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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

政府が無策と嘆く前に、正しく怖がり対策を立てる

2020-02-26 20:29:21 | 徒然

「新型コロナウイルス」以外のニュースはないのか?と、思うほど「新型コロナウイルス」の感染拡大が、続いている(昨日も同じ文章を書いたような気がするが・・・)。
この状況の中で、一部では安倍政権の対応の悪さ、無策という指摘がされるようになってきた。
今回の「新型コロナウイルス」についての、情報が一気に増え、客船「ダイヤモンド・プリンセス号」船内での感染者が出たり、政府側としては「想定外」だったことがあったとは思う。

ただ、生活者の多くが「無策」と感じる理由は、昨日エントリさせていただたように「感染者の発生地域と感染者数」ばかり発表され、生活者ができる具体的対応策などが、発表されなかったからだろう。
その点で「政府の無策」と言われてしまうのは、仕方ないことかもしれないし、これが今の政府の限界ということなのかもしれない。

ただ、ここにきて専門家の方たちが、積極的に「対策」をネット上などで発表し始めている。
その一人である、東大環境安全部の黒田玲子先生が発表した内容は、個人と企業ができる「対応策」が具体的になっている。
新型コロナウイルス感染症 個人と会社の対策 (注意:PDFファイル)

この対策を見ると「ウイルス」を必要以上に怖がる必要は無いのでは?という気がしてくる。
むしろ大切なことは「適切に怖がり、対策を万全に行う」ということなのだ、と言うことに気づく。
転売屋による、マスクや殺菌をするためのアルコールの買い占めによって、パニックになるよりも、外出先から戻ってきた時に丁寧な手洗いをするほうが、遥かに有効だということもわかる。
タオルにしても、使い捨てができる「ペーパータオル」のようなモノを利用し、家族共用を避けるなどが感染リスクを下げることになるのでは?という、気がする。

気になっているのは、「新型コロナウイルス感染症」の流行による景気の後退だ。
今までも「景気が良かったのか?」と尋ねられれば、「どうでしょう??」と答えてしまうような経済状況なのだ。
安倍さんが「アベノミクスで景気が良くなった」と言っても、現実はマイナス成長であり、多くの生活者は「マイナス成長」の実感のほうが強いのではないだろうか?
このような状況の中で、これ以上景気が後退するようなことになると、日本経済そのものが危うくなってしまうのでは?という、心配をしなくてはならないかもしれない。

とすれば、企業は「景気対策」の為の、「新型コロナウイルス感染症対策」も考える必要が出てくる。
それは、働き方であったり従業員の(心と体の)健康管理意識を考えた自社のアイディアを、社会へとつなげていくことかもしれない。
これまで「ブラック企業」と言われていた企業の多くは、「働き方と健康管理意識」を繋げることなく、その場しのぎの掛け声倒れの策しかしてこなかったように思う。

「新型コロナウイルス感染症」が、パンデミックとなってしまうのか否かは、「正しく怖がり、対策をとる」ということだろうし、そこには「働き方」や「健康管理」という当たり前のことをすることで、新しい生活意識が生まれてくるような気がしている。