中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

バッドアート美術館

2012年07月03日 | 音楽&美術
 アメリカというのは何でもあるもので、マサチューセッツに「バッドアート美術館」なるものが存在するという。設立は1994年。

 傑作になり損ねたとか、悪趣味だとか、へたうま絵だとかいうのではなく、文字通り「ダメ絵画」を収集展示している由。たいていはゴミ捨て場から集めた、作者不明の絵だというから念がいっている。

 いったい誰が見に行くのやら。。。といぶかりつつ、もし近くにこんな美術館があったら、わたしも行くかも、なんて思ってしまうところが怖い。

 館長の言葉がものすごく可笑しい。「ある絵がだめかどうかは何で決まるのかーーー見ればわかる」。あはは!いろんな意味で笑える。

 さてさて、「大エルミタージュ展」(六本木「新国立美術館」)ですが、残りわずか二週間。未見の方はお急ぎください。もちろんバッドアートとは対極にありますので、安心して見られます!


☆☆「大エルミタージュ展」紹介番組に出演時の様子がイラスト化されました♪(BS日本テレビ「ぶらぶら美術館」)

http://www.bs4.jp/guide/entame/burabura_art/onair/index.html

☆☆今後の講演会
7・5 (木)2時 東芝社内研修(関係者のみ)
7.22(日)2時 神戸の兵庫県立美術館「ピサロ展」(「印象派のパリとアメリカ」)
9・1 (土)2時 名古屋市美術館「エルミタージュ展」
9・8 (土)1時 朝日カルチャー新宿「名画は死をどう描いてきたか」


☆最新刊「マリー・アントワネット 運命の24時間
    ~知られざるフランス革命ーヴァレンヌ逃亡」(朝日新聞出版社)
 新聞評⇒http://chroniclelibrary.blogspot.jp/2012/04/asahi-shohyo_5455.html
     
マリー・アントワネット 運命の24時間 知られざるフランス革命ヴァレンヌ逃亡

☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷中。
危険な世界史 運命の女篇

☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)2刷になりました♪
危険な世界史 血族結婚篇 (角川文庫)

☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~
4刷になりました♪
     怖い絵 泣く女篇

☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 3刷中。
 中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇
(画像をクリックするとアマゾンへゆきます)
文春「本の話」から、「自著を語る」(「謎が解けたら、絵画は最高のエンターテインメントになる」)はこちら

http://www.bunshun.co.jp/jicho/1104nakano/index.htm

☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)2刷中。
印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)

☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 8刷中。

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)
15刷中。
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫 な 53-1)
「週刊朝日」書評⇒ http://book.asahi.com/reviews/column/2011100300004.html


☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷中。
 レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/(「特設サイト」をクリックしてください)

残酷な王と悲しみの王妃


☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」4刷中。

名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書 463) 


☆「怖い絵」16刷中。

怖い絵

☆「怖い絵2」、9刷中。

怖い絵2

☆「怖い絵3」 6刷中。

怖い絵3


☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
危険な世界史


「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社プラスアルファ文庫)

☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
 
 恐怖と愛の映画102 (文春文庫)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。

歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)

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5 コメント

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見たいような (AYA)
2012-07-06 19:16:58
バッドアート美術館ですか~。怖いもの見たさで入ってしまいそう。お化け屋敷みたいですね。

今日ニュースでカラヴァッジョの作品が発見!!とありました。さすがスフォルツァ家、ある所にはあるものですね。作品は好きなのですが、どうも人間的には近寄りたくないタイプの人です(笑)
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Unknown (AYAさん(kyoko))
2012-07-08 11:27:05
 カラヴァッジョのニュース、知りませんでした。情報ありがとうございます♪
 さっそくネットで調べると、何と100点近くも見つかったんですね~(まだこれから確認らしいですが)。ついでながらそのページに、古代ローマの剣闘士に女性がいたのではないか、かつて垢すり道具と推測されていたのが短剣の一種ではないか、と。こちらも面白かったです!
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Unknown (AYA)
2012-07-09 19:21:13
教えて頂いた、女性の剣闘士の記事見つけました!
鎌?のような形の短剣に見えますね。映画グラディエーターを連想しました。
そのうち、ハリウッドが手をだしたりして…♪
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「ルーヴルの少年たち」 (うさこママ)
2012-07-09 22:27:16
今月の「ルーヴルの少年たち」も興味深いものでした。昨年の震災時、ヴァリニャーノの日本人に対する認識を教えて頂きましたが、今回も貧困に対する、当時の日本と西欧の大きな認識の違いを教わりました。これは風土の違いによるものか、と思う一方、地震や津波、台風など天変地異に絶えず脅かされる小さな列島で生きる日本人は、どれだけ痛めつけられても立ち上がって来たのだ、と思ってしまいました。
そして、あの優しさにあふれた「無原罪のお宿り」を描いたムリーリョの優しさの源が分かりました。
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Unknown (AYAさん&うさこママさん(kyoko))
2012-07-10 09:06:15
AYAさん
 ハリウッド。わたしもすぐ思いました。絶対なりますね!ミラ・ジョボヴィッチとかで。

うさこママさん
 さっそく読んでくださってありがとうございます♪ムリーリョの優しさは、何だかちょっと奇跡的な感じがしますね。悲しみと紙一重というか。。。
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