日々是マーケティング

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答えは一つではない-学力と発想力-

2007-12-05 22:31:04 | ライフスタイル
先週体調不良と戦っていた(大袈裟)時、あるFMラジオ番組で「非電化製品発明家・藤村靖之」さんのインタビューを聞くことがあった。
「非電化製品」と言うことばに、興味が惹かれついつい聞き込んでしまった。
私たちの生活は、電化製品に頼った生活だと言わざる得ない。
その快適さは、手放すコトはできないところまできているだろう。

一方気候変動枠組み条約の締約国会議では、日本はワースト1~3位を受賞している。
日本の企業の多くは、環境問題に積極的だと思っていたのだが、どうやら外から見ると違うようだ。

「外から見ると違う」と言う点では、日本の高校生の学力も残念な結果が出てしまっている。
特に「読解力」や「応用力」となると、「悲しいかな・・・」と言う結果となっている。
このようなコトが問題(?)になると、「ゆとり教育の失敗」などというコトが言われるのだが、果たして本当なのだろうか?
「詰め込み教育」だからと言って、「読解力」や「応用力」が上がるとは思えない。
と言うのは、日本の教育そのものが「一つの解答を求める」発想があるように感じるからだ。

例えば、「○+△」と言う図形を考えた時、「○の中に△を組み合わせる人」、「△の中に○を組み合わせる人」や「○と△を重ねる人」などいるだろう。
そのどれもが「解答として間違いではない」はずだ。
ところが、最初からある一つの図形だけが正解として用意されていないのが、今の日本のような気がするのだ。

最初の「非電化製品発明家・藤村靖之」さんのインタビューで、一番印象深かったのが「0から考える発明なんてないんです。コレとアレを組み合わせるとどうなるの?」と言うトコロから、発明が生まれると言うのだ。
そのための「コレ」や「アレ」の素材となるモノ・コトの引き出しをいっぱい持つことが、勉強だろうし、勉強が楽しいモノになるのだ。
と言うことだった。

「電化製品」は便利で、楽しいモノ・コトを提供してくれる。
でもそれだけが「正解」ではないし、他にももっと「便利で楽しいコト・モノ」があると言う発想は、「読解力」や「応用力」の上にあるものなのでは?

「答えは一つではない」・・・それはビジネスにおいても、共通するコトだとおもうのだ。