日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「和」よりも「洋」なのかな~

2011-10-09 19:48:42 | アラカルト
今日は「十三夜」。
別名「栗名月」。
と言うコトで、近所スーパーやら大型小売店へと「栗の何か」を探しに出かけた。
ところが・・・目に付くのは「ハロウィン」ばかり。
(「豆名月」とも呼ばれるので)別に「豆」でも良かったのかもと思いつつ、「豆料理」が思い浮かばなかったのだ。

そんなコトを思い浮かべながら、「ハロウィン」そのものがこれほど一般的になったのは、いつぐらい空だろう?と、思い出していた。
たぶん10年ほど前くらいからだと思う。
最近では百均ショップでも「ハロウィングッズ」のコーナーが登場し、月末には「ハロウィンパーティー」のために仮装して町中を歩く方々がいらっしゃっても、奇異な目で見られると言うコトも無くなり、それだけ「ハロウィン」が日本の社会の中にとけこんできた。

それはそれで、構わないとは思うのだが、イベント化できるモノは「洋物」ばかり。
もう少し「和」にも注目してほしい・・・と、感じている。
せっかく今日が「十三夜」で別名「栗名月」と言うのに、当然のことながら「栗ごはん」も「栗おこわ」も無く、栗の和菓子も見かけず、ならば洋菓子でもと思っても余り積極的なディスプレーがされていない。
フルーツタルトの上にマロンクリームを飾って「マロンタルト」は、無いと思う。

そもそも1ヶ月ほど前の「中秋の名月」を愛でながら、月見団子や衣かつぎを頂いたと言う方は、どれほどいたのだろう?
せっかく日本には様々な季節の楽しみがあると言うのに、最近では洋物に押され気味という感じがある。
確かに、「イベントパーティー」という楽しみ方はできないが、その分ゆったりと五感で季節を感じるのが、日本の生活にはあったのでは?

商業的な意味では、華やかさに欠ける(?)日本の季節の愛でかたなのかも知れないが、だからこそきちんとした提案が必要なのだと思う。
何も商業ベースに乗る必要は無いのだが、商業ベースに乗ることで初めて「季節の行事を知る」という世代も登場し始めている様にも感じる。
とすれば、「文化を知る」という意味でのアプローチはあっても良いのでは。
むしろ今年のような「天変地異」が続く時こそ、「自然」と向き合う時間を持つコトで自然の怖さと豊かさ、そして感謝というものが感じられるのではないだろうか?

ややおぼろがかった月を見て、そんなコトを感じた。