朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」第51回の今日は、「黄色い麦畑のカラス」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2010/11/post-124e.html#more
『ゴッホ』と『炎の人ゴッホ」について書きました。
どちらの映画にも当然ゴーギャンが登場する。カーク・ダグラス版では、アンソニー・クインがものすごい存在感だった(アカデミー助演男優賞を取っている)。
ただ『ゴッホ』のほうのゴーギャンでは、彼がいつも杖を持っていて、それが(座頭市みたいに)仕込み杖になっており、中が細い剣だということがわかり、面白かった。近年の研究では、ゴッホの耳を切ったのは、ゴーギャンだったのではないかとの説もあるので、そういうことなら可能性がなくはないな、と思った。
実はゴッホの拳銃自殺未遂には謎があり、そもそも彼がどこから拳銃を入手したのかがわかっていない。しかもそれは遂に発見されなかった。銃身の長い猟銃だったのでは、と言われるが、それなら右利きの彼が左脇腹を垂直に撃てるはずがない……それで、誰かに撃たれたのでは、という疑惑もあるのだ。
犯人はテオだった、という本も出ているほどだが、う~む、よくわからない、という点では、モーツァルトの死の謎と同じだ。
☆横浜の「ドガ展」で講演いたします(11月27日(土))お時間がありましたらいらしてくださいまし。テーマは「ドガの時代」♪
⇒ http://www.degas2010.com/event/
☆最新刊「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷になりました♪
レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 6刷になりました♪
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」3刷中。
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)14刷中。
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
☆「怖い絵3」 6刷中。
☆「危険な世界史」(角川書店) 4刷中。
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆わたしのオペラ本 「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
『ゴッホ』と『炎の人ゴッホ」について書きました。
どちらの映画にも当然ゴーギャンが登場する。カーク・ダグラス版では、アンソニー・クインがものすごい存在感だった(アカデミー助演男優賞を取っている)。
ただ『ゴッホ』のほうのゴーギャンでは、彼がいつも杖を持っていて、それが(座頭市みたいに)仕込み杖になっており、中が細い剣だということがわかり、面白かった。近年の研究では、ゴッホの耳を切ったのは、ゴーギャンだったのではないかとの説もあるので、そういうことなら可能性がなくはないな、と思った。
実はゴッホの拳銃自殺未遂には謎があり、そもそも彼がどこから拳銃を入手したのかがわかっていない。しかもそれは遂に発見されなかった。銃身の長い猟銃だったのでは、と言われるが、それなら右利きの彼が左脇腹を垂直に撃てるはずがない……それで、誰かに撃たれたのでは、という疑惑もあるのだ。
犯人はテオだった、という本も出ているほどだが、う~む、よくわからない、という点では、モーツァルトの死の謎と同じだ。
☆横浜の「ドガ展」で講演いたします(11月27日(土))お時間がありましたらいらしてくださいまし。テーマは「ドガの時代」♪
⇒ http://www.degas2010.com/event/
☆最新刊「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷になりました♪
レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 6刷になりました♪
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」3刷中。
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)14刷中。
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
☆「怖い絵3」 6刷中。
☆「危険な世界史」(角川書店) 4刷中。
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆わたしのオペラ本 「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
いらしてくださっていたのですね、ありがとうございます♪
ゴッホ展、わたしも早く行かなくてはと思いながらまだ時間がとれず、焦っています。
ひでかずさん
講演にいらしてくださったとは知りませんでした。今度、ぜひお声をおかけくださいね。HPの日記にも書いてくださり、ありがとうございました♪
おフランスざんすは、赤塚不二夫氏のマンガだったのですか。それは知らずに使ってしまいました。前からハリウッド映画のフランスかぶれがちょっと可笑しかったので。
ぎねすさん
ご訪問&応援、ありがとうございます♪
世界史への興味がわいたとのこと、今度は「ハプスブルク家12の物語」も読んでみてください。西洋史への足がかりとなりますように!
集中力がない私が久しぶりに一冊本を読み終えました。
高校生の時、世界史が苦手で日本史を選択科目にしていましたが、もっと世界史を知りたいと思いました。
こんな先生ともっと早く出会っていればと、お礼にコメント書きました。
これからもがんばってください!
応援してます!
「ドガの時代」というタイトルのとおり,時代背景や当時のひとびとの意識など,参考になることも多かったのですが,わたくしはむしろ雑談的な話のほうをおもしろく聞きました.トマス・クックや観相学やグランドツアーなど,いろいろな話題がつぎつぎに出てきて,とてもたのしい時間を過ごさせていただきました.
くだけた語り口もいいですね.「おフランスざんす」などという表現から察すると,中野先生は赤塚不二夫氏のマンガを愛読されていたのでしょうか(笑).
先日のドガ展での講演もとても楽しかったです!当時の時代背景を理解した上で芸術を楽しむことの大切さがよく分かりました。今年はたくさん先生のお話を聞くことができていい年になりましたー!
わたしもテオ犯人説には今のところ組しないですね~ カッとなってというならまだしも、猟銃を用意して至近距離で撃ち、アリバイを作って、その後死の床へ駆けつける。。。というのは、クリスティのミステリならありかもしれませんが。。。
うさこママさん
いつもいらしていただき、ありがとうございます♪
美術館での講演は、けっこう準備などが大変なので(美術畑ではないこともあって)毎回ドキドキしながらやっています。昨日は皆さんノリがよくて、よく笑っていただけて良かったなあと思っていたところです。山口県からの方もいらっしゃり、とても嬉しく、また恐縮してしまいました。
「怖い絵」の中でも「エトワール」は、当時と現代で評価が大きく異なるバレエが題材である為に「芸術の持つ毒」が、より巧妙に隠されているのですね。
横浜美術館は初めてでしたが、整理券配布の1時間ほど前に並んだら、まもなく椅子が並んだhホールに案内され、座って待つ事が出来て、助かりました。
毎回、ユーモアを交えた素晴らしく面白いお話に知的好奇心を大いに刺激されて、次回の講演が待たれます。どうも有り難うございました。
せつなく、そして苦しくなります。
自殺ではなかったかも?と言うのは初めて知りましたが、まさか弟のテオではないと思うのですが…全ては謎につつまれたままなんですね。