東京商工リサーチが、
「2024年度「経営コンサルタント」の倒産が過去最多専門領域の分散化で“経営のプロ”の生き残り競争が激化」と報じた。
“経営のプロ”のはずのコンサルタントだが、事業再生やDX支援、M&Aなど、専門領域の分散化と顧客ニーズが高度化し、最近のコンサルは差別化と専門性が求められている。資料集めや情報の整理などはAIに取って代わられ、単純な手続き代行や財務指導など、過去の経験則だけで生き抜くことは難しい。と言うのである。
さて、私自身も、現役引退後に、日銀に居た大学の後輩と二人で、経営コンサルタントを立ち上げて、しばらく運営していたので人ごととは思えない記事である。
経営コンサルタントの倒産は、原因別では販売不振や赤字累積などの「不況型倒産」が7割近くを占め、形態別では、「破産」が構成比96.0%と大半を占めている。また、資本金別では、1億円未満が同98.6%と大半を占めた。さらに、従業員数別では5名以下の小規模事業者が同94.0%だった。コンサル業界は1人でも、少ない開業資金でもスタートでき、参入障壁は低い。ただ、人脈が途切れたり、継続的な案件取引が突然なくなるリスクもあり、中小コンサルタントの足元はぜい弱な企業が少なくない。
経営コンサルタントの倒産は、原因別では販売不振や赤字累積などの「不況型倒産」が7割近くを占め、形態別では、「破産」が構成比96.0%と大半を占めている。また、資本金別では、1億円未満が同98.6%と大半を占めた。さらに、従業員数別では5名以下の小規模事業者が同94.0%だった。コンサル業界は1人でも、少ない開業資金でもスタートでき、参入障壁は低い。ただ、人脈が途切れたり、継続的な案件取引が突然なくなるリスクもあり、中小コンサルタントの足元はぜい弱な企業が少なくない。
「経営コンサルタント業」の実績は、コンサルタントの経験や人柄、人脈などで大きく左右される。属人的な性質が強い分、如何に優秀な人材を確保し、顧客に高付加価値を提供できるかを問われている。後継者不足やDX支援など、中小企業が直面する課題は多様だが、高度化する顧客ニーズへの対応には、それ以上の専門的な知識が必要になる。このため、コンサル業界の生き残り競争が加速し、特色を打ち出せないコンサルの淘汰が続く可能性が高い。と言うことである。
ところで、我々のコンサル会社について、
まず、私のキャリアだが、世界屈指のビジネススクールで経営戦略論を専攻してMBAを取得して帰国して、その後長くヨーロッパの現地法人を設立して経営に携わった。帰国後は、関連事業の総括を担当して、色々な業種業態の子会社の管理監督および経営指導に当たり、続いて、一部上場の関係会社の監査役に就任した。監査と言う任務以外に、全国の事業所を駆け回る機会を得たので、個別事業の管理運営指導や戦略戦術の議論などコンサルに軸足を置く仕事にも注力した。
相棒のゼミの1年後輩の日銀マンも、海外は勿論錚々たるキャリアを積んでおり、経営コンサルタントとしては、二人とも、まずまず、資格があると考えた。
しかし、この考えが甘かったのである。
二人とも、多くの頼もしい素晴らしい人脈に恵まれおりながら、頼らずに独立独歩で歩こうと決めて走り出したのだが、如何せん顧客が掴めない。最初は、私の大学の非常勤講師の謝礼や相棒のコンサル業務のフィーなどで、ほそぼそとスタートしたが、鳴かず飛ばず。
実際には、コンサルを頼りにしたい中小企業は、生きるか死ぬかの瀬戸際であり、高邁な理論など論外であって、もっと泥臭い、死地を彷徨いながら泥を被って打ち込む実業に長けたコンサルに頼りたいはずだったのである。
さて、経営コンサルタントは言うなれば、病院や医師に近い業務だろうが、今や、ICT革命、AIの驚異的な進歩で、知的高級職の弁護士や会計士さえ駆逐しつつあるように、同様に、業務の多くがAIに代替されて更に高度化して業態が大きく変化している。
しかし、ミンツバーグが説くごとく、経営はアート、
豊かな創造性と、高度な経験と知見に裏打ちされた鋭敏な感性が求められ、経営コンサルは、そのはざまにあって、難しい仕事である。
いずれにしろ、MBA感覚では、個人的な経営コンサルタントなど務まる筈はない。