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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

野村證券をかたるフィッシング詐欺

2025年04月10日 | 経営・ビジネス
   【重要】野村証券オンラインサービス利用規約変更のお知らせ
   と言う次のようなメールが入ってきた。
   
   「セキュリティに関する重要なお知らせ」
平素より野村証券をご利用いただき、誠にありがとうございます。
 現在、当社WEBサービスではセキュリティ強化に伴うシステムメンテナンスを段階的に実施しており、以下の手続きが必要となる場合がございます。 
お客様のご契約内容・ご利用環境によって、追加の確認事項が表示されることがございます。該当のお客様には、本メールにて個別にご案内を差し上げております。 
▼ ご確認が必要な項目
  • 利用中デバイスの再認証・確認 
  • 一部認証方式の見直し(FIDO、ワンタイムキー等) 
  • セッション維持ポリシーの更新対応 
ご確認は以下の手順にて行ってください。 
▼ お手続き方法
  1. 下記リンクよりご案内ページにアクセス 
  2. 画面上の「設定内容を確認する」を選択 
  3. 受付番号 NOMU-私のmail adを入力のうえ、案内に従って進む 
   「ご案内ページに進む」の下に、
   よくあるご質問
  • Q:このメールは本物ですか?
  • Q:設定手続きに不安があります 
    お問い合わせ サポートページはこちら
 
   試しに、「ご案内ページに進む」や「Q:このメールは本物ですか?」や「サポートページはこちら」をクリックすると、全て同じ野村のホームトレードのログインページと寸分違わない入力画面が出てくる。
   結論から言うと、これに入力して送信すると、万事休すである。

   送信先のメールアドレスNomura Securities サポートチーム 
<notice@info5488.com>を見れば、野村からのメールでないことは分かるのだが、まず、メールの中身に気を取られて、立て続けにメールが送られてくると、冷静さを欠く。
   おかしいのは、深夜前に送られてくるので、野村である筈はなく、西の国からのメールであろう。

   とりあえず、「WEBサービスではセキュリティ強化」だと言うので、無視も出来ないと思って、野村ホットダイレクトに電話して、指示を仰いだ。
   やはり、間違いなしにフィッシング詐欺であった。
   各証券会社でも頻発しているようで、
   「フィッシング対策協議会」を立ち上げて、HPを開設して、詳細に現状や対策などを報じている。
    野村證券をかたるフィッシングの報告 だけでも、次のとおり、
【必読】野村證券口座の確認のお願い
【重要】野村証券オンラインサービス利用規約変更のお知らせ -
「NOMURA」取引回数制限なし!1ヶ月間の株式手数料無料サービスのお知らせ
「NOMURA」安全取引のための重要なお知らせ
「NOMURA」セキュリティ対策アップデートのお知らせ
「NOMURA」セキュリティ強化プログラムのご案内
「NOMURA」オンラインサービス安全強化キャンペーン
「NOMURA」お客様情報保護強化のご案内
「NOMURA」フィッシング詐欺対策のお知らせ 

   フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成することが多く、ログイン画面など全く同じなので見分けることは非常に困難である。と言うより無理である。
   これまでに、愚かにも2回このようなフィッシング詐欺に引っかかって、1度は酷い目にあったので注意しているのだが、朝晩毎日、
   アマゾン、楽天、銀行、カード会社、ガス水道電気、ETC、e-Tax等々、関係のないところからも、無数に入ってくる詐欺メールを、迷惑メール、受信拒否処理するのに謀殺されているのだが、次から次へと増加の一途で鼬ごっこ。

   したがって、サービスへログインする際は、各会社のHPを開いてから行うことにしている。
   もう何十年も使っているので、漏洩しているメールアドレスを変えるべきだろうが、事後処理が厄介なので逡巡している。

   いずれにしろ、トランプの狂気関税に振り回されて株価の大暴落で滅入っているときに、フィッシング詐欺対策とは笑うに笑えない。
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経営コンサルタントの倒産

2025年04月06日 | 経営・ビジネス
   東京商工リサーチが、
「2024年度「経営コンサルタント」の倒産が過去最多専門領域の分散化で“経営のプロ”の生き残り競争が激化」と報じた。
   “経営のプロ”のはずのコンサルタントだが、事業再生やDX支援、M&Aなど、専門領域の分散化と顧客ニーズが高度化し、最近のコンサルは差別化と専門性が求められている。資料集めや情報の整理などはAIに取って代わられ、単純な手続き代行や財務指導など、過去の経験則だけで生き抜くことは難しい。と言うのである。

   さて、私自身も、現役引退後に、日銀に居た大学の後輩と二人で、経営コンサルタントを立ち上げて、しばらく運営していたので人ごととは思えない記事である。

   経営コンサルタントの倒産は、原因別では販売不振や赤字累積などの「不況型倒産」が7割近くを占め、形態別では、「破産」が構成比96.0%と大半を占めている。また、資本金別では、1億円未満が同98.6%と大半を占めた。さらに、従業員数別では5名以下の小規模事業者が同94.0%だった。コンサル業界は1人でも、少ない開業資金でもスタートでき、参入障壁は低い。ただ、人脈が途切れたり、継続的な案件取引が突然なくなるリスクもあり、中小コンサルタントの足元はぜい弱な企業が少なくない。 
  「経営コンサルタント業」の実績は、コンサルタントの経験や人柄、人脈などで大きく左右される。属人的な性質が強い分、如何に優秀な人材を確保し、顧客に高付加価値を提供できるかを問われている。後継者不足やDX支援など、中小企業が直面する課題は多様だが、高度化する顧客ニーズへの対応には、それ以上の専門的な知識が必要になる。このため、コンサル業界の生き残り競争が加速し、特色を打ち出せないコンサルの淘汰が続く可能性が高い。と言うことである。

   ところで、我々のコンサル会社について、
   まず、私のキャリアだが、世界屈指のビジネススクールで経営戦略論を専攻してMBAを取得して帰国して、その後長くヨーロッパの現地法人を設立して経営に携わった。帰国後は、関連事業の総括を担当して、色々な業種業態の子会社の管理監督および経営指導に当たり、続いて、一部上場の関係会社の監査役に就任した。監査と言う任務以外に、全国の事業所を駆け回る機会を得たので、個別事業の管理運営指導や戦略戦術の議論などコンサルに軸足を置く仕事にも注力した。
   相棒のゼミの1年後輩の日銀マンも、海外は勿論錚々たるキャリアを積んでおり、経営コンサルタントとしては、二人とも、まずまず、資格があると考えた。
   しかし、この考えが甘かったのである。

   二人とも、多くの頼もしい素晴らしい人脈に恵まれおりながら、頼らずに独立独歩で歩こうと決めて走り出したのだが、如何せん顧客が掴めない。最初は、私の大学の非常勤講師の謝礼や相棒のコンサル業務のフィーなどで、ほそぼそとスタートしたが、鳴かず飛ばず。
   実際には、コンサルを頼りにしたい中小企業は、生きるか死ぬかの瀬戸際であり、高邁な理論など論外であって、もっと泥臭い、死地を彷徨いながら泥を被って打ち込む実業に長けたコンサルに頼りたいはずだったのである。

   さて、経営コンサルタントは言うなれば、病院や医師に近い業務だろうが、今や、ICT革命、AIの驚異的な進歩で、知的高級職の弁護士や会計士さえ駆逐しつつあるように、同様に、業務の多くがAIに代替されて更に高度化して業態が大きく変化している。
   しかし、ミンツバーグが説くごとく、経営はアート、
   豊かな創造性と、高度な経験と知見に裏打ちされた鋭敏な感性が求められ、経営コンサルは、そのはざまにあって、難しい仕事である。
   いずれにしろ、MBA感覚では、個人的な経営コンサルタントなど務まる筈はない。
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Amazonで買うのは当然であろうか

2025年04月05日 | 経営・ビジネス
   実店舗で買わないときの買い物は、結構、Amazonでネットショッピングすることが多い。
   買いたい商品をAmazonで検索すると、一気に多くの関連商品が画面に現れる。
   全くまちまちの商品が出てくるのだが、大抵市販よりも安いので、その中から、価格や信用度などを勘案して、適当に選んで買う。

   先日、Amazonを使っていて、気付いたことが2点あるので、記してみたい。
   まず、1点目は、価格が異常に安い時があるということである。
   口絵写真は、その一例で、
   Nikon D7100とパソコンとを連結する接続ケーブル
   として、買ったのは、
   オーディオファン ニコン用USBケーブル UC-E6互換 データケーブル ブラック ノイズ対策用 フェライトコア付き 約104.5cm 
   送料込みで、250円である。
   類似製品の価格は、1000円前後から、純正品だともっと高いし、バラツキが大きい。
   単純な接続ケーブルなので、品質にそれ程差があるとは思えないし、故障してもまた買い替えればよいような程度なので、買ってみた。
   線が切れて使えなくなった元の純正品と変わりなく機能している。
   マーケットプレイス商品なのだが、心配したのは、ヤマトの送料がいくら安いと言っても、この価格では、利益など出るはずのない商売だということである。
    「出品者に対する評価を投稿」で、満点評価してお返ししておいた。

   もう1点は、返品が容易であること。
   SDカードをパソコンに転送するカードリーダーを買おうとして、
   UGREEN カードリーダー USB 3.0 高速 SD TF カードリーダライタ 2スロットカード同時読み書き可能
   を購入した。
   価格が999円で安いの機能が簡略化していて、意図した機能が不能であったので、その旨評価すると、返却対応指示が表示された。
   理由を書いてメールを送ったら、ヤマトの引き取り手続きを取ってくれて、翌日ヤマトに渡したら、数日で返金されてきた。
   全て無料で、厄介なこともなく、処理できたのだが、不都合などで交換することもあったが、この場合も手間暇がかからなかった。電話もルートさえ踏めばすぐに繋がる。
   
   もう、言わなくても分かることだが、大企業や優良企業と言えども、日本の企業のカスタマーサービスの悪さは特筆もので、まず、電話が何番何番と盥回しにされて、繋がったと言いきや何十分も待たされて、トドノツマリハ、ケンンモホロロ。
   お客様は神様、お客様第一などと、トランプのように、社是を唱えているが、カスタマーサービスの質を上げれば、一気に業績が向上するはず。これが、日本企業に必須の経営戦略戦術の要だと言うことが分からないお粗末さが、フジテレビのように迷走する。
 
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病院の待ち時間の長さどうにかならないのか

2025年02月28日 | 経営・ビジネス
   今日、定期検診のために、病院に行った。循環器科である。
   30代の後半に高血圧だと診断されたので、半世紀の付き合いの持病であるが、薬を飲み続けているだけで、特に、いままで、大変だったことは一度もない。
   大手術を2回受けているが、別な病気である。
   「80歳の壁」の和田秀樹先生に言わせれば、病院に行くことも薬を飲むことも必要はないと言う事であろうが、歳をとっても、やはり、気になって、病院通いを続けている。

   ところで、過去の病気のフォローや新しい病気の治療なども含めて、歯科などは別にして、大病院に平均月に1回は通い続けている。
   いつも悩むのは、待ち時間の長さである。

   今日の予約時間は、午前11時であった。
   血液検査と心電図検査があったので、1時間前、すなわち、9時45分に病院について検査を受けた。幸い、週末なのか月末なのか理由は分からないが、結果に時間がかかる血圧検査は空いていてすぐに終わった。
   今日は、早く終わりそうだと期待して待った。
   しかし、先生に呼ばれて、診察を受けたのは、12時30分、予定の1時間半後であった。
   会計処理に時間がかかるので、院内にあるドトールコーヒーショップで軽食を取り、薬の処方箋を持って調剤薬局に、
   これが、また時間を取って、結局、タクシーで自宅にたどり着いたのは、午後2時半、
   今日は、往復行帰りはタクシーを使ったが、従来のように、バスとシャトルバスを乗り継いで通うと、更に2時間加わるので、1日仕事である。

   解せないのは、先生のオーバータイムの処理がどうなっているのかだが、毎日、既定の時間内に、積み残しなく、当日来院した患者すべてを診療し終えていているのであるから、それを、うまく配分して、予定を決めればよいのである。
   ほとんど死ぬ心配のない患者たちが来院していて、何時間待たされようと一向に文句を言わない健気な顧客であるから、有難く待たせても喜んでくれていると思っているのであろうか。
   色々内部事情やカラクリがあっての病院の戦術なりやり方なのであろうが、東京の大病院も、ほぼ同様であった。

   政府も、高額療養費制度を改定して、負担上限額引き上げ方針で自己負担増を策しているが、この程度の些細な改良を病院に指導できなくて、何の医療改革かと、戯言も言いたくなってくる。
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ホンダ・日産 統合破談に思う

2025年02月14日 | 経営・ビジネス
   13日、ホンダと日産自動車が、経営統合に向けた協議を打ち切り、昨年12月に締結した基本合意書を撤回すると正式に発表した。
   実現すればトヨタ自動車、独フォルクスワーゲンに次ぐ世界3位の自動車グループが誕生していた国内大手の再編劇はあっけなく幕を閉じた。

   統合話を聞いて最初に思ったことは、歴史も伝統も全く違った2社の統合話であるので、まず、コーポレートカルチュアを統一して一体とした経営体を確立できるのかどうかに疑問を感じた。
   できるはずがないので、統合するのなら、まず、ゆるい連邦方式の当初の持ち株会社形式で統合して、徐々に一体化して行かざるを得ないであろうと思っていた。

   案の定、浮上してきたのは、日産の子会社化案。
   当然である。
   対等な統合を求める日産と規模で勝るホンダの溝が埋まらず、統合の方式などの条件で折り合えなかった。 と言うのだが、
   13日の記者会見で、日産の内田誠社長は「自主性が守れるのか確信が持てなかった。子会社では日産の強みを出すのは難しい」と話したと日経が報じた。
   日本の自動車業界で最も権威のある歴史と伝統を築き上げて多くの金字塔を打ち立てて来た日産であるから、プライドの高さも良く分かる。
   しかし、こんな姿勢で統合に実を上げられる筈がなく、この期に及んで何をか況やである。

   私は、日産には、特別な思い入れがあり、泡沫に過ぎないが長い間の株主であり、ゴーンの時代には、株主総会にも行って懇親会も楽しんでいた。
   それに、1980年代後半から90年代初めまで、建設会社のヨーロッパ現地法人の社長をしていたので、日産の欧州本社や配送センターなどの工事を受注施工するなど随分お世話になった。
   当時、欧州本社ビルは大型の鉄骨ビルであったのだが、下請けのオランダトップの建設会社でさえ、鉄骨建築施工経験がなかった。大丈夫かと聞いたら、オランダは造船大国であり、鉄骨建造物に熟練しており、ビルなど横のものを立てれば良いのだから心配ない。と信じられないような会話を交わした思い出がある。素晴らしいビルが立ち上がったのは勿論である。
   当時の日産は、成功を謳歌してヨーロッパで快進撃、
   光り輝いていた。
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小沢一郎「正に異次元の物価高」

2024年12月22日 | 経営・ビジネス
   インターネットを叩いていたら、日刊スポーツ新聞社の
「小沢一郎氏「クリスマスだというのにケーキは異様に高い…正に異次元の物価高」と私見」と言う記事が出てきた。
   「・・・都内や京都など観光地のホテル代も異様に値上がり。ラーメンなども相当値上がりしていると聞く。正に異次元の物価高」と記述。そして「アベノミクス=異次元緩和が元凶。円安で物価高は加速し、生活を破壊。賃上げだけでは追いつかない。政治を変えないと生活できなくなる」 と言う。
   アベノミクス論議はともかく、最近の値上げラッシュ、インフレの異常さについては、小沢一郎の論を待つまでもなく、日本社会の深刻な緊急課題である。
 
   さて、口絵の写真は、某グルメショップの日本酒の広告
しぼりたて新酒純米大吟醸生原酒飲みくらべ一升瓶3本組
日本酒最高種別の「純米大吟醸×生×原酒」のみ!
店頭では入手できない、プレミアムな3本組!◆限定2,000セット
   その価格が、◆21,470円 税込が、販売価格13,189円 税込
   なぜ、一気にこれだけ安くなるのか分からないのだが、同ショップの日本酒では一番上等であったので、新年にと思ってオーダーした。品数も豊富で選択肢も多いし、これまでにも買った店なので信用はしている。

   私がここで言いたいのは、庶民は如何にして、この不幸なインフレを少しでも回避することができるのか言うことである。
   私の一つの対策は、ネットサーフィングと言うか、安いものを探してネットを検索することだと思っている。丹念に渉猟すれば、同じものが、かなり安く買えることがある。
   この場合、留意すべきは、得体の知れない怪しい宣伝や広告が結構多いので、必ず、信頼出来る店なり商品を選ぶことである。

   一つの例は、
   MIZUNO(ミズノ) ノルディック・ウォーク 4段折りたたみウォーキングポールLITE 2本1組 ユニセックス
   を買おうと思って、ミズノのHPの後、アマゾンを検索すると、
   参考価格: ¥17,600が、-21% ¥13,834 税込 と安くなっている。
   普段はミズノ直販でしか買わないのだが、ディスカウントがないので、今回は、これでかなり安く買えたのである。

   アマゾンの価格は、絶えず変動していて注意が必要だが、まず、ほぼ押し並べて一般よりも低価格なので、価格コムなどと併用しながら、安値の基準と考えて参考にしている。値がさ商品を買うときには、良い方法だと思う。

   量販店に行っても、これらのネット情報の拡散のお陰で安く買えるようだし、実店舗なので実物を見て買える上に、アフターケアを考えれば、そこそこの値段であれば、この方が良いかも知れない。

   いずれにしろ、日用雑貨品や食品など、身近な商品とは違って、結構値が張る耐久消費財などの高額商品を買うときには、インターネット情報の活用が必須だと言うことである。
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ホンダと日産が経営統合を検討

2024年12月18日 | 経営・ビジネス
   ホンダと日産自動車が経営統合を検討しているというニュースがメディアを駆け巡っている。
   産経の記事は、「ホンダと日産、苦境の統合協議 「助け舟」か「どろ船」か、難しい損得勘定」と言うタイトルで、現状の問題点を如実に示している。
   持ち株会社を設立し、それぞれの会社を傘下におさめる形で経営統合する想定で協議を進めるもようだ。両社は8月に次世代の電気自動車(EV)などの技術開発の協業で合意しており、統合でより大きな相乗効果を発揮できないかを探る。ただ、販売低迷による日産の業績悪化で統合協議の行方は予断を許さない。 と言う。

   これを反映して、株式市場は、後場寄り付きで、日産は「ストップ高」で、417.6円、ホンダは、一気に値を下げて、1,242.5円(-3.19%)
   トヨタは値を上げて、2,718.5円(+1.72%)

   窮地に陥った日産が、ルノーに救われたのはずっと昔の話、
   自動車王国のドイツでさえ、フォルクスワーゲンが経営不振にあえいでいる状態であるから、欧米先進国からの白馬の王子は期待できず、ハゲタカの餌食になる不安さえあったのであるから、ホンダのアプローチは千載一遇のチャンスである。
   問題は、日産を統合して新会社を順調に経営して行ける能力と体力がホンダにあるかどうかであろう。

   私は、建設会社のオランダ現法の社長であったので、幸い、日産の欧州本社や倉庫などの建設に携わったので、当時、破竹の勢いでヨーロッパに進出して盛業を謳歌していた日産をよく知っている。
   その後、日産を良くしたのも悪くしたのも、カルロス・ゴーン。
   サウジアラビアで仕事をしていたので、レバシリ・オリジンのビジネスマンが如何に熾烈で利に敏いか、ブラジルにも長かったので、ラテン資質のビジネスのモラル軽視や無軌道さなどもよく知っているのだが、ゴーンは謂わばこのレバノンとブラジル両因子の申し子。
   技術技術で、最高の自動車を追求し続けてきた日産には、このような異分子の経営には免疫がなかったと言うことか。

   全く私事ながら、日産のファンで、20年以上も持ち続けていた塩漬けの日産株を、先日、泣く泣く節税にと思って損切売却した。
   今日のストップ高で、2割ほど損をした勘定だが、これも、人生、面白いものである。
    ついでながら、大暴落を続けているホンダ株を、まだ下がると思ったが、2単位買い増した。日産への応援である。ホンダが傾くようなら、日本はもう終わりだと思っている。
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日本製鐵に対するトランプの横車

2024年12月05日 | 経営・ビジネス
   トランプ次期大統領は、自身のSNSに投稿し、
「かつて偉大で力強かったUSスチールが外国企業に買収されることに私は完全に反対だ」。 「一連の税制優遇措置や関税政策によって、USスチールを再び強く偉大にする。速やかにやる」「私は買収計画を阻止する。買収者は注意することだ」」。と大統領として買収の実現を阻止すると警告した。 
   また、全米鉄鋼労組(USW)のマッコール会長は3日、トランプ次期米大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収を阻止すると明言したことを歓迎する声明を出し、国内経済や安全保障上のリスクになるとして、「全員が未来に目を向けられるよう、今こそ買収を拒否する時だ」と訴えた。

   これに対して、日本製鉄は3日、トランプ次期米大統領が同社によるUSスチール買収に反対する投稿をしたことを受け「買収はUSスチールを支え成長させるとともに、アメリカ産業界並びにアメリカ国内のサプライチェーンの強靭化、そしてアメリカの国家安全保障を強化するものと考えている」 とのコメントを出し、買収の意義を改めて強調し、さらに、USスチールの製鉄所などに計27億ドル(約4千億円)以上の投資を行う方針を重ねて表明した上で、USスチールの米国人従業員が米国の顧客に最先端の鉄鋼製品を提供するために日本製鉄の世界トップクラスの技術を導入し、雇用を守る」と約束した。
   また、森高弘副会長兼副社長は、トランプ次期米大統領が阻止する考えを表明したUSスチール買収について、バイデン政権の間に正式な手続きにのっとって買収が承認されれば、トランプ氏でも覆せないなどとして年内の実現について改めて意欲を示した。と言う。石破総理のバイデン大統領への嘆願書が功を奏するであろうか。
   日鐵の方が正論だが、アメリカは聞く耳を持たない。

   さて、このブログの口絵写真は、USスチールのHPの冒頭のページである。
   日本製鐵とUSスチールのロゴマークと社名を併記して
   MOVING FORWARD TOGETHER AS THE 
   BEST STEELMAKER
   WITH WORLD-LEADING CAPABILITES
   と大書されている。次のページからは、両社の合併によって如何にUSスチールが甦るか明るい未来が展望されている。
   両社の合併決議はすでに完了済みで、その価値の重要さを、死ぬか生きるか、誰よりも、沈みつつあるUSスチールの経営者は、痛いほど熟知している筈なのである。
   何も知らない部外者が、なぜ、茶々をいれ横車を押すのか。

   トランプが言うように、USスチールは、「かつて偉大で力強かった」が、既に時代遅れの衰退企業で、「一連の税制優遇措置や関税政策によって、USスチールを再び強く偉大にする」など、アメリカの実力では、不可能である。
   鯛は腐っても鯛、誇り高きヤンキー気質も分かるが、最先端を行く製鉄業のテクノロジーは遥かにアメリカを凌駕しており、自力再生に拘れば拘るほど墓穴を掘ることになる。

    ラストベルトの衰退企業はその典型だが、アメリカのオールド製造工業が在来の業態で再興する可能性はゼロに等しい。
   優良企業であったインテルやボーイングでさえ窮地に立つほど、技術革新や国際競争力の進化は激しく、一たび経営に失敗すれば一気に命運が傾く。レッドオーシャンの世界で、後塵を拝しているような企業には明日がない。

   いずれにしろ、トランプが日本製鐵の買収を妨げてUSスチール再生の千載一遇のチャンスを失すれば、USスチールの更なる落日は明白となり、外資参入に対するトランプ政策の晩鐘となろう。
   「MAGA」が、アメリカの衰退を加速する。
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中国切手を「福ちゃん」に売ってみたら

2024年11月26日 | 経営・ビジネス
   インターネットを開けば、毎日のように、飛び込んでくる「切手高価買取の"福ちゃん”」の広告。
   書棚の影に眠っていた切手アルバムを引き出したら古い切手が残っている。大半は、中国など外国の切手である。
   知らない取引だと、何を信用するかだが、
   派手な広告の場合は、特別値打ちがあるのか、羊頭を掲げて狗肉を売る類なのか、とにかく、
   至れり尽くせり、懇切丁寧な広告を信頼して、
   宅配買取を選んで、指示通り切手を梱包して福ちゃんに送った。

   送られてきた査定結果は、次のとおり。
査定価格について
この度は弊社の宅配査定をご利用いただき誠にありがとうございます。 お客様の大切なお品物、しっかりと拝見させていただきました。 切手一式 27,741円(日本切手:2,741円,中国切手:25,000円) 査定価格は現在の中古相場や弊社の在庫状況を鑑みての評価となります。 何卒よろしくお願い申し上げます。

   中国切手は、40年前1983年に上海の専門店で買った切手を100数十枚、
   バルク価格の表示だから、1枚200円と言う査定。
   日本切手は、長女が集めていたこれも古い記念切手など100枚近く、現役切手なのに、額面価格の合計、すなわち、原価の半分にもならない。
   そのほかは、取扱品目に、その他の切手とあるので、数百枚の外国切手を送った。前世紀に、海外出張の度に買っていたニューヨークの国連やスペインやオランダやパラグアイなどの雑多な外国切手だったが、査定が、ゼロであるから紙屑扱いなのであろう。

   参考のために、中国切手の一部の写真を添付しておく。




   










   
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老化防止に新ISAを活用しようと思う

2024年11月25日 | 経営・ビジネス
   最近、新NISAを活用しながら、少し、株式投資の勉強をしようと、インターネットを叩き始めた。
   傘寿を超えてボケ防止もないのだが、まだ、経営分析くらいは出来そうなので、80歳の手習いである。

   手慰みの泡沫株主として株を所有し始めて20年以上経つので、投資歴は長いのだが、一時、多少勉強したことはあるものの、殆ど無関心を続けてきた。
   株のことは良く分からなくても、大学で経済学を専攻し、大学院で経営学を勉強したMBAなので、企業経営や株式投資の解説などは理解できるのだが、結果的には、これが邪魔して上手く行かず、失敗ばかり重ねてきた。

   したがって、今回は、株への投資と言うのではなく、久しぶりに、さび付いた知識を呼び戻して、頭の活性化と言うか老化防止のために、新NISAを活用しながら、改めて企業経営の勉強をしてみようと思ったのである。
   新NIISAを使えば、取引は無税であるし手数料もノーロードなので、株の上り下りだけ注意すればよく、どうせ少額の運用だし、気楽なのである。
   とりあえず、塩漬けの特定口座の損切から始めて特定口座を、そして、旧NISAを処分して、新NISAに切り替えることだと思っている。
   新NISAには2枠あるのだが、歳なので「つみたて投資枠」は無理ゆえ、「成長投資枠」だけの運用となる。

   さて、株の売買だけなのだが、どうして、勉強するのか。
   株関連や企業情報を開くと、色々な指標が表示されている。
   まず、株取引の基本としては、
   企業の成長力などに期待する長期投資にはファンダメンタルズ分析が、値上がり・値下がりのタイミングを重視した短期売買にはテクニカル分析が向いているので、この両者を併用し、ファンダメンタルズ分析で企業の実力をチェック、そこで有望と思われる銘柄の売買タイミングをテクニカル分析でチェックするという形が理想的かも知れない。
   と言うことなのだが、これが難しい。
   以前に、チャート分析に取り組んだのだが信用できなくなり、それに、私には、数値分析と言うか、グラフを使ったり傾向線を分析したりするのが苦手であり、どうしても、企業の経営や経済動向などの分析に主体が行って、焦点がぼやけ勝ちにはなる。
   この経営分析が、突然の社会情勢の変化や経営の蹉跌などで、瞬時に暗転したりするので、予測は難しい。

   しかし、いずれにしても、基礎として、もう一度、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の手法を復習。 問題は、その使い方、活用の仕方なのである。

   まず、ケーススタディとして、USS買収問題で話題になっている日本製鐵をチェックしてみようと思った。
   「日本製鐵の業績」を検索すると、沢山の記述の中で、注目したのは、
   つばめ投資顧問の「【日本製鉄】2024年度大幅減益予想!株は売るべき?」と言う銘柄分析。詳細に日本製鐵の経営について分析していて、youtube動画もあり、勉強になった。
   もう一つは、東洋経済の「日本製鉄とJFE、なぜ業績で明暗が分かれたのかJFEホールディングス副社長に今後の展望を聞く」と言う記事である。

   JFE副社長の見解では、その業績の差は、
   大きいのはグループ会社、特に海外の収益力の差。日本製鉄は、われわれにはない資源権益も持っている。加えて、鉄鋼事業そのものの収益力でも見劣りするのは否めない。これは構造改革の進捗に差がある。減価償却費や補修費の違いに加えて、一足先に(国内高炉の休止で)量を減らしたことで販売構成の改善が進んでいる。と述べており、
   つばさの栫井 駿介氏も、
   日本製鉄は世界的にも高い技術を持っていて、その技術に応じた高いマージンをかけていくというのが今の日本製鉄の戦略で、また、取引価格の値上げ要求 を成功させ、高炉を休止するなどして固定費も下がっているので、基本的には利益を出しやすい体質にもなっている。と指摘している。日本製鐵は、「量から質への転換」を推進して経営体質を改善しているので、逆風には曝されてはいるが、「株は売るべき?」ではないと示唆していて、インドへの進出やUSスティール買収問題にも言及していて面白い。

   私の関心事は、このような経営分析なので、要するに、テクニカル分析やチャート分析には縁がないのである。
   さて、日本製鐵株を買うべきかどうか。栫井氏指南の指標では、バリュー株なのだが、現在株価は、業績の下方修正で、ダウン基調である。
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株式相場に少し関心を持ち始めた

2024年11月20日 | 経営・ビジネス
   最近、書斎に籠ることが多くなった所為もあって、自分の株式投資のポートフォリオのページを開くようになった。
   正式には、野村證券のホームトレードなのだが、簡便法で、Yahoo!ファイナンスのページを開いている。
   
   長い間、投資ページを開かなかったのは、もう、20年以上も前に買った銀行株が、その後の暴落で大きく原価を割り、目も当てられない状況であったので、見るのも嫌であったのである。
   最近、三井住友が買価を超えたので、どうにか、3分の2を売却して現金化した。これ以上暴落することはなかろうと思って、残りの3分の1は化石として残している。
   しかし、興銀が隆盛だったころに買ったみずほ株は、いまだに、買価の半分くらいで、永遠の塩漬け株である。
   後で買った三菱UFJがかなりの黒字なので、一部抱き合わせ売却で償却するのも手かもしれないと思っている。 

   もう一つ、誤った投資は、日産株。
   カルロス・ゴーンの電気自動車構想に真っ先に期待して買ったのだが、その後の経営の蹉跌や破綻で惨憺たる状態。塩漬けにしても、配当さえ期待できない。

   ところで、先の株の暴落の時期に、旧NISA株の期間満了で処分した三井物産株の資金で、ホンダとトヨタの株に期待して買ったのだが、予想もしなかったトランプの勝利で、自動車関税のために先行きが怪しくなってきた。

   とにかく、私のような零細投資家にとっては無税の新NISAは有難いので、残っている特定口座の株を処分して、NISAに切り替えたいと思っている。
   しかし、気の多い所為か、次の株価の暴落まで待って、次の投資を考えればよいのに、ついつい、同時に有望株を探って買ってしまう。
   今日も、何となく底値だと思って、三菱商事株を衝動買いしたのだが、どうだったであろうか。

   随分前に、時々、証券会社の投資説明会に出かけて勉強していたことがあるが、聴講者の大半は極めて広範な投資に興味を持っていたが、私の場合は、新規優良企業など新しい投資には関心も知識もなく、老舗の大企業ばかりを追いかけている感じである。
      
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「読書難民」の孤独と言うのだが

2024年10月22日 | 経営・ビジネス
   昨日の日経朝刊が、”「読書難民」の孤独 1日1店消える書店、30年後7割減も  1億人の未来図”を掲載した。
   デジタル化の進展などでECで本を購入するのは当たり前となり、電子書籍の市場は8年で4倍に拡大しており、図書館も増加傾向にある一方、書店が1店もない「書店ゼロ」自治体は約28%に達 していて、このペースが続いた場合、人口が1億人を切る50年代には約3000店まで落ち込む可能性がある。
   書店が減っている背景には品ぞろえが画一化し、地元ニーズに応えられなかった面もあるとして、その危機的な状況に対処するために、住民との絆を強める地域密着の姿勢で生き残りをめざす書店の試みなどを紹介している。
 
    文化庁調査では69%が「読書量が減った」と回答 してり、23年度では、1か月に本を読む冊数で、1冊も読まない人が62.1%も居て、全く読まないか1~2冊しか読まない人の総数は90%をはるかに超えている。本の質には触れていないので、質の高い本の読者は、学者や学生など限られていて、一般人の読書はお粗末極まりないのであろう。

   しかし、興味深いのは、「読書量が減った理由」で、近くに本屋や図書館がないというのは6%であって、スマホなど情報機器で時間がとられるが43.6%で、仕事や勉強が忙しいや視力など健康上の理由が夫々30%以上で、ほかに、テレビの方が魅力的だとか読書の必要を感じないとか魅力的な本が減っているとかが上位に挙げられていて、書店の減少の影響は少ない。
   尤も、身近に本屋がなければ、本に接する機会がてきめんになくなるので、影響は深刻であることには間違いない。

   活字離れや書店の退潮など本に関することについては、このブログで随分書いてきたので、今回は蛇足は避ける。
   最近では、体力的に遠出が無理になってきたので、書店に出かけることは殆どなく、書籍との交流はネットショッピングとなっている。
   世界中歩いていても、時間があれば、どこかの書店に潜り込んで、何時間も沈没していたし、東京や大阪などの大書店をはしごしたり、神田神保町に通い詰めたことなど、暇さえあれば、書店に入りびたっていたのを思うと、今昔の感である。
   私にとっては、小学生のころから本浸りであり、読書そのものが私の生活そのものであり、人生そのものであったから、この新聞記事とは殆ど縁がない。

   さて、私の考えだが、地方の文化発信基地を期待するのなら、本屋を公営にして、図書館や市役所や公民館などの公営施設に併設すればよい。
   少なくとも、書店が1店もない「書店ゼロ」自治体約28%には、効果があり、その他書店のある自治体では、経営委託なども含めて既存の書店との共存共栄など協業の綿密な調整などが必要だが、書店産業も、公共財の色彩を帯び始めており、私企業の公営化を考えるべき時期に来ていると思う。
   尤も、書店の衰退は、政治経済社会の潮流の変化で、急速な需要の減退を受けての現象であり、産業構造の蹉跌でも経営の失敗でもない。
   したがって、書店産業には、歴史と伝統に培われてきた文化財的な貴重な経営のノウハウなどの遺産が蓄積されているので、この文化を維持するのは当然であり、従来の公営化とは違ったキメの細かいかつ積極的な民活が必要であることは言うまでもない。

   最近は、移動しなくなったので分からないが、現役時代に監査役として出張で全国を回っていたので、地方の商店街のこじんんまりした本屋さんを見つけると、必ず立ち寄って本を手に取っていた。
   その後、地方都市の疲弊で、シャッター通りが続出したので、その多くが消えてしまったのであろうが、地方を歩きながら、しみじみと味わったその地方独特の田舎の文化の香りを思い出しながら、寂しさに耐えている。
   このような文化こそ大切にすべきなのである。
   しかし、後戻りはできない。
   時代にマッチした現代的な書店復活の道を編み出さなければならない。
   
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久しぶりに日本の株を買ってみた

2024年08月01日 | 経営・ビジネス
   今日は、日本株が大幅に下落した。
   日経は午後、「東証14時 日経平均は3万8000円挟んで一進一退 トヨタは一段安」と報じたので、トヨタの株を調べてみると、年初来安値2,572(24/01/04)よりは大分高いが、アナリスト評価では、PER基準でもPBR基準でも割安で、レーティングもやや強気である。ROEも、(連)15.81%とまずまずである。
   トヨタが13時25分に発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は営業利益が市場予想を下回った。25年3月期の業績見通しも据え置き、同社株は決算発表後に売りに押されて一段安となった。円相場の先高観が広がっているなか、今後の事業環境の厳しさが意識されたとの見方が多い。と言うことだが、不祥事の後でもあり、今日は8%近く下落している。

   以前に、トヨタ株を持っていたが、少し利益が出たところで手放した経験がある。
   昔、自社株を、「ドルコスト平均法」で運用して、住宅建設資金調達に重宝したことがあったので、一時この方法でトヨタ株を買い続けようと思ったことがあり、これをやっておけば良かったと、今になって後悔している。

   ところで、何も考えずに、買い時だと思って、試みに1単位だけ トヨタ株を買った。その後、さらに値が下がって終値では、多少評価損が出た。
   こんな調子で、少し前に、PBRが1を切って割安だと思って、年初来安値に近づいたり更新したホンダ株とパナソニック株を2単位ずつ買っていたのだが、今日の暴落で、かなりの評価損となった。
   大体、史上最高値圏を行っているときに、優良株といえども株を買うのが得策とは思えないが、やってしまった以上仕方がない。
   日本株の大暴落を囃す予測筋もあるようだが、まず、当分は、現状のまま、アップダウンを繰り返すであろうし、どうせ、新NISAの成長投資枠で買ったのだからという気がしている。

   ところで、株歴は結構古い。
   まず、何も考えずに、付き合いがあったので、興銀株を最高値の時に買ったのが失敗のもと。その後暴落したので塩漬けのまま維持しているみずほ株だが、いまだに50%以上の評価損であって、動くに動けない。
   もう一つの失敗は、日産株で、EVに期待して買ったが、カルロス・ゴーンでガタガタ、これも、評価損50%以上。
   他の株を動かして、それなりに運用してきて、どうにか息をついているが、株で成功した覚えはない。

   偉そうな理屈だけは言うので、大学で経済学を専攻して、アメリカのビジネススクールで経営学を学んだのに、なぜ、株で儲けられないのかと家族は笑っているが、これとそれとでは、全く話が違うと逃げている。

   とにかく、気が向いた時に株をいじり、それも、よく考えずに行き当たりばったり。
   先のトヨタ株の衝動買いが、どう推移するかというところだが、日銀の金利アップとFRBの金利切り下げ、アメリカの大統領選挙、ウクライナと中東の戦争の推移等々、予断を許さない世界情勢の中で、日本株だけが上昇基調だとは思えないが、株は魔物だというから、どう動くか分からない。

(追記)翌日の今日2日も、日経平均は更なる大暴落。史上第2の大暴落だというのだが、日本企業のファンダメンタルはそれほど悪くないので、惰性で更に悪化するであろうが、大事には至らないような気がする。
わが株のポートフォリオの評価損も、一気に上昇して悪化した感じだが、今までが良かったと思えば、まあまあか。どうせ塩漬けであるからペーパー上の数字で、とにかく、どこまで行くか、興味津々である。
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旧NISAの非課税期間終了時の対応

2024年07月04日 | 経営・ビジネス
  新NISAで、システムが変わった。 
  2023年までの旧NISA(一般NISA)での非課税期間満了時の対応については、非課税期間には期限があり、その期間は5年なので、投資してから5年経ってそのままにしておくと、非課税期間終了後に保有商品は課税口座へ移管される。しかし、非課税期間終了前には非課税扱いで売却できる。
   年内に売却しなければ、NISA口座ではなくなり課税されるが、年内に売却すれば、売却益が非課税で受け取れる
   というのである。

   株価が急騰しても、バブル時に買った銀行株が大幅な赤字のままなので、動くに動けず、野村のホームトレードのページを開くこともほとんどなかった。
   しかし、何の気なしに久しぶりに、マイページを開いて、預かり証券を見ると、NISA預かりの銘柄の某株欄に「本年末NISA期間満了預かりあり」という赤字の囲い表示がなされている。

   この株が、前述の非課税機関満了前の株で、年内に売却しなければ、免税の特典を受けられなくなる持ち株なのだが、最初は何をどうすれば良いのかわからなかった。
   インターネットを叩いて、旧NISA(一般NISA)での非課税期間満了時の対応について検索してみたら、冒頭のような情報が出て、年内に売らねばならないことが分かったのである。

   株価はともかく、評価損益はプラスであり、現在日経株価はほぼ頂点にあって、株価を詮索しても意味がない。
   気付いた時が幸いと、「取引」をクリックして、即刻、成り行き任せで売却した。
   免税されていて手数料を取られただけで、泡沫少数株主なので、損益は僅かではあったが、多少助かったという思いである。
   その株を維持したければ、株価が少し下がったときに、新NISAで買い戻せばよいのである。 

   これまでは、旧NISA株は、証券会社の指示でロールオーバーを続けていて心配なかったのだが、新旧入れ替え時にはそうはいかない。
   何でもそうだが、歳を取ると、変化について行くのが難しくなる。
  



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LIVE配信の株主総会を見た

2024年06月28日 | 経営・ビジネス
   LIVEで放映の株主総会を見て、久しぶりに株主総会の雰囲気を味わった。
   開催日が月末に集中していて重なっているので、見たのは、日産とみずほと三菱UFJであった。
   それぞれ不祥事があったり業績が悪かったり問題があるのだが、全く無風状態で、平穏無事に終わった。  
   株主総会に出かけて行って、それなりに楽しんでこのブログでも感想を書いたりしていたのは、カルロス・ゴーンの頃であったから、随分、離れている。

   あの頃は、専攻がビジネスであった所為もあって、会社経営に興味があったので、その方面からかなり真面目に見ていたが、その後、徐々に娯楽と言った感じで見るようになって行った。
   そういう意味では、今回の株主総会は、特に面白くも楽しくもなく、途中で、中継を切ったりしていた。

   新聞やテレビでは、アクティビストの活躍が報道されていた。
   メガバンクでは、環境問題に対して定款変更が、株主提案として議題に提起されていたが、これなどは会社の経営方針の一部であって、定款には無関係で、あっさりと否決された。
   
   銀行株で問題なのは、PBRが、1に達していないこと。
   みずほなど、興銀絶頂期に買ったので、いまだに、時価が、購買時の半分にも達していないので、何十年も塩漬けである。
   レッド・オーシャンの最たる業界で、その中でも業績が思わしくなく競争力のない銀行なので、株価がもっと上昇して、日本経済なり銀行業が浮揚するのを待つ以外はなさそうであるが、ほかで相殺できれば、損切も考えている。

   日産は、いち早くEVに先行したので買ったのだが、EVも後塵を拝する状態で推移して、カルロス・ゴーンで、無茶苦茶。
   この会社も、みずほ同様に、ブルー・オーシャン戦略もないので、期待など出来そうにない。

   監査役をやっていたのは、総会屋の全盛時代。
   今のように、企業倫理もコンプライアンスも問題にさえならなかった時代であり、どんなに優良な企業でも、脛に傷を持つ身であり叩けば埃のでる状態であったから、総会屋の餌食になれば、株主総会も大荒れに荒れて、その日に終わらず翌朝まで延々と引き延ばされた大企業もあったほど。
   各企業とも、総会時期が近づくと、弁護士や信託会社のベテランアドバイザーの助力を得て、想定問答集を作って、リハーサルに明け暮れていた。

   バランスシートを読めるかなりの経営知識を持った総会屋もいたが、殆どはあることないこと口から出まかせで、恫喝脅し口調で経営陣を攻め続けるのであるから、真面な経営論の埒外で、どんどん、株主総会が暗礁に乗り上げてゆく。
   そんな時代であった。

   そう考えれば、今日のアクティビストや機関投資家などの株主総会に対する陳述や株主提案も、会社にとっては、脅威かもしれないが、しかし、経営論としては、かなり正鵠を得た要求もあって、脆弱な経営には良い薬になっている場合もあるのが興味深い。
   日本のトップ企業でも、株主の過半が外国人株主で占められている会社もあり、グローバルベースでの経営が求められる。
   国際的アクティビストの標的になる危険があるということである。

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