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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

トマト栽培日記・・・(20)まだ実をつけ続けるトマト

2009年09月10日 | トマト栽培日記
   4月から始めたプランター植えトマト栽培だが、木の下の方の葉は殆ど枯れてなくなってしまっているが、上部はまだ元気で、どんどん花芽がついて黄色い可憐な花を咲かせている。
   実の方は、成長の遅いイタリアン・トマトでは、口絵写真のようにまだ成熟前の実もあるが、ほかのトマトは、ボツボツ終わりである。
   もっとも、ミニトマトの方は、まだ、相変わらず、ぽんぽん色づいている感じで、当分収穫が出来そうだが、実がついても、これからは大きくなりそうにはない。
   しかし、順調に成長した苗では、今までに、一本に150個以上の実がついたのではないかと思うほど、豊作であった。
   

   栽培していて感じたことは、やはり、トマトは、ジャガイモと同じ系統のアンデスの原産で、限りなく太陽の恵みを受けて育つ植物だと言うことが良く分かった。
   そして、太陽の光と、適当な肥料に恵まれれば、地を這い、木に纏わりついてでも伸びようとする逞しい生命力を持った植物であることである。
   サカタのミニトマトであるイエロー・アイコなどは、3メートル以上もある四海波椿の上を這って伸び上がり、黄色い実をつけた房を、陽の光を浴びて花のように輝かせて美しい。
   丁度、木陰のプランターに植えたので、成長期は、ひょろひょろしていて、葉つきも実なりも悪く危ぶんだのだが、摘心せず放置して自然に任せたら、光を受け始めると、一挙に、本来の力を取り戻して成長したのである。

   梅雨時を上手く乗り越えれば、病虫害の被害も少なくなり、日本の暑い夏には、トマトの生育には非常に適しているのか、水遣りが大変だが、毎日のように、ぽんぽん色づき綺麗な実を楽しませてくれる。
   それに、トマトにも、苗毎に夫々個性があって、成長や花付き実付きも違っており、テキストどおりには行かず、トマトの苗の顔を見て対話をしながら、臨機応変に対応しなければならないと言うことである。

   面白いのは、肥料入りの土が入ったビニール袋の口を切って植えた簡易袋鉢栽培だが、実成りは、まずまずとしても、これが、一番場所も取らずにコンパクトで、手間隙かからずに楽であったことである。
   しかし、やはり、少し大きめのプランターに、たっぷりと肥料を配合した培養土を入れて栽培したトマトが一番出来が良かったような気がする。

   もう一つの収穫は、イタリアン・トマトの魅力の片鱗を理解できたことで、来年は、プロバンスあたりのフレンチ・トマトにも挑戦してみようと思っている。
   それに、関東なので手に入りにくいのだが、タキイのトマトを植えてみたいと思っている。
   色々面白い経験を綴ってきたが、これで、今回のトマト栽培日記をひとまず終わることにしたい。
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トマト栽培日記・・・(19)イタリアン・トマトは料理向き

2009年08月24日 | トマト栽培日記
   この口絵写真のトマトは、千葉九十九里浜で生まれた接木苗を植えて育てたもので、ちょっとピンクがかった色をした綺麗な大玉トマトで、少し甘くて、正に日本の典型的なトマトである。
   おいしい実を多く収穫できる穂木と、根の張りがよく病気に強い台木を接木しており、両方の良さを継承したトマトだと言う。
   なぜか、バートランド・ラッセルだと記憶しているが、若い美人女優から「貴方のような頭の良い、私のような美しい子供を生みたい」と求婚されてたらしいが、「貴方のように馬鹿で、私のような貧弱な子供が生まれる」と言って断ったと言う話を思い出したのだが、自然界では、良質の優性遺伝や、質の継承は、結構難しいらしい。
   プランター植えで、普通に育てたので、10個くらいの大玉トマトの収穫に終わりそうだが、綺麗な美味しいトマトだったので満足している。

   今、私のプランター植えトマトの最盛期は、イタリアン・トマトだが、やはり、料理に向いているのか、家内がテキストを参考に工夫して、加熱して料理に添えたり、シチューやスープ、それに、ジャムなどを作ったりしているが、これが、結構いけるのである。
   生で食べるには、甘くもすっぱくもなく非常に淡白な味なのだが、これが幸いするのか、熱を加えると甘くなり、とにかく、トマトのオンパレードでも飽きないし、それに、胃にかるくて助かる。
   トマトは、日本人である私には、生食と言うのが習慣であったので、欧米生活に入った時には、トマト料理に多少違和感を感じていたのだが、自分で育ててみて、トマトの食べ方が分かったような気がしている。
   
   さて、カネコの一連のスィート・トマトであるが、プランター植えでの本来の目安である7番花房程度までの収穫が終わったのだが、木が元気なので、廃却するのもかわいそうで忍びないと思ってそのまま放置して、適当に肥料を施し水やりを続けている。
   ところが、本来の枝の先や脇芽が伸びて花を付け、2~3段上まで、多少貧弱になってはいるが、実をつけて色づき始めている。
   5番花房下で苗木を過って折り、その穂を挿し木していた苗も、普通のトマト苗に育って収穫が出来ている。
   荒野と言うべきか太陽の照りつけるアンデス高地に生まれたトマトは、実に生命力の旺盛な植物なのである。

   一方、日当たりが悪くて貧弱に育っていたサカタのアイコだが、先に行けば行くほど元気になって、庭木を這い上がり、5メートルくらいは伸びたであろうか、先端で花を咲かせて実を結んでいる。
   これまで、トマト苗をテキストなどを参考にして慎重に育て、適当に収穫をしてトマトをそれなりに楽しんで来たので、今では、残りのトマトの木を、枯葉や枯れ枝を適当に処分し、肥料と水遣りは欠かさないけれども、勉強のために、自然に育てて見ようと思っている。

   ボリビアなどアンデス地域を旅していた頃には、そこがトマトやジャガイモの故郷だとは気づかなかったので、どのような環境でトマトが育っていたのか分からないのだが、真っ青な碧空をバックにアルパカやビクーニアが走り回っていた空気の澄んだ高原を思い出しながら、下葉は枯れながらも、元気に伸びるトマトの姿を見ている。
   
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トマト栽培日記・・・(18)本格的な夏にトマト成熟

2009年08月16日 | トマト栽培日記
   梅雨や台風騒ぎで悪かった天候も、ようやく持ち直して本格的な夏になったので、庭のプランターのトマトも急に元気になった。
   トマトは、何をおいても、太陽が照りつける暑い天気が続かないと駄目なのである。
   日本のあっちこっちで、冷夏と多雨の影響を諸に受けて、農産物の被害と不作の心配が出て、野菜などの品薄と値上がりが起こっているが、稲作でも被害が出ているらしい。
   
   トマトも、天候不順の影響を受けているようで、東京市場の3割を供給する青森産のトマトが不作で心配だとNHKが放映していた。
   ところで、私のトマトだが、確かに、細菌にやられたり、実が破裂するなど色々問題はあったが、どうにか、それなりの収穫を続けており、今年は、自給自足で行けそうな模様である。
   尤も、収支が合っているかと言う問題については、コストパーフォーマンスが悪いので、全体としてはマイナスだと思うが、毎日新鮮なトマトを収穫し、トマト栽培を勉強して来たのだから、十分に価値があったと思っている。

   今、種まきから始めたので遅れて育ったサカタのアイコが、ミニトマトだが、最盛期でかなりの収穫になっており、これだけで、十分に間に合っている。
   結局、6~7段花房程度まで育てて、今収穫は中間あたりだが、それ以上はエキストラだから、途中から摘心を止めて、放置している。
   花が咲いており、木がしっかりしているので、切り倒すのも気がひけるので、実がなってもならなくても、そのまま自然に任せて様子を見ようと思っているのである。
   ところで、アイコの実の先端が黒くなって腐る病気は、特定の木に集中していたようで、2本ばかりは、実の半数以上は駄目になったが、全く被害のない木もあった。

   今、イタリアン・トマトが、色づいて収穫時期に入っている。
   何種類か植えたのだが、ピーマンのような形のサントリーのズッカと、楕円形の渋柿様の形をしたデルモンテのイタリアン・レッドが、成功して、かなり、大きな実を収穫出来るようになった。
   ほかのトマトと全く同じ育て方をしたので、特に、気づいたことはないが、両方とも、二本仕立てにしたけれど、問題はないと言うことも分かったので、植えるプランターの大きさを大きめにして肥料を十分にやれば、うまく行くのではないかと思っている。

   プランター植えで、小規模のトマト栽培を楽しむためには、同時に苗を植えて育てると、収穫期が一致して短くなるので、時間差を設けて1ヶ月くらい差を置きながら順番に、出来れば違った種類のトマトを、植えて行くのが、良さそうである。
   私の場合には、今月一杯くらいは、トマトの自給自足は続けられそうに思っている。

   
   
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トマト栽培日記・・・(17)トマトの味は皆同じなのか

2009年08月01日 | トマト栽培日記
   今回、色々なトマトを栽培して食べてみると、今まで、トマトはみんな同じようなものだと思っていたのだが、大分、印象が変わった。
   この口絵写真のように、色にも形にも、かなりのバリエーションがあり、それに、食感も味も違う。
   しかし、食べてみれば、やはり、どれもトマトの味をしている。
   
   イタリア人は、沢山、トマトを食べるので病気が少ないと言うことだが、あのゲーテさえ、ブレンナー峠を越えてイタリアに入り、燦々と輝く太陽の美しさと明るさに感激したと言うほど、イタリアは、気候に恵まれており、トマトのみならず野菜や果物などの宝庫だと言われていて、料理が美味い。
   料理ついでに、蛇足。今では、フランス料理の方が有名だが、これは、元々、手掴みで肉をしゃぶっていたフランス王に、メディチ家のお姫様が嫁いだ時に、フォークや料理人を携えてアルプスを渡ったのが始まりで、フランスの食文化のオリジナルは殆どイタリア・オリジン。
   それに、大皿の料理を、温かくした皿に取り分けてサーブするのは、ロシア貴族の風習を真似たからで、フランス料理がソフイスティケイテッドに洗練されてきたのは、極最近のこと。

   さて、私のプランターのトマトだが、カネコ・トマトは、ほぼ、収穫が終了し、上部の花房と、脇芽の成長分、そして、挿し木による新株分の成長・成熟を待つだけである。
   サカタのアイコは、連日随時色づき収穫を続けている。
   他のイタリアン・トマトも、収穫の最盛期に入っている。
   問題となるのは、実の先端が黒ずんで腐って行くトマトが、散発的に出る程度で、特に、他に病虫害の被害はない。
   この頃では、多少葉が黒ずもうが斑点が出ようが、あまり気にせずに、少し木がおかしくなり異常が出れば切り落とす程度で、対処していても問題がなくなった。

   一本、桃太郎トマトだと思うが、地元千葉で生産された接ぎ木苗を植えてあるのだが、少し成長が遅いが、問題なく成長し、大きな実が色づき始めた。
   トマトのようなか細くて弱い野菜の苗でも、接ぎ木できるのかと思ったのだが、モザイクウイルスに強く耐病性があるようである。
   キュウリ、スイカ、メロン、ナス、トマト、ピーマン等の苗でも接ぎ木苗があるようだが、トマトの場合には、上下楔状に切り込んで2本のトマト苗を抱き合わせて接合する方法と、切り取った苗の先端を杭状に切り込んで穂をつくり、先を刎ねて逆杭状に切り込んだ台木に接ぎ木する方法があると言う。
   私の場合には、ものぐさで椿の接ぎ木さえしたことがないので、園芸店で接ぎ木苗を買う他はないが、問題なければ、この方が楽だし、次からは、接ぎ木苗で育てようかと思っている。

   いずれにしろ、トマトにとって一番良いのは、雨が降らずに、晴天で暑い日が続くことで、太陽が一番の恵みのようである。
   いまのところ、様子を見て、いい加減に化成肥料を株元に蒔きながら、こまめに水をやっているのだが、特に取り立ててトラブルもなく、自家消費分のトマトくらいは、このプランター栽培で調達出来ている。
   色々なトマトを勝手気ままに植えてきているので、毎日、色々なトマトを食べている勘定で、味が定まらないのが、問題だと言えば問題だが、別に気になるほどでもないので、満足していると言うところであろうか。
   
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トマト栽培日記・・・(16)イタリアン・トマトも充実

2009年07月25日 | トマト栽培日記
   気候の変化や病気などを心配しながら、カネコとサカタのミニトマトを栽培して、どうにかこうにか、収穫期にこぎつけてみると、素人のプランター栽培としては、それなりに楽しめたのではないかと思う。
   何の栽培もそうだが、種を植えて芽が出たり、最初の花が咲いたり、実が色づき始めたりすると嬉しくなり、虫に食われて花や実が痛んだり、風に吹かれて枝が折れたりすると、どうしたら良いのか不安になり右往左往する。そんな繰り返しなのだが、世話や手入れに素直に答えてくれる花木の姿がいとおしいし、刻々と変わっていく自然界の呼吸を感じながら、しみじみと幸せだと思う。

   ところで、数週間前から困っているアイコの実の先端が黒ずんで腐る病気だが、調べていると、「尻腐れ病」と言う如何にもぴったりの病名を見つけた。
   しかし、写真を見ると、トマトの実の横側が大きく黒く腐っているし、説明を読んでいると大分雰囲気が違っている。
   窒素過多でカルシウム不足で起こると言うことだが、市販の培養土を使っていて、その後の肥料も、三要素のバランスには気を使っているので、当たらないと思う。
   
   その後、調べてみたら、アイコのように房の他の実まで連続して沢山黒ずんでいる訳ではないが、サントリーやデルモンテのトマトの実にも、かなり、同じ病気が出ていたので、ぽんぽん成長中の実をもぎ取って捨てなければならなかった。
   残念だとは思うが、ものは考えようで、後から出てくる実を大きくするための摘果だと思えば苦にならない。
   また、前回の輪紋病のように、急速に木全体に広がって、一挙に幹も茎も葉も実も腐って行くと言う心配はなさそうだし、散発的な被害であり、これから、雨が少なくなって太陽が照り付けるので、薬剤散布は止めておこうと思っている。

   同時に植えているサントリーとデルモンテのイタリアン・トマトであるが、競技場のトラックのような形の細長で中玉のデルモンテのイタリアン・レッドは、既に収穫して、かなり無味に近い淡白な硬い実の感触を楽しんでいる。
   この口絵写真は、サントリーのズッカと言う名前のトマトだが、表面に貝のような凹凸の入った模様をした洋ナシ形の実、早く言えばピーマンのような形をした実をを沢山つけ始めている。
   サントリーの説明だと、カボチャ型に大きくなるらしい。
   トマトは、真っ赤な丸い形をしているものだと思っていたが、イタリアン・トマトを栽培していると、他にもこんな歪で変わった形のトマトがあり、何故、イタリアで、あんなにバリエーションのあるトマトが生まれたのか不思議である。
   それに比べて、織豊時代にポルトガル経由で、そして、文明開化後アメリカから入った日本のトマトは、至って綺麗な形をした優等生であるのが面白い。

   さて、このズッカだが、花はかなり大型でしっかりしていて花房も豪快に伸びるのだが、結実率はあまり良くないような気がする。
   しかし、花つきが良く、どんどん木が大きく広がるので、最初から2本仕立て育てていることでもあり、このまま、脇芽の芽かきや頂部の摘芯も程々にして、最後まで雑草のように育ててみようと思っている。

   話が変わるが、株が疲弊していたので、庭で風雨に晒したままで育てていた月下美人の花房が急に膨らんだので、玄関先に取り込んでいたら、夜中に、芳香を放ちながら綺麗な純白の花を咲かせた。
   一度に、十三輪咲いたことがあったが、今回は二輪で、遅れて、明日一輪咲きそうである。
   いつもながら、実に優雅で素晴らしいのだが、夕刻から蕾が緩み始めて、夜遅くなってから満開になり、朝早くにはしおれてぶら下がる、ほんの僅かな命なのだが、その潔さと美しさに感動する。

   私は、このような自然の営みの素晴らしさに感動するごとに、この美しい花諸共に、この地球環境を破壊しようとしている人間の馬鹿さかげんに、いつも憤りを感じてしまう。
   ホッキョクグマを主人公にしたドキュメント映像が多いのだが、地球温暖化のために北極海の海氷が解けてしまって、海氷に辿り着けなかくなって、どんどん死んで行く姿を見ると堪らなく胸が詰まる。
   
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トマト栽培日記・・・(15)アイコ色づく

2009年07月18日 | トマト栽培日記
   種から栽培してプランターに植えつけていたサカタのミニトマト・アイコが、やっと色づき始めた。中々、形の整った優雅で美しいトマトである。
   レッドもイエローも、同時に色づき始めた。
   3月中旬に種まきして、桜のシーズン4月に芽を出し、5月にプランターに移植したのだが、千葉の自然環境に任せたら、4ヶ月掛かったと言うことである。

   来週あたりから収穫できると思うのだが、残念ながら、疫病にやられて、小さな実の先端が黒く墨のように変色して腐ってしまい、花房の半分以上は切り落としてしまったので、収穫は少なくなる。
   先が尖っていて、梅雨の雨が先端に止まるので、その間に疫病に侵されるのであろうが、今回は、サントリー苗には、少し被害が出たが、同じような形態のトマトでも、カネコとデルモンテ苗には全く出ず、サカタのアイコだけ、花房の実が連続して黒ずんだので、病気には弱いのかも知れない。
   これから、雨が少なく日照りが強くなるので、実を落とした分、木に体力が残っているであろうから、少し、花房を、2~3番上の方まで伸ばしてみようかと思っている。

   この日記(10)で書いた輪紋病にやられたジャンボ・スィートの木だが、3番花房以下は、完全に、実も葉も切り落として丸裸になり、太い茎も所々真っ黒になって痛んでいたのだが、その後、薬剤散布の効果が出て、その上部が正常に生き返り、第4花房に残っていた3つの実のうち、大きな2つが真っ赤に色づいた。

   また、(9)で書いた5番花房下で折ってしまったスィートミニの木の方は、4番花房上の葉の付け根から出た脇芽が、大分大きくなって、2番花房まで色づき始めた。
   そして、折れた片割れの先の挿し木苗も、元の5番花房が結実して地面を這うようにしながら少しずつ実が大きくなっており、その上に出た幹には、5番花房まで花芽がつき、下の方は既に結実し始めている。
   結局、2つの命に分かれて、順調に第二の生命を生きているのである。

   丹念に見ているつもりでも、結構、脇芽を見落として摘むのを忘れるもので、少し大きくなった芽は可哀想なので、根元へ挿し木して置くのだが、水さえ切らさなかったら、すぐに、活着して元気良く育って苗になる。
   全く、使うつもりはなかったのだが、その後、買った市販の苗やアイコ苗で、実つきが悪いものや折れて駄目になった苗の代わりに植えつけたら順調に育っている。

   初期に植えたカネコのスィート・トマトは、遅れたイエローのキャンドルライト以外は、既に殆ど収穫が終わってしまって、前述のスィートミニのように、復活栽培や挿し木2世の成長と言った状態だけになった。
   輪紋病被害で、多少、困惑したが、実つきなども順調であったし、殆どテキストどおりの推移であったので、満足している。

   尤も、アンデス生まれのトマトであるから、本来は、梅雨が終わって強烈な日照りの続く日本の夏の気候が、適しているのであろうから、これからが本番であろう。
   少し、間延びしすぎて背丈が高くなってしまったのだが、アイコや他のイタリアン・トマトの木の上部の花房の成長やその実つきに勢いが出てきて元気一杯である。
   来年の課題は、苗をずんぐりむっくりの短足型の筋肉質でしっかりした充実した木に育てることだと思っている。
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トマト栽培日記・・・(14)イタリアン・トマト順調、アイコ実が黒ずむ

2009年07月11日 | トマト栽培日記
   口絵写真は、デルモンテの「イタリアン・レッド」。
   苗を買った時には、既に、二本の芽が等分に育っていたので、二本仕立てにして育てているが、元気に枝葉を伸ばして順調に成長し、最初の実は、レモンくらいの大きさになった。
   一本ずつの花房を少なめに抑えれば、一本仕立てと同じことだと思って自然に任せたのだが、別に不都合はなく、結局、苗木の生長と勢いによると言うことのようである。
   このイタリアン・レッドも、3本同時に植えたのだが、日当たりと肥料によって、成長の仕方に大きく差が出ており、固体の個性にもよると思うが、自然環境の与える影響は大きい。
   先日、NHKのTVで、日野原先生が、言っていたが、人も植物も、良くなるか良くならないかは、環境に恵まれるかどうかと言うことのようである。

   先日までの暴風とも言うべき大嵐に翻弄されて、苗に大分被害が出て、実もついていたが、成長の悪いアイコ苗の細い茎が、上からの重圧に耐え切れず根元近くで折れて、2本駄目になった。
   連作の被害が出るとは思うが、空白も嫌なので、丁度、カネコ苗の脇芽を、捨てるのも可哀想なので、プランターの根元に挿し木していたのだが、これが、花芽も出てしっかりした苗に育っていたので、ひょろりと育ったアイコ苗より良かろうと思って、代わりに植えつけた。
   大分遅くなるが、8月終わり頃には、実が赤くなるかも知れない。

   観察日記を書いていて、5番花房の下で折れたスィートミニの苗木の上の方も挿し木していたが、これも、小さな植木鉢だが、地を這うように小さな実をつけている5番花房の上に、第2、第3と、まともな花房をつけて成長している。
   この折れた元の木も、第4花房のすぐ上の葉の根元から、急に元気良く脇芽が伸びてきて、花房の姿も見え始めたので、伸ばしてみようと思っている。
   第4花房の実も収穫期に入っていて、木には実が殆どなくなり、木も頑強で元気なので、結実すれば上出来である。

   順調に育っていた筈のサカタのアイコの実の先端が、程度の差は有るが、5個くらい並んで黒くなり始めている。
   アイコは、先の尖った渋柿のような形をしたミニトマトなのだが、その先が黒ずんでいるので、先端をハサミで切ってみたら芯まで黒くなっていて、徐々に上に上がっている。
   結局、病名も理由も分からないので、その黒ずんだ実のついた花房をバッサリ切り落とした。
   他の花房の実と、隣のアイコの花房の実にも、飛び火したのか、一つずつ少し黒ずみ始めていたので、この方は、薬剤を散布して様子を見ることにした。(追記 翌日、良く見たら、2センチ以下の大きさの総ての実の先端が黒ずんでいたので、それから先の花房を総て切り落とした。)

   他の会社の先の尖ったカネコやイタリアンのミニトマトには、このようなことは起こっていないので、被害が広がるようだと、アイコは諦めることにする。

   草花や花木は、適当に薬剤散布さえしておれば、あまり、病虫害の被害を心配することはないのだが、慣れるまでは、弱い野菜の栽培は大変だと思うようになった。
   園芸店で、ほうれん草の栽培セットを買ってきてやってみたが、失敗したし、三つ葉やパセリ程度は、まずまずだったのだが、とにかく、野菜は難しく思うように行かない。
   団塊の世代で、退職後、田舎に移り住んで自給自足生活に入ったと言う人がいたが、うまくいっているのかどうか、他人事ながら心配している。
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トマト栽培日記・・・(13)アイコ苗も実が充実

2009年07月04日 | トマト栽培日記
   トマトの種を買って来て、袋の指定どおりに3月中旬に種蒔きをして植えつけたサカタのミニトマト・アイコが、今やっと、3番花房まで結実して、下の方の実は、しっかり充実してきた。(口絵写真)
   4月中旬に、園芸店で苗を買って来て植えていたカネコのスィート・トマトは、黄色いミニトマト・キャンドルライトを除いて、収穫に入っているから、自然環境に任せれば、1ヶ月以上も遅れると言うことである。
   カネコ苗は、既に、上部を摘心して、収穫期に入っており、毎日、少しずつだが、家内ともども楽しんでいる。
   1番花房の実は、収穫済みであり、これからのトマトの世話は、アイコに移ることになる。

   幼苗で、花房も定かでないような状態で植えつけたカネコ苗や始めに植えつけたアイコ苗は、最初なので、場所も日当たりの良い場所を選び、土壌にも注意を払った所為か、順調に生育し、木も充実して、実成りも比較的良かったのだが、手を抜いた所為でもなかろうが、やはり、日当たりの悪いところに植えたり、苗に多少疑問のあったトマトは、その後の生育などに問題が生じたりして、教科書どおりには行かない。
   輪紋病にかかったカネコ苗は、しっかり太く逞しく伸びていたので、被害を受けたところだけ、薬剤散布や切り落としで助かったが、生育の悪かったアイコ苗は、輪紋病に茎をやられて幹まで腐ってしまい、そのまま、上部が駄目になったので切り倒した。
   
   もうひとつは、やはり、園芸店で苗を買う時には、出始めの最盛期に最も充実したしっかりした苗を買って来て、すぐに植えつけることで、間を置いたり、売れ残りの苗を買って植えると、苗を正常な状態に戻すのは、中々、大変だと言うことである。
   たとえば、花房や花芽のついた苗を買って来て植えつければ、第2花房、第3花房と、順調に花房が連続してつくが、園芸店で間を置いた苗だと、その間の成長が犠牲になり、その後の生育が大きく阻害されてしまって、その上の花房が出なかったり消えてしまい、第4花房くらいでやっと正常に戻り、極めて、間延びした苗となるなど処理に困るようなことになり兼ねない。

   最初なので、どうせバーゲンだし、勉強の為にと思って、売れ残りのデルモンテやサントリーのイタリアン・トマトの苗を買って植えたのだが、結果的には、成功したのは半分くらいで、良い勉強にはなった。
   いずれにしろ、世話を続けて、正常な生育状態になると、枝の上部は、しっかり、花がつき結実しているので、問題はない。
   アイコと平行して、収穫期に入れれば、と思っている。

   今回、良く分かったことは、トマトが、如何に太陽を好むかと言うことで、絶対に日当たりの良いところに植えて、たっぷりと陽を当てて育てなければならないと言うことである。
   暑いのは困るが、早く、梅雨が明けて、太陽の照りつける日が続くことを、トマトの為に願っている。

   私は、ブラジルに駐在していた時に、ボリビアなどアンデス地方を何回か訪れたことがあるが、確かに、トマトのふるさとは、太陽に恵まれていた。
   ボリビアのラパスなど、富士の頂上近くの高度の高地で、真冬など随分寒いのだが、厚着のころころした袴姿の原住民のインディオの乙女たちの顔は日焼けして真っ黒であった。
   先祖のDNAがさわげば真っ青なアンデスの空と光り輝くチチカカ湖の水が恋しいと思うので、トマトの木に、梅雨の雨ばかりで、すみませんと謝っている。
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トマト栽培日記・・・(12)スィート・トマト収穫に入る

2009年06月28日 | トマト栽培日記
   先週、色付き始めたスィート・ミニの実がいくらか真っ赤になったので、収穫して食べたが、結構、甘くて上出来であった。
   中玉も大玉も、それなりに色付きはじめて、トマトの木らしくなって来た感じである。
   イエローのキャンドルライト・ミニは、やや、成長が遅く、最初の実が、やっと、色が変わり始めたくらいで、収穫は、来週に持ち越しそうである。

   後から植えたアイコ苗も、上部では花が咲いているが、下の方の実は大分大きくなって来ており、この調子だと、来月中旬頃には収穫できそうである。
   やはり、日当たりが良くて、肥料の配合に気をつけたプランターなどに植えた苗の生長は順調で、しっかりした充実した木に、沢山の実をつけているが、そうでないところの苗は生育が悪く、木がひょろりと間延びしていて、特に、下の方の実付きが悪い。
   花木でびっしりの庭に、空間を探して、トマトのプランターや鉢を置いたので、すべての苗に日当たりの良い条件を与えられなかったのだが、来年には、事前に植え場所などを調整しようと思っている。

   口絵写真は、サンマルツァーノ・ロンドで、綺麗な赤い実を結び始めた。
   やはり、料理用のイタリアン・トマトで、種が少なく果肉がしっかりとしている。
   生のままで食べてみたら、味が、非常に淡白だが、嫌な味ではなく、癖のない爽やかな感触が良い。
   今回は、あくまで、初めてのトマト栽培だったので、試みに植えてみたのだが、本格的に料理に使うのなら、少なくとも、同時に5本くらいは植えないと量を確保できない。
   同じような料理用のデルモンテやサントリーのイタリアン・トマトの木は、実は結び始めたが、まだ、青くて実がかたいので使えない。

   ところで、これまでの試みの中間報告をしたい。
   5番花房下で折れたミニ・トマトの木だが、脇芽が出ないので、連続摘心整枝栽培方法は諦めて、下から収穫を始めた。
   第4番花房には、3本に枝分かれして実がついていたが、その一本の枝が黒変して実がひとつ落ちたので、残念だったが、20個近く実がついていた房の根元からばっさりと切り落とした。
   折れた先を5番花房を着けたまま、小さな植木鉢に挿し木しておいたら、根がついて、5番花房が結実し、寸詰まりの苗の上に、7番花房まで、見え始めてきた。
   本格的な苗木としては、使えるとは思わないが、他の木にダメッジが生じた場合には、スペア苗として活用して見るのも面白いかなあと思ったりしている。

   輪紋病の被害だが、被害を受けたジャンボの木は、4番花房から上は、普通に変わらず、実と花をつけて伸びている。
   実が大きくなって来ているので、収穫できるまでに回復できるかも知れない。
   他のトマトの木に、所々、葉が黄変・黒変し始めると手で摘み取り、枝や幹が変色すると、ダコニール液などを混合した薬剤をスポット散布しており、今のところ、それ以上の拡散はない。

   先週、7番花房で摘心したキャンドルライト(カネコのイエローミニ)は、1.8メートルの支柱をオーバーして伸びたために、強風に6番花房以上は折れたが、立ち上がって元気に伸びているので、庭木に誘引した。
   トマトは、病害虫にさえやられなければ、雑草のように強いのかも知れない。
   

   
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トマト栽培日記・・・(11)ミニトマトが色付き始めた

2009年06月21日 | トマト栽培日記
   先週、対策に苦慮して慌てたトマト輪紋病による被害だが、ダコニールとベンレートの薬剤散布が利いたのか、どうにか、急速だった病気の進行が止まった。
   被害を受けたジャンボ苗の第三花房以下の実と葉は、切り取ってしまったので丸裸だが、その上の方は元気なので、痛んだ木が何処まで持つのか、薬剤散布を続けながら、様子を見ようと思っている。
   隣のジャンボ苗も、注意深くチェックして行けば、生き長らえそうである。
   他の木の幹や葉などに斑点状についている病気については、スポット観察を続けて、切り取ったり薬剤散布で乗り切ろうと考えている。

   最初から定点観測を続けているスィート・ミニの第1花房の実が口絵写真のように少し色付き始めた。
   もう一本のミニトマトやサンマルツァーノ・ロンドの実も同じように色付いている。

   イエローミニの木だが、既に背丈が2メートルを超えたが、他のミニトマトより実付きが少ないので、体力があると思って、第7花房の上の葉2枚上で摘心した。
   枝に実を付けながら、ほぼ75度くらいの角度で天に向かった直立しているために、雨に打たれて枝が折れたので、紐で主柱に括り付けてサポートした。
   梅雨の長雨による悪影響が心配ではあるが、この調子だと、カネコ種苗のスィート・トマトの苗木5本は、病虫害の被害をどうにか避けて生き抜いて、2~3週間後からは、幾ばくかの収穫が期待出来そうな気がする。

   サカタのアイコ苗の方は、結実して実が少しずつ大きくなり始めた。
   第3花房まで出ており、カネコ苗ほどではないが、花付きも順調な感じで、1ヶ月遅れ程度で追っかけられそうである。
   種を蒔いて育苗してきたので、その後、他のアイコ苗も、数本プランターや路地植えをしたのだが、育苗の段階で失敗して貧弱な徒長苗を作ってしまい、それがひびいて、背丈ばかり高いひょろっとした木になってしまっている。
   こうなると、花付きも悪くなり、葉を3枚置いてその上に出る筈の花房も出ず、廃却しようと思ったが、先の方が順調なので、折角植えたのだし、しばらくそのまま、様子を見ようと思っている。

   ところで、デルモンテとサントリーのイタリアン・トマト系の苗だが、サントリーの方が特殊過ぎるのか成長が遅いような気がするものの、花付き、実付きとも、問題なく順調に育っている感じである。
   デルモンテの苗で、買った時から二股に枝分かれしていたのが2本あったのだが、これらは、そのまま2本仕立てで育てることにしている。
   追加で補助的に栽培しているトマトであるから、勉強のためにと言う気楽さが良い。

   今回のトマト栽培での教訓だが、やはり、素人は、園芸店で、しっかりした良質の苗を買ってきて、野菜用にブレンドされた良質の配合用土に植えつけるのが、一番無難であると言うことである。
   願わくば、日照りの良い戸外で、雨を遮断できるビニール製の覆いでもあれば、というところであろうか。
   園芸店には、4月初旬頃から6月始め頃まで、色々な種類や銘柄のトマト苗が、入れ替わり立ち代り売り出されていて、目移りがして選択に迷うのだが、病虫害などに強いオーソドックスな苗を選ぶのが一番良さそうな気がしている。
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トマト栽培日記・・・(10)トマト輪紋病にやられたらしい

2009年06月13日 | トマト栽培日記
   雨上がりの朝、プランター植えのトマトの木を見たら、スィート・ジャンボの一本の木の大きな葉や茎が、所々黒変している。
   葉などは、黒い部分は柔らくなっており、幹や葉の茎などには、所々墨を塗ったように黒くなっている。
   毎日、観察するわけにも行かず、雨が続いていたので気付かなかったのだが、ほんの一瞬と言うか、2~3日の間の急変である。
   少し前に、スィート・ミニの受粉した実のひとつの根元が少し黒ずんでいたので切り取ったのだが、それと同じ病気のようである。

   農薬は使いたくないし、庭のプランターなので、顆粒のオルトランを根元にばら撒く程度で良いかとたかを括っていたのだが、やはり、路地植えと同じような状態のプランター植えでは、病虫害、すなわち、虫のみならず、細菌の病気にも注意して、それ相応の薬剤散布をして対応すべきだったのをミスっていたと言うことであろう。
   とにかく、トマトは、雨の少ない空気の澄み切ったアンデス生まれであるから、雨には弱い。
   トマトは、一度疫病が発生すると収穫はゼロ。やはり、ハウス栽培が一番良いのだが、仕方がない。梅雨入りしてしまったので、これから、益々心配であるが、最早、露天で管理する以外にない。

   インターネットで、「野菜前線」の病虫害・生理障害情報など色々な記事をチェックした。
   中々ぴったりとした症状に行き着かず、判断するのが難しいのだが、ほぼ、「トマト輪紋病」だろうと見当をつけた。

   すぐに、野菜用の薬剤スプレーを噴霧しておいたが、更に悪化していたので、今日、手元にあったダコニール1000やベンレート、それに、オルトランの混合液を作って、トマトの苗木全部に噴霧した。
   病気にやられたスィート・ジャンボだが、茎は無理なので、痛んだ葉を切り落とした。まだ、全体の被害ではないので、数日、様子を見てから、廃却するかどうか決めようと思う。
   第6花房まで着花して人間の背丈以上に育っているし、第1と第2花房の実などは、直径7~8センチの大きさになっているので、後学の為にも、薬が効くのかどうか、被害がどのように進んで行くのかなどを見て見ようと思う。

   プランターに2本植えにしているので、隣のジャンボも駄目だと思うが、とりあえず、隣接して置いていた他のプランターの場所を移動させて隔離した。
   よく観察すると、他の苗木にも、わずかだが小さな黒斑が着いているので、カネコ種苗のスィート苗6本は全滅かも知れない。
   願わくば、1本でも生き残って、色付いたトマトが収穫できれば、と期待している。

   サカタのアイコや、デルモンテやサントリーのトマト苗も植えているので、どれかが生きて行ってくれれば良いと思っている。
   投資では、株や投信や商品や外為だと言って色々小分けにして分散投資するのが鉄則であるように、トマト苗も、色々な種類を、場所など所を変えて、色々な形で、分けて植えることが良いのかも知れない。
   
   サンマルツァーノ・ロンドだが、木はそれほど大きくならないのに、どんどん実が付き大きくなっている。
   この鉢だけは、コンパクトなので、雨の時は、軒下に取り込もうと思っている。
   どんなトマトが出来るのか楽しみだが、案外、コンパクトで面白いトマトなので、成功すれば、リピートしてみるのも良いかも知れない。

   サカタのアイコだが、ビニール袋植えのレッドもイエローも先週はじめに、一番花房に花が付咲き始め、花が落ちたので受粉したのかも知れない。
   この口絵写真は、スィート・ミニの花に受粉中の蜂を写したものだが、ほんの5ミリくらいの小さな昆虫で、少し大きめの蟻に翅が付いたような感じであるから女王蟻に似ていると言えないこともない。   
   
   ところで、野菜の栽培だが、トマトひとつで、今回のように頭を打っているのだから、花木や草花とは、全く違うし、難しいもので、お百姓さんは、大変だと言うことが良く分かった。
   中国産食品に文句を言っている日本人だが、早晩、食料自給率40%の食糧安全保障のつけを払わされて、食料の高騰、輸入停止等々による食料危機でパニック状態に陥ることは必定なので、
   国民一人一人が、戦時中のように、いざとなれば、地面の何処にでも、野菜を栽培できる能力くらいは、身に付けて置くべきだと思っている。
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トマト栽培日記・・・(9)誤って5番花房下で苗を折る

2009年06月06日 | トマト栽培日記
   観察を続けているスィート・ミニの枝先を折ってしまった。
   この口絵写真の枝の上部が切れてしまっているが、迂闊にも、3本支柱から少し離れたので、枝先を持って姿勢を直そうとした時、五番花房の真下で、ぽきりと折れてしまったのである。
   下部はしっかりした木部化しているので安心していたのだが、伸び盛りの上部30センチくらいの枝先は、まだ、瑞々しくて水の柱を薄皮が覆っているだけだったのである。

   ところで、この無理に誤って摘心したミニトマトの木だが、4番花房までの実の充実については、木もしっかりしており、むしろ、ベターだと思うのだが、まだ、150センチ程度の背丈で樹勢も強健なので、一寸変則だが、わき芽を使う連続摘心整枝栽培方法を試みてみようと思っている。
   丁寧にわき芽を摘み取ってしまっているので、何時、新しいわき芽が再生してくるかが問題だが、この4番花房の上部にある3本の葉のいずれかの根元から伸びてくれば、それを、新しい主柱にして伸ばせれば幸いである。
   余談だが、トマトは、花房の上の幹に3枚葉が付き、その上に花房が付き、また3枚葉が付いて、これを規則正しく繰り返して成長して行く。

   私のプランターのどのトマトも、上に行くほど実付きが良くなるようである。
   2メートルを越す模様だが、7番花房以上は、実力次第だと言う事なので、現在の実成りを維持して、少なくとも、6番花房くらいはクリアしたいと思っている。

   さて、今回失敗した支柱だが、これまでの経験では、この三本支柱よりも、螺旋型の一本支柱の方が、使い勝手から言っても、支柱への枝の固定から言っても、ベターだと思っている。
   しかし、私としては、今回やってみて、プランターや鉢の外側の地面にしっかりとした支柱を立てて、プランターや鉢の中に立てた本支柱を横から縛って支えると言う方式が、簡易で、最も有効なような気がしている。

   本植えしたミニトマト・アイコの苗だが、背丈は大分大きくなってきたが、苗そのものが華奢な感じで、まだ、花房は小さくて時間がかかりそうである。
   園芸店でのアイコ苗も、葉が細くてやや少なめでスマート過ぎる感じだったので、これで良いのかも知れないが、生い茂る感じで樹勢の強いカネコ苗と比べて、一寸、ひ弱な感じが気になる。

   沢山並んでいた園芸店の、夏野菜の苗コーナーもそろそろ店じまいでさびしくなってきたが、先日、ユニディで、イタリアン・トマトなどの売れ残り苗が、100円で投売りされていたので、デルモンテやサントリーの苗を、何種類か衝動買いして栽培して見ることにした。
   一本300円前後の苗だが、殆ど売れずに残っていて、かなり、葉が黄ばんでいて花や葉なども所々落ちている欠陥商品なのだが、既に実が付いた苗もあるなど、主に、生食用ではなく料理用トマトの苗なので、どうせ乗り出したトマト栽培だし、面白いと思って挑戦する気になったのである。

   しっかりした苗を選んで、プランターに本植えして置いたら、葉に緑が蘇ってきて、ほかのトマト苗並みになってきた。
   実が、黄色であったり、かぼちゃのようにしわがあったり、ナスのように長かったり、一寸変わったトマトなのだが、どんな実がなるのか面白いと思っている。

   ところで、気づいたことだが、園芸店に並べられる野菜の苗だが、実際に売れる苗の数量はかなり少なく、店頭に並べられている間に悪くなって、廃却される苗が随分多いと言うことである。
   ほかの草花などの苗もそうだろうが、価格設定の難しさと言うべきか、業者も価格破壊を避けたいのであろうが、勿体ないという気がしている。
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トマト栽培日記・・・(8)実成りも上々

2009年05月30日 | トマト栽培日記
   一番成長の早いトマトの背丈が150センチを超え、第6番花房まで見え始めた。
   植え付け時に、培養土を二種類にしたのだが、やはり、肥料を加えた野菜用培養土に、スイートトマトのベストマッチ肥料と言う特別の肥料を規定の半分だが加えた方の苗の方が、大分成長が良い。
   肥料のやり過ぎになるのではと心配したが、少し大きく成長しただけで、特に、肥料過多の現象を来たしている様でもないので問題がないのかも知れない。
   それに、普通の草花用培養土に、ベストマッチ肥料を適量混ぜて植えた苗床の苗も、少し小さいだけで、全く変わりなく普通に生き生きと成長し、同じように花や実をつけているので、これが正常なのであろうと思う。

   口絵写真だが、この栽培日記で最初から追跡しているミニトマトの第一花房の現在の状態で、青々とした綺麗な20個の実をつけて、枝もとの方の実は、既に、一人前の大きさと成り、色付きを待っている状態であろうか。
   花房によって、花や実の数はまちまちで、均せば、20個と少しくらいになるのであろうかと思う。
   一本の苗で、ミニトマトなら100個以上の実を収穫出来るということである。
   となりの、イエロー・ミニの方は、少し、実なりが少なそうであるが、重い花房は勢いよく天を指している。
   中玉から大玉になるにつれて、当然、花房に付く花が少なくなってきている。しかし、幸いなことに、受粉せずに落ちた花は、殆どなかった。
   この華奢な枝で、重い実を支えられるのかと心配していたのだが、この写真のトマトなど、実が結実して重くなるにつれて、枝がしっかりと強くなってきている。

   アイコ・ミニは、丁度、ごま塩程度の花房が見えてきたので、本植えした。
   今、園芸点では、ビニール袋をそのまま、鉢として使える培養土を売っており、これを使ってみることにした。
   袋の上部を10センチほど切り落として、ビニール袋を少し外側に折り返して縁を補強し、鉢底に当たる裏側に水抜きの穴を10箇所ほど開けて、植えつければ良いのである。
   支柱は、直接地面に差し込めば良く、しっかりと立てられるので楽である。
   しかし、一袋600円弱するので、二本植え用の大きなプランターと培養土を買って、植えるのと比べれば、コスト・パフォーマンスは、あまり良くないと言えるかも知れない。
   場所を取らなくて非常にコンパクトなので、アパートのベランダなどには最適であろうと思う。

   園芸店で、篠竹の支柱を見つけたので、何となく懐かしくなって、エコでもあるし買って使ってみることにした。
   不揃いで、多少いびつだが、鉄製の芯に緑のビニールを巻いた支柱よりは風情があって面白い。

   ところで、黄色く色づいたと思っていた庭の枇杷の実がみんな消えてなくなっている。
   まだ青いイチジクの実もなくなっているので、野鳥の仕業であろう。
   それは良いとして、園芸店では、トマトの支柱と一緒にネットも売っているのだが、トマトにも鳥除けのネットが必要なのであろうか。
   宝塚の農家では、ネットを見かけなかったので、いずれにしろ、そのままにしておこうと思ってはいる。
   木や草花の実を求めて野鳥が、私の庭を訪れてくれるのは非常に歓迎で、それを楽しみもにしているだが、やはり、せっかく育てたものをと思ったりするので、収穫(?)争いになるのは一寸残念ではある。
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トマト栽培日記・・・(7)二番花房にも結果

2009年05月23日 | トマト栽培日記
   6本のトマト苗とも、見違えるように大きくなって、殆どの木の二番花房も立派に結実し始め、三番花房の花が結実して消えて行く木もある。
   頂上には、五番花房と思しき小さくて真っ黒な斑点が見えてきた。

   普通、トマトの花房、すなわち、トマトの実が結実して赤くなってぶら下る房は、上から下まで、枝の同じ方向・位置に付くのだが、やはり、天邪鬼な木もあるもので、一本、反対の方向を向いて花房が付いた。
   私の場合、まだ一番花房さえ付いていない幼苗を買ってきて、何処に花房が付くのか分からずに植えたので、花房は、あっちこっちしている。
   畑なら、収穫時の利便性を考えて、通路側に花房を向けて植えるのだが、プランターなので、どっちを向いていても大差ない。

   トマトのむーんとした匂いを感じて、子供の頃の宝塚の田舎を思い出した。
   歌劇場のある山の手とは違って、尼崎方面へ向かって下る武庫川の東側の平野部には、田園地帯が広がっていた。
   今では完全に都会化されてしまって昔の面影さえ残っていないが、当時は、今のように近郊農業とか言って都会型の田舎ではなく、何処にもあった普通の田舎で、毎日、かばんをほっぽりだして野山を駆け回り、真っ暗になる頃に家に帰ったので、勉強と言うか宿題などした記憶がない。
   竹とんぼ、水鉄砲、竹馬、つり道具、弓矢、それに、藁ぞうりなど、遊び道具は何でも自分で作ったし、正に、ウサギ追いしかの山、こぶな釣りしかの川の世界で、からすが山へ帰るのも忘れて遊びほうけていた。
   そんな遊びグラウンドである畑には、季節毎に花が咲き農作物が実を結び、中でも、赤く色づいたトマトのむーんとする蒸せるような夏の香りが印象的であった。

   当時のトマトは、完熟しても、まだ、青みの残った白っぽい橙色で、すっぱさの勝った甘酸っぱいトマトで、今の真っ赤で美しくて美味しい桃太郎トマトとは雲泥の差であった。
   この黄色の勝ったトマトは、酸味と香りの強い赤色系トマトと言うらしく、その後の赤くて皮の薄い甘いトマトは、桃色系トマトと呼ぶらしい。
   味はともかく、一皮剥けば、中身は同じ色だと言う。

   農村地区であったので、季節になると係官が来て、集められた出荷を待つトマトを検査して、秀優良などと鑑定して段ボール箱にはんこを打つ。
   同じ地区で畑を並べて生産している農家ながら、品質はまちまちで、「○○はんとこのトマトは、いつ見ても、嫁入り前の別嬪さんみたいで惚れ惚れしまんなァ。」と秀を貰う農家もあれば、芋の子を並べたような不ぞろいのトマトでカツカツの良を貰う農家もあり、子供心にも、世の厳しさを感じてしまった記憶がある。

   西欧では、トマトと言えば、煮込んだりソースとして料理用に使うことが多いので、赤色系でも桃色系でもどちらでも良いと思うが、果物感覚で生のままで食べる日本人には、やはり、桃色系の皮が薄くて甘い真っ赤なトマトが良い。
   あの甘酸っぱい黄色がかった昔のトマトでないとトマトではないとのたまう御仁がいるが、余程、貧しい生活をしていてトマトばかりを食べていたのだろうと勘ぐっている。

   サンマルツァーノ・ロンドの方は、野放し状態でほってあるが、沢山付いた実が大分大きくなり、どんどん、花房が増えて来ていて、元気である。
   木の背丈があまり伸びなくて、ほかのプランター苗の方が、間延びと言うか、肥料が効きすぎて木ばかり大きくなって、実付きが悪いのではないかと心配になってきた。

   種植えのアイコ苗は、大分大きくなって、黒っぽいゴマのような一番花房が見えてきた。
   来週あたりに、地植えに変えようかと思っている。
   種蒔きの土は、種まき用のものを使ったが、ポットへの移植時には、花用の培養土を使った。その後、一度、液肥をやった所為か、草丈が、市販のアイコ苗より大きくなっているので、苗の段階では、肥料分を避けた方が良いのかも知れない。
   
   庭の芍薬は、完全に花が落ちて、その後に、紫色のホタルブクロが一面に咲き始めた。
   まだ、残っている都忘れとイングリッシュ・ビオラに加わって、青色系統の花に、主役が交代した。
   ゆり、フェジョア、アジサイなどの蕾が膨らみ始めて、スタンドバイしている。
   もうすぐ梅雨入り、夏である。
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トマト栽培日記・・・(6)ミニトマトの実が肥大・5番花房芽が出る

2009年05月16日 | トマト栽培日記
   プランターに植えてから丸5週間、大きな苗は、背丈1メートルを超えて、第3花房まで、枝にぶら下るようになり、第4、第5花房もはっきりしてきた。
   どのあたりで摘心すれば良いのか問題だが、第5花房をめどにして、支柱のある180センチくらいまで伸ばそうと思っている。
   園芸書や、インターネット記事のトマトの写真よりも、私のトマトの方が、葉の張りや木の幹も大きく元気に育っている感じで、今のところ、病虫害に侵されずに順調なので、このまま、成長を続けて欲しいと思うが、水分を嫌うので、梅雨時の乾燥維持が問題だと思っている。
   
   受粉した実が、大分、大きくなって、ミニトマトでも、直径1センチを超えるほどまで充実してきた。
   この花房には、20個程の実と花が付いているが、色づき始めると綺麗であろうと思う。
   イタリアン・トマトF1サンマルツァーノの方は、背丈はそれ程でもないのに、実の成長が早くて、それに、ミニでもないので、実もかなり大きく、どんどん、花房が出ている。鉢植えで観賞用にもなるらしい。
   日本では、支柱仕立てだが、南米などの工業用トマトは、イタリアの一部のワイン葡萄のように、地はえが普通であるから、トマトでも何千種もあることが分かる。

   ところで、トマトは、やはり、ジャガイモやナスと同じナス科の野菜だから、萌芽力が強くて、摘んでも摘んでも後からわき芽が出てくるので、丹念に摘み取らなければならない。
   一番下のわき芽に気づかなかったので、20センチ近く伸びていた。
   サンマルツァーノの方は、わき芽摘みの必要がないと言うことなので、そのまま、放置しておこうと思っている。

   
   このトマトだが、アンデス山中で生まれて、アズテック文明の頂点であったメキシコで品種改良されて、あの新世界の幕開け時代16世紀に、メキシコを征服したフェルナンド・コルテスによって、ヨーロッパにもたらされた。
   ジャガイモと同じで、西欧文明国の人々の命を助け食生活を豊かにした、インディオたちが育てていた貴重な新大陸の野菜なのである。
   節操がないので、所構わず胤を撒き散らしたスペイン人が持ち込んだ例の花柳病と同じだと言うのが、一寸、悲しい。

   しかし、品種改良して現在のすばらしいトマトにしたのはアメリカ人で、日本には、それまでにも、ポルトガル経由の南蛮渡来のトマトはあったが、20世紀に入って本格的に導入したのは、このアメリカトマトだと言う。
   チューリップ・バブルで味をしめて、品種改良これ努めた美しい花にしか興味のなかったオランダ人が、利に聡い筈なのに、野菜の改良などには目もくれなかったのが面白い。
   
   
   
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