熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

孫娘と雛人形を飾る

2023年02月26日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   3月3日の桃の節句には、雛祭りで、女の子の健やかな成長を祈る。
  「男雛」と「女雛」を中心としたひな人形に、桜や橘、桃の花など木々を飾りつけ、雛あられや菱餅などを供えて、白酒やちらし寿司などの飲食を楽しむ。

  ところで、我が家でも、子供が女の子で、孫娘もいるので、毎年、この季節には、雛人形を和室に飾って祝っている。
  今年は、雛飾りが遅れて、昨日重い腰を上げて雛人形を飾り付けた。
  雛飾りと言っても、結構細々とした仕事があって、歳を取ると大変なので、ギリギリまで延ばしてしまったのである。

  もう40年以上も前になるが、4年間のブラジル赴任を終えて帰ってきて、新春早々、浅草橋の秀月に出かけて、出来るだけ立派なものをと思って、七段飾りの大きな雛人形を買った。幼稚園を日本とアメリカとブラジルで過ごして小学生の中学年で帰ってきた長女に、出来るだけ早く日本の良さを味わわせたかったのである。
  今飾っているのは、この雛人形で、社宅のマンションには大きすぎた感じであったが、今の12畳の和室にはシックリと収まっている。8年間、ヨーロッパに赴任していたときには東京の倉庫に眠っていたが、その後、東京、千葉、鎌倉と移転したが、今でも買ったときのように綺麗で満足している。
  五月人形は、孫息子それぞれに買ってやっているが、雛人形は、長女、次女と引き継ぎ、今、次女の長女が引き継いでいて、女の子は一人だけだし、我々祖父母の仕事はこれで終りそうである。

  今思えば、ヨーロッパへ赴任したときに、引っ越し荷物として持ってくれば良かったと思っている。
  私自身一人で先にアムステラダムに来て、引っ越し荷物の発送を家内に頼んだので、大変だろうと思って止めたのだが、8年間と長期にわたり、それに、大仕事が続いて、オランダ人やイギリス人達と深い付き合いがあったので、日本文化の紹介など親睦にも有効であっただろうと思ったのである。

  一年ごとに、雛人形を飾りながら、走馬灯のように過ぎ去っていった懐かしい思い出を反芻してしんみりとしている。
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