月刊『文藝春秋』の今月号巻頭エッセーで、美術ライター前橋重二氏が「絵画とリウマチ」を書いてらして、これが面白い。
ここ40年間でリウマチ学者による美術関連論文が50本も発表されたというのだ。
なぜなら関節リウマチの病因は未だ解明されておらず、いつからこの病気があったについても、コロンブスがヨーロッパへもたらしたとか、近代になってからのものだ、いや古代からだと諸説あり、定説はないとのこと。
医学文献に記載されたのは19世紀からだし、発掘された古骨からも確証は得られないため、絵画が資料として使えるのではないかと研究が始まったらしい。
問題は、描かれた手足の変形が画家独自の表現かもしれないという点。特にボッティチェリはそうなのでは、と。いずれにせよ研究は途についたばかりのようだ。
リウマチは扱わなかったが、わたしも以前お医者さまたち向けの講演で、絵画に見る病気についてお話しさせてもらったことがある。プッサンの宗教画(眼病)や、ベラスケス作品の小人症、聖ロクス像のペスト痕などを取り上げた。
前橋重二氏のエッセーにもどると、リウマチ以外でも、各時代の「最後の晩餐」図から食べ物の量を数値化した過食研究もあるのだそうだ。
これについても、過食ではないけれど、最後の晩餐に何を食べているか比べたことがある。拙著『名画の謎 対決篇』。ペルーのイエスが食べているものは(日本人にとっては)そうとうにショッキングですよ~ ぜひお読みください♪
(クリックするとアマゾンへ飛びます)
☆☆☆今後の講演予定
・8月11日(木・祝)1時半~3時「橋をめぐる物語」連載5周年記念講演会 札幌 北海道新聞本社1階 DOーBOX(満席になりました)
佐藤仁敬原画展は入場無料で1週間やりますのでぜひお越しください。
・9月3日(土)1時~ ユーラシア旅行社主催「プラド美術館の名画に見るスペイン王家」会場 日本橋公会堂
定員 300名 (満員ですが、このブログを見たとお伝えくだされば特別枠で入場可ということです。ぜひいらしてください!)
電話03-3265-1640 (ユーラシア)
・9月24日(土) 2時~3時半 名古屋朝日カルチャー
「新 怖い絵」出版記念
☆最新刊「名画に見る 男のファッション」(角川文庫)
☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文春文庫)
『弐代目 青い日記帳』さんがさっそく紹介してくださいました♪ 3月6日のページです。
http://bluediary2.jugem.jp/
☆「残酷な王と悲しみの王妃 2」(集英社)
担当者さんが紹介してくれました♪
↓
http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/151023_book01.html
☆『「絶筆」で人間を読む - 画家は最後に何を描いたか』(NHK出版新書)
3刷になりました♪
☆「中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇」(文藝春秋)2刷になりました♪
「青い日記帳」さんが紹介してくださいました。素敵な紹介で嬉しいです♪
→http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4050
☆文藝春秋WEBサイトでは、短いですけどわたしのインタビュー記事も載りました。お読みくださいね!→http://hon.bunshun.jp/articles/-/3935
☆「名画の謎 ギリシャ神話篇」(文春文庫)
☆「愛と裏切りの作曲家たち 」(光文社知恵の森文庫)
☆「マンガ西洋美術史03」(美術出版)
☆「マンガ西洋美術史02」(美術出版社)
☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川文庫)
☆「マンガ西洋美術史01」監修(美術出版社)
☆「ヴァレンヌ逃亡」(文春文庫)
☆「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」(光文社新書)2刷になりました♪
☆「印象派のすべて」(宝島社別冊ムック)
☆「名画に見る 男のファッション」(角川書店)
☆「橋をめぐる物語」(河出書房)
☆「中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇」(文藝春秋) 3刷になりました♪
☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫)4刷になりました♪
☆「怖い絵」(角川文庫) 単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。8刷になりました♪
☆「はじめてのルーヴル」(集英社)2刷になりました♪
☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋) 5刷になりました♪
☆「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫) 5刷になりました♪
☆最新刊「名画と読む/イエス・キリストの物語」(大和書房) 3刷になりました♪
☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷になりました。
☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)6刷になりました♪
☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~ 11刷になりました
☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 7刷になりました♪
☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)6刷になりました♪
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 12刷になりました♪
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」 7刷になりました♪
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書) 19刷になりました♪
☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫) 2刷になりました♪
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
^^^^^^^^^^^^^^^^
☆以下の単行本は絶版としました。文庫本をお求めくださいまし~
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
☆「怖い絵3」 6刷中。
ここ40年間でリウマチ学者による美術関連論文が50本も発表されたというのだ。
なぜなら関節リウマチの病因は未だ解明されておらず、いつからこの病気があったについても、コロンブスがヨーロッパへもたらしたとか、近代になってからのものだ、いや古代からだと諸説あり、定説はないとのこと。
医学文献に記載されたのは19世紀からだし、発掘された古骨からも確証は得られないため、絵画が資料として使えるのではないかと研究が始まったらしい。
問題は、描かれた手足の変形が画家独自の表現かもしれないという点。特にボッティチェリはそうなのでは、と。いずれにせよ研究は途についたばかりのようだ。
リウマチは扱わなかったが、わたしも以前お医者さまたち向けの講演で、絵画に見る病気についてお話しさせてもらったことがある。プッサンの宗教画(眼病)や、ベラスケス作品の小人症、聖ロクス像のペスト痕などを取り上げた。
前橋重二氏のエッセーにもどると、リウマチ以外でも、各時代の「最後の晩餐」図から食べ物の量を数値化した過食研究もあるのだそうだ。
これについても、過食ではないけれど、最後の晩餐に何を食べているか比べたことがある。拙著『名画の謎 対決篇』。ペルーのイエスが食べているものは(日本人にとっては)そうとうにショッキングですよ~ ぜひお読みください♪
(クリックするとアマゾンへ飛びます)
☆☆☆今後の講演予定
・8月11日(木・祝)1時半~3時「橋をめぐる物語」連載5周年記念講演会 札幌 北海道新聞本社1階 DOーBOX(満席になりました)
佐藤仁敬原画展は入場無料で1週間やりますのでぜひお越しください。
・9月3日(土)1時~ ユーラシア旅行社主催「プラド美術館の名画に見るスペイン王家」会場 日本橋公会堂
定員 300名 (満員ですが、このブログを見たとお伝えくだされば特別枠で入場可ということです。ぜひいらしてください!)
電話03-3265-1640 (ユーラシア)
・9月24日(土) 2時~3時半 名古屋朝日カルチャー
「新 怖い絵」出版記念
☆最新刊「名画に見る 男のファッション」(角川文庫)
☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文春文庫)
『弐代目 青い日記帳』さんがさっそく紹介してくださいました♪ 3月6日のページです。
http://bluediary2.jugem.jp/
☆「残酷な王と悲しみの王妃 2」(集英社)
担当者さんが紹介してくれました♪
↓
http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/151023_book01.html
☆『「絶筆」で人間を読む - 画家は最後に何を描いたか』(NHK出版新書)
3刷になりました♪
☆「中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇」(文藝春秋)2刷になりました♪
「青い日記帳」さんが紹介してくださいました。素敵な紹介で嬉しいです♪
→http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4050
☆文藝春秋WEBサイトでは、短いですけどわたしのインタビュー記事も載りました。お読みくださいね!→http://hon.bunshun.jp/articles/-/3935
☆「名画の謎 ギリシャ神話篇」(文春文庫)
☆「愛と裏切りの作曲家たち 」(光文社知恵の森文庫)
☆「マンガ西洋美術史03」(美術出版)
☆「マンガ西洋美術史02」(美術出版社)
☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川文庫)
☆「マンガ西洋美術史01」監修(美術出版社)
☆「ヴァレンヌ逃亡」(文春文庫)
☆「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」(光文社新書)2刷になりました♪
☆「印象派のすべて」(宝島社別冊ムック)
☆「名画に見る 男のファッション」(角川書店)
☆「橋をめぐる物語」(河出書房)
☆「中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇」(文藝春秋) 3刷になりました♪
☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫)4刷になりました♪
☆「怖い絵」(角川文庫) 単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。8刷になりました♪
☆「はじめてのルーヴル」(集英社)2刷になりました♪
☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋) 5刷になりました♪
☆「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫) 5刷になりました♪
☆最新刊「名画と読む/イエス・キリストの物語」(大和書房) 3刷になりました♪
☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷になりました。
☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)6刷になりました♪
☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~ 11刷になりました
☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 7刷になりました♪
☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)6刷になりました♪
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 12刷になりました♪
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」 7刷になりました♪
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書) 19刷になりました♪
☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫) 2刷になりました♪
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
^^^^^^^^^^^^^^^^
☆以下の単行本は絶版としました。文庫本をお求めくださいまし~
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
☆「怖い絵3」 6刷中。
ベントの戯曲翻訳版が絶版で読めないでござります…(T-T)折を見て神保町を練り歩くことにします。(京子先生もお好きな作品と知って先週はまたも感激しました♪私の知人は誰もこの作品を知らなくて、長いこと淋しかったのです。)
さて、リウマチ。興味津々です。私も読んでみます!家族がリウマチでして(^_^;)指の骨が変形して、物が持てない、字が書けない、となると、画家だったら酷ですね。(浅~いコメントですみません)
あ、その本、わたしもずいぶん前に読みました。リウマチのこと、書いていたかなあ、と思って今ぱらぱらめくってみましたが、それは無いようです。残念。その代りセザンヌの禿頭についてけっこう長い記述があり、それって病気?とついツッコミ(ふふふ)
kicさん
このごろ絶版になるのが早いですよね。特に戯曲は日本人はあまり好まないというのを聞いたことがあります。実際に一度でも舞台を見たことがある人なら、戯曲を読みながら想像を膨らませて自分だけの舞台を頭の中で構築できるので楽しいんですけどね。。。
ちょうど今、佐々木蔵之介さん主演で上演中だそうです。たまたま話題にしたらまさに上演期間中だったようで、タイムリー♪つい先日知人が見てきたそうで。どうせならこういう機会に再版して欲しいものですね。
そうだったんですか! 舞台情報は注意していないとなかなか目に入らないものですね~。そういえばブロードウェイではリチャード・ギアが出ていたみたい。見たかったなあ。。。
carpediemさん
ユーロ前の各国それぞれ工夫を凝らした紙幣は、もしかして今すでに高値をよんでいるかも?!
北欧新情報、面白いのがありましたらお知らせくださいね♪
教会の椅子の裏にも彫刻がありますよね。それについての研究論文を読んだことがあります。
山中氏、チョコ200万円分購入とはすごい。でもいただいた方にはすばらしいプレゼントですね♪
その椅子の裏の彫刻の論文、興味津々です…
「新 怖い絵」も楽しみ!オーストリア・チェコから帰って来てからのお楽しみです…