はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

4・4詰将棋の解答です

2012年04月12日 | つめしょうぎ
 3四飛  1五玉

 初手は「3四飛」。 他にも3四角成や1六桂等の候補手はありますが、素直な3四飛が正解になります。
 次の3手目がこの詰将棋のテーマ。



 2六角

 ここでどう指しますか、というのがこの詰将棋のねらいです。いろんな手がありそうですね。

 正解手以外に、筋としては▲1六歩△同玉▲1四飛が目につきます。他には▲2七桂打、▲3七角もありそうに見えるところ。
 ▲1六歩△同玉▲1四飛はなぜだめかというと、以下△2六玉▲3八桂△3六玉となって下の失敗図1。


 
失敗図1
 これは詰みませんね。(一歩あれば5四角成以下詰むのですが…)


 実戦ならば3手目は▲3七角が第一候補手となりそうです。
 この手に、相手が2六に何か駒を打って合駒すれば詰みますからね。たとえば△2六歩合ならば、▲2七桂打~▲1四飛。その筋を防ぐ意味で△2六銀合なら▲同角以下(または▲2七桂△1六玉▲2八桂△2七玉▲5四角成まで)詰み。
 ところが▲3七角には合駒ではなく△2六香で詰みません。以下▲1六歩△2五玉で下図。



失敗図2
 ここで持駒に桂馬がありますが打つ場所がない。(3七に打てない!) ということで失敗です。
 ところが…

 ところが3手目「▲2六角」(正解手)とすれば、同香とされた時、▲1六歩△2五玉のときに、ポッカリ「3七」が空いています。▲3七桂が打てるので、以下△1六玉▲1四飛となって開き王手の詰みが実現します。


変化図

 これが3手目「2六角」の意味。
 「3七角では詰まないが2六角ならば詰む」という形を実現させてみよう、というのが、この詰将棋をつくった動機でした。



 1六玉  2八桂  2六玉  3七金  1五玉

 △2六同玉だと早詰なので、「1六玉」と逃げて…





 2七桂  同香成  1六歩  2五玉  3六金 まで13手詰め

 「打ち歩詰」の形になりましたが、「2七桂」で即、解決です。




 詰め上がり図



 名人戦が始まりました! 相矢倉の闘いとなり、先手番の森内俊之名人が勝ち1勝目。
 挑戦者は羽生善治。 森内さんも羽生さんも40代となりました。
 次は羽生さんの先手番ですが、戦型は何でしょうか?

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