日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

いろいろな意味で凄い会社

2011-10-27 18:22:37 | 徒然
「大王製紙の前会長が、関連会社からの融資をカジノに使っていた」、という記事がさまざまなところで、書かれている。
特に週刊誌などは、ここ2,3週間この記事が掲載されていたような気がする。

「会社のお金を使い込んで、遊興費としていた」という事件は、過去何度もあった。
中には数十億というお金をつぎ込んでいた、という事件もあったと記憶している。
ただ、それらの事件は会計責任者のような、本来であれば「金庫番」のような役の人が、帳簿などを操作して、表面上わかりにくくして使い込んでいたという内容だった。

今回は、堂々と関連会社に融資をさせ百億以上のお金を、カジノにつぎ込んでいたという。
カジノにつぎ込んだ金額も凄いが、融資をしていた側の企業が融資内容のチェックや融資後の状況をチェックしていなかった、というコトにも驚いている。

確かに、創業家一族の会長職にある人物への融資なので、甘くなるのもわからないわけではない。
しかし曲がりなりにも、上場企業としての経理処理というものがあるのではないだろうか?
当然、監査なども入っているだろうし、その時点で融資としておかしいという指摘は無かったのだろうか?
個人への融資といっても、常識的な金額ではないというコトから、融資を断ることもできたのではないだろうか?
「同族会社だから、融資が甘くなった」という、範疇の額ではない。
どんぶり勘定のような経営実態、というレベルでもない。
ただただ、驚くばかりいうしかない。

ちょうど同じ時期に問題となっているオリンパスとは、まったく違う次元で、日本の企業経営の汚点となりそうな事件だと思う。

それにしても「不惑の40」を超えてから、ギャンブルにのめり込んだお坊ちゃま経営者の企業の従業員の方々の心境を考えると、複雑なモノがある。
企業にではなく、仕事に誇りを持って欲しい・・・それだけは伝えたい。