収束の気配を全く見せない「新型コロナウィルス」の感染状況。
WHOも「緊急事態」を宣言するまでに、世界的規模での流行が懸念されるようになってきた。
NHKニュース:「緊急事態」を宣言医療のぜい弱な国への感染拡大懸念
「新型コロナウィルス」の流行が、ニュースのトップとして扱われるようになってから、近所のドラッグストアを含め「マスク」が品切れ状態になっている。
「マスク」だけではなく、除菌効果を謳ったウェットティシュや除菌スプレーなども、売り切れ状態になっている。
そのような状況の中、「メルカリ」等のC2Cサイトで、常識とは思えないほどの価格をつけ、出品しているという状況がある。
「衛生品の一つである「マスク」等を出品するのは、いかがなもの?」と感じる方も多いと思う。
何故なら、「マスク」をはじめとする衛生品は、封を切った時点でその商品価値は無くなってしまい、ネットでは実際の状況が分からないからだ。
しかし「メルカリ」側の見解は、違うようだ。
huffpost:【新型コロナウィルスで品薄】マスクの高額転売、なぜ禁止されないの?メルカリに聞いた。
「出品禁止品ではない」というのが理由のようだが、なんとなく説得力に欠ける気がする。
何より、正規の価格よりも10倍以上の高額で出品している、という点で「出品禁止」に当たるような気がするのだが、どうなのだろう?
「メルカリ」等に出品されるものの多くは、「自分が使い用済みとなったものを、必要としている人に」という物が出品するのが通常だと思うのだが、新品を高額な値段をつけて出品する、というのは違うのでは?
「禁止品以外の出品を規制するわけにはいかない」という回答に、「メルカリ」をはじめとするC2Cサイトのビジネス倫理に疑問を感じてしまうのだ。
今回の「転売ヤーによる高額マスク出品」は、C2Cビジネスの問題点を示したような気がする。
一つは「衛生品」のような、封を切ったら使い物にならない出品は「出品禁止品」とすべきなのでは?という点。
もう一つは、たとえ新品であっても「市販品よりも高額な出品」に対して、運営側のビジネス倫理観が問われた、という点だ。
C2Cビジネスが、発展していく為には「当たり前」に目を配る、ということも必要なのだ。
それにしても転売ヤーたちの「マスク買い占め」の動きの速さには、驚くモノがあった。
「儲け」ということになると、人は想像以上に素早い行動を起こす人が少なからずいる、ということだと思う。
ただこのような転売ヤ―による「高額な出品マスク」に対して、すぐにネット上での批難と「不買の声掛け」があったことを考えると、まだまだ生活者の多くは、バランス感覚が崩れていない、と安心もした。