、くちなし、正式にはヒトエコクチナシの実で鮮やかな黄赤色に色付いて、寂しくなった庭に彩を添えてくれている。
染料になると言う。
   私の庭に咲いている花は、白や相模等の侘助椿と秋から咲き続ける紅妙蓮寺、荒獅子、寒椿くらいであろうか、枝にはビッシリと蕾を付けているが、何時も咲いている椿が一向に咲かないのは寒い所為であろうか。

   梅や桃の芽が出ているし、シャクヤクの赤い芽も出始めた。
   水仙やスノードロップ等草花も出始めたので、春は、もうそこまで来ているのである。
   地面を触ると地熱の所為か随分温かい。

   草抜きをして地肌が見えた庭に、鳥達が飛んできて落とした種があっちこっちで芽を出している。
   一番多いのは、万両の苗木で、そして、アオキ、竜の髭や日本種のランなどで、沢山の椿の芽は私が植えたり木から落ちた種が発芽したものであろうが、もう、庭は満杯なので、生まれ出でた小さな命をどうしようか迷っている。

   椿の苗木は大小沢山あるのだが、今回は、中国りんご椿と崑崙黒、天賜(テンシ)の種だけ、苗床に植えてみた。
   崑崙黒は、宝珠咲きで、おしべもめしべも貧弱で殆ど受粉するとも思えないので、今回のように実がなることも珍しく、恐らく雑種であろうがどんな花が咲くのか興味を持ったので種まきをしたのである。
昨年も、殆ど蘂のない紅乙女椿が実を結んだが、自然の摂理は不思議である。
   いずれにしろ、種まきから開花までは、気の遠くなるほど長いので、どうなることか。

   薔薇の芽が少し動き始めたので、剪定を行った。
   最初は、薔薇は難しいと言うので、薬を調合するようにテキストを見ながら用土を準備したり、手入れも参考書どおりに注意して世話をしていたが、長くやっていると勘と経験だけで適当にやっていてもそこそこ花は咲いてくれる。

   遅植えのチューリップの球根があったので買って来て植えてみた。
1月中に植えるのなら4月に咲くと言うが、遅くても早くてもどちらでも良い。
チューリップは、オランダで花のカーペットを見ているので郡植しないとだめだと思うのだが、オランダ産の球根だし、原種チューリップの小さな球根も入っていたので、良く通ったリセの畑を思い出しながら、植えたのである。 

   チューリップは、トルコなど地中海原産のようだが、資本主義勃興期のオランダで栽培された。
特別珍しい新種が生まれると球根1個が大豪邸一軒と交換されるくらい高値になり、猫も杓子もチューリップ投機に走って、歴史上始めてのバブルを生み出した魔性の花である。
   あの頃のチューリップを描いた細密画が多いが、今でも、チューリップはオランダにとって大切な花。
   故国トルコの土壌と同じ砂地が海面下のオランダの国土に広がっていたのが悪かったのかもしれない。
   しかし、そのお陰でオランダ人は花で家を飾り、世界一の花大国になった。   オランダの家の窓は非常に大きくて外から見えるように窓辺に骨董等と共に花を飾り立てていて、田舎道などの散策が楽しい。  
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