はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

ばねの如く

2006年10月17日 | からだ
 きのう、「足をほぐそう」という話をしました。
 しかし何年もかけて石のように固まったものが「ほぐす」ぐらいで柔らかくなるのでしょうか。簡単ではない、というか、それだけではムリ、と思います。では、どうすればよいのか。
 足だけではない。おそらく僕のからだは全身が硬くなってしまっている。ずっとほったらかしにしてきたからだ。どうしたらよいのか。
 僕は10年以上、そのことを考えてきました。それについて書きたいとは思うのですが、簡単ではありません。それで、ここでは「立つ」という姿勢について。
 きのうの記事で、立位の重心は「親指の付け根」にあるのでは、と書きました。
その根拠というのは、動物の「うしろ脚」です。犬や猫のうしろ脚は、「かかと」がずいぶん高い位置にあって、地面にはついていません。そして、ひざもかかともまっすぐではなく、曲がっています。
 だから僕は思ったのです。人間も本来の姿勢は、「足指の付け根」で地面と接し、ひざも腰も曲げておくのが正ポジションではないかと。かかとにはあまり体重をのせないようにします。(ほら、スポーツ選手が構えているとき、そんな姿勢でしょ。) 二足の人間と四足動物をいっしょにしてよいのか、という問題はありますが、とにかくやってみよう、と思ったのです。
 ところが、いったん身についた姿勢を「変える」のは大変なことです。不可能にちかい。だから僕は1日5分だけ、体操としてこの姿勢を日常にとりいれることにしました。実際にやってみるとこの姿勢、下半身がすごく自由になるんですね。なるべく全身の力を抜き(じつはこれが難しいんですがね)、深く呼吸をしながらゆっくりゆれる。イメージは「ばね」です。(ばねは耐震構造にかかせません。) あるいは「風にゆれる樹木」。 ひとりでに身体がうごくような感じがあって、「身体って生きものなんだ」ということの確認にもなりますし。5分だけ「野生にもどる」感じ。
 今では歌うときにこの姿勢をとりいれています。「あやしい踊り」と言われていますが、歌っているときは「変だ、でも、おもしろい」と思ってもらえるのでいいのです。本当は、日常生活の全部これでいくのがいいのでは、などと思っているのですが。
 うーん、でも、まだ、「足裏」は青竹踏んでも無反応。まだまだじゃ。

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