1月25日朝9時前に、JAL006便がJFK空港に着いた。
日本を発ったのが25日の12時であるから過去に帰った感じだが、午後2時開演のニューヨーク・フィルのコンサートを聴こうと思っていたので幸いであった。
同時にターミナル1に入った便が殆どなくJAL客が少なかったので、入管は比較的スムーズで、ロンドン・ヒースローの家畜牧場柵のような混乱とはえらい違いで、9.11以降のセキュリティチェックも緩やかになった感じである。
ところが、何箇所かの分離記入方式なのに、慣れもあって入管書類を十分に見ずに一箇所だけ書いたために、空白が残っていて、係官からつき返されてブランクを埋めろと指示された。
こうなると、予期しないハプニングに慌ててしまって、欄を見違えて書き直したりして散々である。
怪しまれたのか怪しまれなかったのか、係官は、入管の指示書どおりに、左手の親指を指紋検査機に乗せろと言う。拇印を押すようにして直ぐに外したら、そのまま置いたままにしろ言う。
私自身は、何の問題もある筈はないと思っており不安も何もないので、次に右手人差し指を検査機におき、最後にカメラの方を向けと指示されて終わった。
勿論問題なくパスポートにハンコを押して返してくれたので、「時間を取らせて申し訳ない」と云うと、「たいしたことではないよ」と云って笑っていた。
しかし、もう随分前のことだが、ブラジルからアメリカ経由で日本に帰る途中に、マイアミでの乗り継ぎ時に、ナカムラと言うだけで疑われて入管でしばらく留められたことがあった。
トヨタがどうだとか係官が話しているのが聞えたが、ひと間違いだと言うことが分かったものの、日本への乗り継ぎ時間が少なかったので、何故、トランジットなのに入管検査をするのか腹が立ったことを覚えている。
旅をすれば、色々なことが起こる。
税関検査は、書類を提出するだけで素通りした。
ところで、帰りの時の空港でのセクリティ・チェックであるが、やはり、今回も靴を脱がされて箱に乗せてチェックを受けた。
滞在中にCNNを見ていたら、バンドに凶器を仕掛けて空港の安全チェックを受けて素通り出来る様子を示して、入管検査が如何に杜撰か、そして、アメリカ人の過半数はセクリティチェックを信用していないと云う現状を放映していた。
ターミナル1は、便の少ない外国航空会社の混合ターミナルなので、一寸、特殊なのか、他のヨーロッパ向けやアメリカ航空会社の発着するターミナルは、違う雰囲気なのかも知れない。
普通は、空港に着くとタクシーでホテルに向かうのだが、この時は、タクシーの半額程度の乗り合いリムジンをインターネットで予約を入れていた。
スーパーシャトルと言う会社で、マンハッタンのホテルまでチップを入れて23ドル弱。
税関を出れば店のカウンターがあるだろうと思ったのが間違いで、元々、そんなものはなく、後で知ったが、交通インフォメーションデスクのカウンターがあって、そこに設置されている電話で連絡することになっているのである。
いくら、便名と到着時間を連絡しておいても、今回のJALのように1時間も早く到着してしまうと、アメリカの会社がそんなことを調べて乗り合いリムジンを手配する訳ではなく、連絡して呼び出さないとピックアップしてくれない。
他のターミナルで客を拾って総勢10人程度でマンハッタンを回って客を降ろすので時間がかかった。
慣れれば、安くて気楽だろうが、タクシーの方が良さそうである。
ところで、帰りには、タクシーをと思ってホテルのボーイに手配を頼んだら、タクシーも50ドルそこそこするから、ホテルのリムジンだとチップも橋の通行料も込みで55ドルで行くがこれにしろといやに薦める。
どうせ6000円程度だしと思ってこれに決めたら、時々ホテルの前に止まっていた大型車を2台連結したような大きなリムジンが待っている。
後方に陣取ったが、運転手ははるか前方で居心地が悪かったが、どうせ減価償却が過ぎた古い車で運転手共々遊ばせるよりは良いということであろうか。
しかし、ガソリン代が高すぎて大変だろうと思った。
このクルマに乗って良かったのは、流石に慣れた運転手で、ショートカットの経済的近道を知っていて、ニューヨークの寂れて廃墟になったような裏町を走ってくれたので、アメリカの隠れた現状を垣間見ることが出来たことである。
ホテルは、個人旅なので安くて便利なホテルと言うことで、ウエリントンと言う3星程度の安宿だが、カーネギー・ホールの隣と言う好立地で、部屋が、7番街のメインから離れた奥の角地のダブルルームだと、かなり静かで気持ちよく過ごせる。
このホテルだと、リンカーン・センターのメトロポリタン・オペラやタイムズ・スクエアのブロードウエイのミュージカルがいくら遅く跳ねても、ゆっくりと歩いて帰れるし、それに、あっちこっち行くのにも非常に便利で気に入っている。
ホテルにチェックインすると、7番街の正面に、運良くスターバックスがある。腹ごしらえをして、早速、リンカーン・センターに向かった。
アベリー・フィッシャー・ホールのボックス・オフイスに行って、チケットを買った。
リッカルド・ムーティ指揮ニューヨーク・フィル。
ラド・ルプーのピアノでシューマンのピアノ協奏曲、それに、ブルックナーの交響曲第6番である。
その後、隣のメトロポリタン・オペラのボックス・オフイスに向かった。ファサード奥正面壁画の赤と青のシャガールが久しぶりである。
私のニューヨーク滞在5日間で手配出来るオペラは、
ロッシーニの「セビリアの理髪師」
フンパーティングの「ヘンゼルとグレーテル」
ワーグナーの「ワルキューレ」
プッチーニの「マノン・レスコー」
強行軍だったが、美術館やフィラデルフィア行きなどを含めての全く文化鑑賞三昧のニューヨーク旅が始まった。
(追記)写真奥がカーネギー・ホール
日本を発ったのが25日の12時であるから過去に帰った感じだが、午後2時開演のニューヨーク・フィルのコンサートを聴こうと思っていたので幸いであった。
同時にターミナル1に入った便が殆どなくJAL客が少なかったので、入管は比較的スムーズで、ロンドン・ヒースローの家畜牧場柵のような混乱とはえらい違いで、9.11以降のセキュリティチェックも緩やかになった感じである。
ところが、何箇所かの分離記入方式なのに、慣れもあって入管書類を十分に見ずに一箇所だけ書いたために、空白が残っていて、係官からつき返されてブランクを埋めろと指示された。
こうなると、予期しないハプニングに慌ててしまって、欄を見違えて書き直したりして散々である。
怪しまれたのか怪しまれなかったのか、係官は、入管の指示書どおりに、左手の親指を指紋検査機に乗せろと言う。拇印を押すようにして直ぐに外したら、そのまま置いたままにしろ言う。
私自身は、何の問題もある筈はないと思っており不安も何もないので、次に右手人差し指を検査機におき、最後にカメラの方を向けと指示されて終わった。
勿論問題なくパスポートにハンコを押して返してくれたので、「時間を取らせて申し訳ない」と云うと、「たいしたことではないよ」と云って笑っていた。
しかし、もう随分前のことだが、ブラジルからアメリカ経由で日本に帰る途中に、マイアミでの乗り継ぎ時に、ナカムラと言うだけで疑われて入管でしばらく留められたことがあった。
トヨタがどうだとか係官が話しているのが聞えたが、ひと間違いだと言うことが分かったものの、日本への乗り継ぎ時間が少なかったので、何故、トランジットなのに入管検査をするのか腹が立ったことを覚えている。
旅をすれば、色々なことが起こる。
税関検査は、書類を提出するだけで素通りした。
ところで、帰りの時の空港でのセクリティ・チェックであるが、やはり、今回も靴を脱がされて箱に乗せてチェックを受けた。
滞在中にCNNを見ていたら、バンドに凶器を仕掛けて空港の安全チェックを受けて素通り出来る様子を示して、入管検査が如何に杜撰か、そして、アメリカ人の過半数はセクリティチェックを信用していないと云う現状を放映していた。
ターミナル1は、便の少ない外国航空会社の混合ターミナルなので、一寸、特殊なのか、他のヨーロッパ向けやアメリカ航空会社の発着するターミナルは、違う雰囲気なのかも知れない。
普通は、空港に着くとタクシーでホテルに向かうのだが、この時は、タクシーの半額程度の乗り合いリムジンをインターネットで予約を入れていた。
スーパーシャトルと言う会社で、マンハッタンのホテルまでチップを入れて23ドル弱。
税関を出れば店のカウンターがあるだろうと思ったのが間違いで、元々、そんなものはなく、後で知ったが、交通インフォメーションデスクのカウンターがあって、そこに設置されている電話で連絡することになっているのである。
いくら、便名と到着時間を連絡しておいても、今回のJALのように1時間も早く到着してしまうと、アメリカの会社がそんなことを調べて乗り合いリムジンを手配する訳ではなく、連絡して呼び出さないとピックアップしてくれない。
他のターミナルで客を拾って総勢10人程度でマンハッタンを回って客を降ろすので時間がかかった。
慣れれば、安くて気楽だろうが、タクシーの方が良さそうである。
ところで、帰りには、タクシーをと思ってホテルのボーイに手配を頼んだら、タクシーも50ドルそこそこするから、ホテルのリムジンだとチップも橋の通行料も込みで55ドルで行くがこれにしろといやに薦める。
どうせ6000円程度だしと思ってこれに決めたら、時々ホテルの前に止まっていた大型車を2台連結したような大きなリムジンが待っている。
後方に陣取ったが、運転手ははるか前方で居心地が悪かったが、どうせ減価償却が過ぎた古い車で運転手共々遊ばせるよりは良いということであろうか。
しかし、ガソリン代が高すぎて大変だろうと思った。
このクルマに乗って良かったのは、流石に慣れた運転手で、ショートカットの経済的近道を知っていて、ニューヨークの寂れて廃墟になったような裏町を走ってくれたので、アメリカの隠れた現状を垣間見ることが出来たことである。
ホテルは、個人旅なので安くて便利なホテルと言うことで、ウエリントンと言う3星程度の安宿だが、カーネギー・ホールの隣と言う好立地で、部屋が、7番街のメインから離れた奥の角地のダブルルームだと、かなり静かで気持ちよく過ごせる。
このホテルだと、リンカーン・センターのメトロポリタン・オペラやタイムズ・スクエアのブロードウエイのミュージカルがいくら遅く跳ねても、ゆっくりと歩いて帰れるし、それに、あっちこっち行くのにも非常に便利で気に入っている。
ホテルにチェックインすると、7番街の正面に、運良くスターバックスがある。腹ごしらえをして、早速、リンカーン・センターに向かった。
アベリー・フィッシャー・ホールのボックス・オフイスに行って、チケットを買った。
リッカルド・ムーティ指揮ニューヨーク・フィル。
ラド・ルプーのピアノでシューマンのピアノ協奏曲、それに、ブルックナーの交響曲第6番である。
その後、隣のメトロポリタン・オペラのボックス・オフイスに向かった。ファサード奥正面壁画の赤と青のシャガールが久しぶりである。
私のニューヨーク滞在5日間で手配出来るオペラは、
ロッシーニの「セビリアの理髪師」
フンパーティングの「ヘンゼルとグレーテル」
ワーグナーの「ワルキューレ」
プッチーニの「マノン・レスコー」
強行軍だったが、美術館やフィラデルフィア行きなどを含めての全く文化鑑賞三昧のニューヨーク旅が始まった。
(追記)写真奥がカーネギー・ホール