日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

悲観的なコトよりも・・・

2011-08-25 21:01:32 | 徒然
最近の「円高」の影響か?はたまた「東日本大震災+フクシマ原発事故」の影響なのか、一般週刊誌だけではなく、ビジネス関係の新書でも「経済の行き詰まり」を指摘する内容が多い。
確かに、日本だけではなくアメリカ経済もヨーロッパ経済も順調とは言えない状況だ。
だが、それらの見出しやタイトルを見ると、「崩壊・破綻」と言った悲劇的なイメージの言葉が並んでいることが多い。
そのような見出しやタイトルを見ると「そんな悲劇的な言葉を使わなくても・・・」と、思ってしまうのだ。

今の経済状況を冷静に分析をし、将来の展望を書くというコトになると、決して「明るい展望」という訳にはいかないと思う。
だからと言って「崩壊」とか「破綻」という言葉を多く見かけると、人の気持ちまで暗く沈んでしまうのではないだろうか?

今の日本の社会を見ると「ダメ!ダメ!」と「ガンバレ!!」という言葉ばかりで、「がんばろうにも、その気力も起きない」という状況になってはいないだろうか?
人には「ガンバレ!」と言いながら、その実「ダメ!ダメ!」と、不安を煽っているような気がしてならない。
不安を書き立てることで、むしろ「今は、ダメなんだ・・・」と「ダメ」であることに安心感すら抱かせているのでは?という気さえする。

「景気は『気』」という言葉があるほどなのだから、『気持ちが下がる』ような言葉ばかりが並ぶと、本当に景気が下がってしまうのでは?
だからと言って何の根拠も無く、手放しで「明るい展望を書け」とは言わない。
事実を分析した上で、明るい展望となる提案や考えを述べて欲しいのだ。
政治や財界の批判も、大切なコトだと思う。
思うが、何かにつけ「ダメ!ダメ!」ばかりでは、日本が元気になる気すらなくなってしまうのでは?
メディアという一つの社会の「気」を創る役割というコトを、もう少し考える必要があるのではないだろうか?