日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

左党(日本酒党)には気になる投資?

2007-12-15 19:50:32 | アラカルト
暗いニュースが多い。
暗いだけではなく、不可解なニュースも多い。
先週末から続いている「銃」による事件・事故の多さに、「ひっそり進む日本の銃社会」と言う気がしてくる。

暗いニュースが続く中、今日の毎日新聞に少し目先の違った「投資記事」があった。
それが純米酒ファンド:名門「秋鹿酒造」募集、秘蔵酒の“配当”もと言う記事だ。
最近の「投資ブーム」の中で、映画や音楽などに「投資」すると言うコトも、珍しいことではなくなってきた。
膨大な製作費用が必要となる映画などは、「投資」を呼びかけることで資金調達をスムーズになってきているとも言える。
問題は、完成した映画の質と言うことになるのだが・・・。

今回の「造り酒屋」さんへの「投資」と言うのは、日本に数多くある資金力は余りないが、良いモノを作りつづけている小さな食品会社には新たな資金調達法となるかもしれない。
今年問題になった「食品偽装」などで、「日本の食」そのものの信頼が大きく揺らいだ。
食品製造の現場と経営が乖離し、そして生活者との関係をないがしろにされた。
そんなことを象徴する事件が「食品偽装」だったと思っている。
ただ、日本全国「老舗」と呼ばれる食品企業が偽装をしているわけではない。
多くの会社・お店は、一人ひとりのお客様と向き合い、真摯なモノづくりをしていると考えている。
そのような企業にとって、サブプライムローン問題などにゆれる金融機関からの資金調達よりも、商品に惚れ込んだ生活者からの投資のほうが安心できるだろうし、投資する生活者にとっても「企業を応援している」と言う、手ごたえがあるのではないだろうか?
何よりも「秘蔵品」がもらえる、と言う魅力がある。

新潟中越地震では、新潟の有名酒造会社の蔵が倒壊し、仕込みたての日本酒がダメになってしまった。
その話を聞いて支援の手を差し伸べたのは、日本酒党の人たちだった。
生活者と作り手が顔を合わせることで、もっと美味しいお酒ができるようになるかもしれない。
それは日本酒ファンにとっても嬉しいことだし、資金調達がしやすくなれば酒造会社にとってもメリットがある。

マネーゲームに踊らされない、企業の成長を応援すると言う「投資」が今だからこそ必要なのではないだろうか?

暗いニュースばかりなので、チョットこころ和む話題と写真のご紹介。
今日の静岡新聞のWEBサイトに昨夜~今朝にかけて見られた「ふたご座流星群」の写真と記事が掲載されていた。
富士山を背景にした、無数の流れ星はひと時の癒しとなると思う。
是非、ご覧ください。