先日、NHKが、
“全国6割以上の病院が赤字” 調査団体「地域医療は崩壊寸前」と報じていた。
こうした背景には物価高などによる経費の増加が大きく、病院給食などの「委託費」は、2023年に比べて4.2%上昇したほか「給与費」も2.7%増えたということで、物価や人件費の上昇に診療報酬などの収入が追いつかず、地域の医療は崩壊寸前だと指摘している。
調査を行った日本医療法人協会の太田圭洋副会長は「病床の利用率が90%を超えないと黒字にならない病院もあるとみられ、地域の病院が突然無くなるような事態にある。国には、物価などの上昇に応じて診療報酬が上がる仕組みを考えてもらわないと、持続的に医療を提供することは不可能だ」と話している。と言う。
調査を行った日本医療法人協会の太田圭洋副会長は「病床の利用率が90%を超えないと黒字にならない病院もあるとみられ、地域の病院が突然無くなるような事態にある。国には、物価などの上昇に応じて診療報酬が上がる仕組みを考えてもらわないと、持続的に医療を提供することは不可能だ」と話している。と言う。
もう一つ深刻なのは、病院の建物や設備などの老朽化で、経済的に再構築不可能であり、廃業の危機に瀕する病院がある。と言うことである。
イギリスでも、財政の悪化で、深刻な医療崩壊の危機に瀕しているようであり、事情は個々の国情によって違っていても、先進国の医療情勢は、悪化の一途を辿っていると報じられている。
私など、医療制度に恵まれている日本を離れて、海外での生活や旅行が多かったので、その地の医療事情の如何は死活問題であり、看過できなかったが、分からない異国で分からない医療に頼るのは不安であったし、若かった所為もあり、多少の病気は無視して押し通してきた。
日本でも、地歩医療の崩壊の危惧だけではなく、首都圏だけではなく大都市でも、病院経営が危機に陥っている場合があるというから、抜本的な救済策なり政策変更が必要であろう。
さて、私の場合だが、幸いと言うべきか、今のところ、病院には恵まれていて、現役引退後も、長く、赤坂の山王病院にお世話になり、鎌倉に移ってからは、湘南鎌倉総合病院に通っていて、特に苦労することはない。
海外に居た時には、費用に関係なく現地の信用できる健康保険に加入できたので、最高の医療サービスを受けられる状態になっていた。
それに、サンパウロでは、日本人街に日本人医師の病院があり、アムステルダムには日本で医師免許を取った医師が居たし、ロンドンには、何らかの日本の医療機関の出先があり、日本人医師が常駐していたので、頼ることができた。私自身は、現地の医療制度で十分であったが、家族などは、簡単な手術などお世話になった。
幸せだと思ったのは、日本の国民皆保険制度で、健康保険があれば、日本中どこででも、リーゾナブルな料金で医療サービスを受けられると言うことである。これほど、恵まれた制度はないと思っている。
これが普通でないことを知ったのは、ブラジルに居た時で、詳細は忘れてしまったが、一般のブラジル人は、無料制度であっても、何日も待たされて、受診さえ受けられないと言うことであった。医療サービスを受けるためには、結構高い民間の健康保険に加入する必要があったのである。
アメリカの一般的な医療制度の劣悪さは、世界周知の事実であり、論述は避けるが、国民の何十パーセントの貧民は健康保険さえなく医療とは無縁であり、オバマケアさえ叩き潰されて、メディケアやメディケイドさえ縮小傾向になっている。それに、アメリカの医療費は異常に高い。
オランダとイギリスはどうであったか記憶にはないが、真面な医療サービスを受けるためには、それなりの民間の医療保険に加入する必要があったように思っている。
良く分らないが、病気の治療を受けられるか、真面な医療サービスを享受できるかどうかは、金次第と言うのが、世界の趨勢であるようである。
(追記)はてなブログに、引っ越ししました。
https://harunak0404.hatenablog.com/