気の向くまま日記

広島の気功整体師の日常から~
日常の生活のなかで感じたこと
日々の写真、食べ歩きなど気の向くまま綴っています。

たつ吉

2006年08月08日 | 食べ歩き
私は朝はいつもほとんど食べないのですが今日はどういうわけかしっかり食べてでかけました。お昼もおなかはすかないのでそのまま夜までいいかなと思っていたら2時前に時間が空いたので『そうだ!蕎麦にしよう』と歩いて7~8分のところにある [たつ吉]広島市中区猫屋町7-19  にいきました。



本川公園近くのお寺や病院がたくさんある地域の中にあります。2回目の訪問でしたがどこにあるのか迷ってしまいました。それくらいわかりにくく目立たないのです。

入り口横の黒板です。
(小学生以下)お子様の入店はご遠慮ください
との注意書きがこの店の性格を現しています。

      

のれんをくぐり中に入るとピーンと張りつめた雰囲気があります。静かなバロック音楽が小さな音で流れています。玄関で靴を脱ぎピカピカに磨き上げられた木の床をソロソロと歩き席につきました。2時ですのでお客は外にあるベンツで来られたらしい上品な初老の夫婦だけでした。

お店はおそらく40台かと思われる夫婦でやっておられます。まず温かい蕎麦茶が出されました。「何にいたしましょうか?」注文取りの声もヒソヒソ声です。お客もおしゃべりの人はちょっと場違いな感じがするでしょう。お客にもある種の緊張感をもたせる店です。

質素なつくりですがピカピカに磨き上げられた店内も写真に撮りたかったのですがシャッター音を響かせるのが気になって蕎麦を撮るワンチャンスに賭けることにして出てくるのを待ちました。



極限にまで細い蕎麦です。よくここまで細く切れるものだと感心してしまいます。極細のためコシや歯ごたえはありません。フンワリとした食感です。ダシはからさはあまりないやわらかくそのままでも飲めそうなものです。

1枚750円でこれだけでは普通はおなかいっぱいにはならないでしょうしセットメニューとしてはミニ天丼付き1100円というのもあります。広島の蕎麦の流れは高橋邦弘名人が豊平に来られて主流はそちらでしょうがここの店はそれとは全く違う独自路線を歩んでおられるようです。

好みは分かれると思いますが高いレベルであることは間違いないと思います。「蕎麦を食す」というただそれだけの緊張感を味わいたい方におすすめです。