日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地方の変化

2011-08-19 20:50:47 | アラカルト
お盆で実家に帰省し、名古屋へ戻ったら猛暑でダウン。
その間も、拙ブログにおこしくださる方がいらっしゃり、感謝申し上げます。

「お盆の過ごし方」というと、多くの方にとっては「ふるさとへの帰省」というコトになるのではないだろうか?
当然のことながら、私も「ふるさとへの帰省」というコトになる。
もっとも、私の場合「仏様のお世話」というのがメインで、親戚回りという「仏様へのご挨拶」というのも、欠かせない大切な行事だ。

その「親戚回り」に出かけた時、とても珍しい光景を見た。
その一つが↓だ。

お若い方は、生で見たことが無いかもしれない「案山子」だ。
父の実家近くの農家さんが、世代代わりをし「アイガモ農法」や「減農薬」でお米を作るようになったため、「案山子」の登場となったという話だった。
農家の高齢化が問題になっているが、上手に「世代交代」が出来ると、若い世代はこれまでとは違う「農業のスタイル」を求めるようになるということだろう。
うろ覚えなのだが、この水田は10年以上前は「たばこ畑」だった。
その「たばこ畑」も、時代と生活者の意識の変化で、長い間休耕田となっていたように思う。
そんな休耕田を再び耕し、時代に沿った農業を始める若い世代も少数派とはいえ、積極的に農業に取り組んでいるというコトだろう。

もう一つが、↓だ。

こちらは「減反政策」で、長い間休耕田となっていた場所を「ひまわり畑」にし、観光客を呼んでいた。
もちろん、観光資源としての「ひまわり畑」だけではなく、「ひまわり油」などを取り、新しい特産品を創るという目的もあるようだ。

この「ひまわり畑」だけではなく、いたる所にイロイロな穀物類を作っているのも目にした。
中には、ひえや粟、はと麦といった「雑穀類」を作っている畑もあった。
父の実家がある簸川平野では、元々米作が中心だったはずなのだが、長い間続いた「減反政策」で、水田が荒れた時期もあったように思う。
それがしばらく前から、少しづつではあるが、様々なチャレンジを農家さん自身が始めたようだ。

のんびりとした風景の中に、ゆっくりとだが変わりつつある農業というものも感じたお盆休みだった。