日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

トップに求められる「冷静さ」

2017-06-06 21:03:29 | 徒然

ロンドンで起きたテロ事件。
しかも1週間の間に次々と起き、テロ対策の難しさを感じさせた。
そしてテロ対策に必要なことは、自国でテロリストをつくらせない、ということに尽きるような気がする。
それが難しいのは、今回のように一つの事件をきっかけにテロ行為に目覚めた若者が、いとも簡単にテロリストになってしまう、ということだと思う。

そんな中、トランプさんがお好きなTwitterで、ロンドン市長を批判したようだ・
HUFFPOST:ロンドンのテロ事件受け、トランプ氏が市長をTwitterで「口撃」。勘違い?それともわざと?
トランプさんの発言の多くは、ご存じの通りSNSのTwitterを使ったものが多い。
むしろ公式な記者会見での印象は、自己弁護に終始するだけで、政策面などの話の印象はない。
記者会見では、ご自身の発言や実現の可能性が低い公約などについての質問が、集中するコトを避けているのでは?という気がするほどだ。
「冷静さを忘れ、エキサイトしてしまう」という、印象すらある。

それに対して、批判を受けた?ロンドン市長の対応は、冷静でロンドン市民を安心させる内容だったように思う。
テロ事件だけではないが、突然、多くの市民を巻き込んだ凄惨な事件や事故が起きてしまった場合、首長としてまず求められるのは「冷静さと市民に対し自重した行動を促すこと」だろう。
何故なら、市民の冷静さと自重した行動は、ロンドン市全体の混乱を鎮めるために必要だからだ。
その点で、ロンドン市長の発言は首長としてふさわしいモノだったと思う。

確かにトランプさんにとっては「対岸の火事」のような事件だろうし、ロンドンの市民に対しての哀悼の意を表すような意識もなかったから、あのようなTwitterの書き込みができたのだろう。
ただそのようなトランプさんの一連の行動を見てみると、国のトップとしての資質に疑問を感じたのだ。
理由は上述した通りの「冷静さ」だ。

国や自治体のトップだけではなく、企業のトップも「冷静さ」と「客観性」はとても重要な資質だと思う。
議会の最中に、議長から何度も注意を受けてしまった安倍さんにしても、「冷静さ」と「客観性」が感じられない。
特に今最注目をされている「加計学園」の問題になると、必要以上に攻撃的で我を忘れたような発言や行動がみられる。
必要以上の攻撃的発言は、多くの人にとって逆に不安を煽るのと同時に、安倍さんの人となりのようなモノが垣間見れるように感じる。
安倍さんご自身は、どのように感じられているのかは不明だが、ロンドン市長のような「冷静で、人を勇気づける言葉」が本能的に言える人が、トップに求められる資質のような気がする。