熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

国立劇場の花・・・歌舞伎「岡崎」を見る間に

2017年03月16日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   今日は、半蔵門の「国立劇場」に、通し狂言「伊賀越道中双六」を観に出かけた。
   従来演じられている「沼津」を中心とした通し狂言ではなく、26年12月に44年ぶりに再演された「岡崎」を主体とした上演なので、大分雰囲気が違うのだが、非常に、意欲的で熱の籠った舞台で、感動的であった。

   昨日、歌舞伎座で、夜の公演を観たので、特に、感動したのは、両劇場掛け持ちで、大役を演じている雀右衛門の大車輪の活躍であり、同じく、歌六の熱演も、特筆ものであった。
   雀右衛門などは、大役も大役で、この「岡崎」では、吉右衛門演じる唐木政右衛門女房お谷を演じて、歌舞伎座では、海老蔵の助六を相手に、三浦屋揚巻を演じているのであるから、大変な活躍であり、立女形の面目躍如である。
   歌六は、岡崎では、最も重要な役柄の一つである山田幸兵衛を重厚かつ格調高く演じて、助六では、コミカルタッチのくわんぺら門兵衛を演じて出色の出来。
   これらのために、国立劇場では、夜の部の上演がないのである。
   この観劇録は、別稿に譲るとして、今回は、国立劇場の前庭の花について書いてみたい。

   劇場正面には、先の團十郎を記念して植えたと言う熊谷桜が、綺麗に咲いている。
   一寸、小ぶりのピンクの花弁で、非情に美しい。
   まだ、木が小さいのだが、大きくなれば、劇場のシンボルツリーとなろう。
   
   

   名物の桜の木は、蕾がびっしりとついていて、少し、色づき始めていて、もうすぐ咲くべく、スタンドバイしている。
   
   

   こんもりとした雰囲気の黄色い花と白い花が目立つのだが、まず、黄色い花では、サンシュユとトサミズキ。
   
   
   
   
   
   

   白い花では、ユキヤナギと小松乙女とカンサラサと馬酔木。
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   椿の木が何本か植わっていて、今咲いているのは、キンカチャと玉霞と黒椿。
   劇場横には植わっていたが、前庭には、椿が意外に少ない。
   
   
   
   
   

   珍しい花は、ナンバンキブシ。
   桜ほどは、目立たないが、結構、国立劇場の前庭には、季節の花が咲いていて、インターミッションの合間にでも、眺めてみると面白いのである。
   
   
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