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「共謀罪」採決と「加計学園問題」調査報告が、同じ日だった違和感

2017-06-16 19:15:48 | 徒然

昨日、与党が強行採決をした「共謀罪」。
そして同じ日に、かねてから問題になっていた「加計学園」に関する、何等かの圧力があったのか?という調査報告が発表された。
このような重要なことを同じ日にするなんて、タイミングを計ったのか?という、印象を持った方は多いのではないだろうか?
「加計学園」問題をクローズアップさせることで、「共謀罪」の強行採決の印象を薄めたい。
あるいは、逆に「加計学園」問題を「共謀罪」の強行採決で、薄めたい・・・という意識的な官邸側の思惑があったのでは?ということだ。

今朝、FMを聞いていたらある政治評論家の方が、違う意見を話されていた。
その方曰く「国会の会期は、実質的には今日(6月16日)に閉会する。その後、国会は開かれないので、なるべく会期を遅らせて国民が『加計問題』を忘れてほしい、という意思があったのではないか?同様に、ギリギリで強行採決すれば『共謀罪』もそこから先、審議をするコトができなくなる、という意思があったのでは?」ということらしい。
確かに、このような考えも一理あるだろう。
いずれにしても、安倍さん側としては自分が不利になる前に、幕引きをして国会という場で追及されないようにした、という点では、一致するだろう。

しかし、本当にこのような幕引きが、安倍さんにとって良かったのか?という、疑問は残る。
むしろ、悪い印象を与えてしまったのでは?という、気すらしている。
「共謀罪」にしても「加計学園問題」にしても、与党内から強い反発があったからだ。
与党内から反発がある、ということは「自民党内に反安倍がいる」ということにもなる。
安倍さんが「(改憲については)読売新聞を読んでくれ」という趣旨の発言をして以来、石破さんは、安倍さんのスキャンダルや強硬姿勢に対して、ことごとく反発や疑問を呈する発言をしている。
にもかかわらず、突き進んでしまう安倍さんの姿を見ている選挙民は、どう思い・感じているのだろう?
安倍さん自身は「リーダーシップを発揮している」と思っているのかもしれないが、本当にそのような見方を選挙民がしているのだろうか?

「加計学園」の前に起きた「森友学園」の問題も、うやむやにしてしまった感がある安倍さん。
リーダーシップどころか、自分の都合が悪いことになるとあの手この手で、逃げまくり自分の為に「共謀罪」を強引に採決させたのでは?という、印象を持つ人のほうが多いのでは?
「共謀罪」そのものの規定があやふやなことを考えると、安倍さんの心づもり一つで適用される可能性がある。
安倍さんにとって都合の悪いことを言ったり、文章を残したりしているだけでも適用される可能性だってあるのだ。
そうして、独裁者が作られていくということを歴史は教えてくれている。
そのような危機感を持つ人が多いのだろう、時事通信の調査では内閣支持率が、4カ月連続で支持率が低下している。
時事通信:内閣支持率、4カ月連続減=不支持3割超
不支持率が3割超というのは随分低いのでは?という、印象があるのだが、今回の「共謀罪」と「加計学園」の問題が、ボディブローのように効いてくるのかもしれない。