トランプ氏の暴走は、とどまることを知らず。
それを止めようとする市民の声も、全米で上がり始めている。
昨日、HUFFINTON POSTに、トランプ氏の「入国制限」に対するデモに参加していた人の写真がUpされていた。
HUFFINGTON POST:アメリカ司法省トップ「大統領令に従うな」⇒トランプ大統領「クビだ」
この記事の下に ある写真
その参加者の手には「I CAME TO LOOK FOR AMERICA」と書いたプラカードがあった。
このプラカードを見て、ある楽曲を思い浮かべた方がいらっしゃったら、その方は私と同世代以上の方だろう・・・と、想像する。
米国のシンガーソングライターのポールサイモンが、サイモン&ガーファンクル時代に書いた「AMERICA」という楽曲の一節だったからだ。
この楽曲が書かれた時代は、米国はベトナムとの戦争が泥沼化時代だ。
と同時に、当時の若者は「戦争による閉塞感」を、感じ始めていたような時代だったように思う。
ピッツバーグから恋人(名前はキャシー)と乗り、ニュージャージーに向かうグレイハンドバスでの車中のことなどが歌になっている。
その歌のメインとなるフレーズが「アメリカ(という国)を見つけにきた」という、上述した一節なのだ。
アメリカという国のアイデンティティ=自分のアイデンティティを求めて彷徨う若者の姿を歌っているようにも思えるのが「アメリカ」という、楽曲なのだ。
最も、この曲を初めて聞いた中学生だった当時の私は、そこまでの意味は理解できなかったが・・・。
その後、ポールサイモンは再び「アメリカ」とタイトルのつく、楽曲を発表している。
曲名は「アメリカの歌」。
私は知らなかったのだが、この「アメリカの歌」はオバマさんが2008年の大統領選挙で、キャンペーンソングとして使っていたようだ。
歌詞の内容は、キャンペーンソングとしては暗い内容で、意外な気がしたのだが、歌詞の中にある「自由の女神」や「メイフラワー号」は、米国そのものを象徴するキーワードで、「自由の女神」を目指し、多くの移民たちが米国に来て、その多くが米国国民になっている(オバマ夫人のご先祖は、違うだろうが)。
「メイフラワー号」は、ご存じの通り米国に初めて入植した人たちが、乗ってきた船の名前だ。
ただ、この「アメリカの歌」は、「アメリカ」とは違い、自分探しをする若者の歌ではない。
もっと地に足がついた大人の歌だ。
アメリカという国は、この歌のように変化し、成長をしてきた国かもしれない。
そして、トランプ氏を選んだ人たちもまた、変わっていくのではないだろうか?
今はその時を待つ時間かもしれない。
ご存じでない方の為に・・・YOUTUBEでUpされていた動画をどうぞ。
サイモン&ガーファンクル「アメリカ」
ポールサイモン「アメリカの歌」