日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

使い捨てから繰り返し

2010-10-12 19:20:03 | トレンド
昼間の暑さはまだまだだが、朝夕の涼しさに季節を感じる。
残念ながら、連休前の雨でご近所の金木犀が散ってしまったのか?それまでは、独特の香りが夜気のなかに感じられた。

買い物に行くと、並べられる商品も秋・冬向け商品が中心になりつつある。
と言っても、今年は猛暑にも関わらず「鍋つゆ」が売れたと言う話もある。
冷房をガンガンに効かせ、汗をかきながら「夏鍋」を楽しむご家庭が多かったらしい。
そう言っても、「鍋」と言えばやはり冬のモノ。
ここ数年、毎年のように新しい味の鍋つゆが登場してきたが、今年は「トマト味」が登場している。
「トマトポン酢」や「トマト鍋つゆ」程度は、何となく味の想像がつくのだが「トマトすき焼きのたれ」となると・・・???

そんな新しい商品が、他にも登場している。
「使い捨てないカイロ」だ。
サンヨーの「エネループカイロ」ではなく、保冷剤を使ったカイロだ。
「保冷剤」と言うのにはチョッと抵抗があるのだが、パッケージを見る限り「冷凍庫で冷やせば、保冷剤として使える」とあるので、一応「保冷剤を利用したカイロ」と言う説明が一番わかりやすいと思う。

使い方としては、レンジで温め専用のケースに入れ使うと言うモノ。
考えてみれば、今まで何故このような商品が無かったのか?と思えるほど、シンプルな商品だ。
取り立てて、カタチに特徴があるわけではない。
夏場一般的に使われている、保冷剤と同じ形状のモノ。
「夏使えるモノを冬にも使う」と言う感じだ。

実は、この春私も保冷剤を熱湯で温め(水から入れて沸騰後5分程度温める)、タオルで巻いて使っていた。
と言うのも自宅の冷凍室にケーキなどを買ったときにもらった保冷剤が沢山あり、冷え性を解消するために、実験的にやってみたのだ。
そうしたら、とても具合が良く肩こりやお腹の冷えが若干解消したのだった。
その経験から、そろそろ「保冷カイロのシーズンだな・・・」と思っていたときに、見かけたのだった(ケーキなどに使われている「保冷剤」は、電子レンジで温めるのは避けたほうが良いようですので、止めてください)。

新商品と言うのは、案外このようなトコロから生まれているのかも知れない。
「より、エコに」と言う考えから、「使い捨てから、繰り返し使う」と言う商品が増えてきた。
「エネループカイロ」も、その様な商品の一つだ。
それよりももっと、身近なモノを使って繰り返し使う・・・そんな発想が、既存の商品に新しい使い方の発想になっているようだ。