中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

ヒルビリーとトランプ大統領

2021年10月26日 | 
 以前書きましたが、ちょうど「怖い絵展」開催中の4年前、アメリカで大人気というテレビシリーズ「ブレイキングバッド」に嵌りました(ついにシリーズ全巻DVDを購入したほど面白かった!! 今もたまに気に入った場面を見ています)。

 その中に麻薬のメス(メタンフェタミン)が出てきますが、メキシコマフィアがこう言うのです。「メスを使うのは田舎者だ」。この「田舎者」の原語はヒルビリー(hillbilly)でした。

 その時は聞き流していたのですが、先月、遅まきながらJ・D・ヴァンスの「ヒルビリー・エレジー」を読み、やっと意味がわかりました(日本語訳では「田舎者」が妥当ですが)。

 ヒルは丘というより、明確にアパラチア山脈を指します。この広域に最初に住み着いたアイルランド系スコットランド系の白人で肉体労働に従事し、現在の貧困層を形成している人たちが自らをヒルビリーと呼び、今や白人貧困層とほぼ同義のようになっているわけです。

 そして彼ら、アメリカの繁栄に置き去りにされた人々の不満がトランプ大統領のコアな支持層ということになっています。

 「ヒルビリーエレジー」は著者ヴァンスの半自伝。
 麻薬中毒の母と、次々に変わる父親のもとで育ったヴァンスは、祖父母の存在がなければたぶんどこかの段階で自身もジャンキーになっていたのではないかと思います。

 とにかく想像を絶するひどい生育環境なので読んでいて暗澹たる気分になり、途中で読むのをやめようかと思ってしまったほどです。これでどうやって抜け出せたのか、弁護士になり、知的富裕層の一員になれたのか、それを知りたくて我慢して読み続けると、高校を卒業したあたりから俄然、面白くなります。

 やはり運命の転換点というのはあるのですね。ヴァンスは地方のレベルの低い学費の安い大学へ進学すべきか、海兵隊に入隊するかの分岐点に立ち、後者を選択したのです。やや肥満体だった彼はそこで己の内に眠っていた才能を知り、ほんとうの自信をつけます。

 数年後、別人になった彼は大学に入り、飛び級で卒業すると、名門中の名門イエール大学のロースクールへ進むのです。功成り遂げてから、彼はヒルビリーの抱える問題を知ってほしくてこの本を書きました。2016年、大統領選挙の年です。当時の彼はメディアを鵜呑みして反トランプでしたが、今はその業績を知って支持者に変じ、共和党から下院議員に立候補するようです(なので、この本の日本人の解説はちょっと偏向し過ぎに感じました)。

 まあ、政治的なことはともかく、運命の女神から最悪のカードしか持たされずに生まれた一人の人間が、そのカードをどうやって反転させていったかという物語は、どんな人にも勇気を与えてくれると思います。ぜひお読みください。


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・11月17日 「七洋会」鉄鋼会館にて(関係者のみのご参加です)


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 たまたま本作中にペストを扱っています。天使が悪魔を引き連れて家々を回り、死者を決めていたという、まことに怖い絵です。
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☆「運命の絵」(文春文庫)https://www.amazon.co.jp/gp/product/416791431X/hanatumuhiton-22/(ここをクリック)
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☆『残酷な王と悲しみの王妃2』(集英社文庫)2刷になりました🎵
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☆「もっと知りたい「怖い絵」展」(KADOKAWA)2刷になりました♪
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http://www.sbsgakuen.com/Detail?gakuno=2&kikanno=197346


☆「欲望の名画」(文春新書)3刷になりました🎵
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☆「運命の絵 もう逃れられない」(文藝春秋) 2刷になりました🎵 「青い日記帳」さんのご紹介はこちら

http://bluediary2.jugem.jp/?eid=5375

友人の時代小説作家千野隆司さんのブログでもご紹介いただきました。こちら

http://blog.livedoor.jp/chino17jidai/archives/52106051.html

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☆「怖いへんないきものの絵」(幻冬舎)

name="amazletlink" target="_blank"> alt="怖いへんないきものの絵" style="border: none;" />


☆「怖い橋の物語」(河出文庫)2刷になりました🎵
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☆「名画の謎 対決篇」(文春文庫)2刷になりました🎵
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☆「美貌のひと」(PHP新書) 8刷になりました🎵
ルーベンス展公式HPで担当のSさんによる「週末読書」でとりあげていただきました。お読みくださいね~ 
⇓ 
https://twitter.com/hashtag/美貌の人?src=hash

name="amazletlink" target="_blank"> alt="美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔 (PHP新書)" style="border: none;" />
 
 クリエイティブディレクター・佐藤可士和氏がご紹介くださいました。

https://www.sankei.com/life/news/181006/lif1810060030-n1.html

☆「名画の謎 陰謀の歴史篇」(文春文庫) 4刷になりました🎵
name="amazletlink" target="_blank"> alt="名画の謎 陰謀の歴史篇 (文春文庫 な)" style="border: none;" />


☆アートギャラリー ヌード~かぐわしき夢」(集英社)
name="amazletlink" target="_blank"> alt="ART GALLERY テーマで見る世界の名画 5 ヌード かぐわしき夢 (ART GALLERYテーマで見る世界の名画 5)" style="border: none;" />

☆「別冊NHK100分de名著 読書の学校 中野京子 特別授業 『シンデレラ』 (教養・文化シリーズ) 2刷になりました🎵  「ジュニアエラ」で紹介しました→https://dot.asahi.com/dot/2018011700013.html?page=1

name="amazletlink" target="_blank"> alt="別冊NHK100分de名著 読書の学校 中野京子 特別授業 『シンデレラ』 (教養・文化シリーズ)" style="border:
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☆「名画で読み解く イギリス王家12の物語」(光文社新書)12刷になりました🎵
  name="amazletlink" target="_blank"> alt="名画で読み解く イギリス王家12の物語 (光文社新書)" style="border: none;" />

☆『怖い絵のひみつ』(KADOKAWA) 4刷になりました🎵
name="amazletlink" target="_blank"> alt="怖い絵のひみつ。 「怖い絵」スペシャルブック" style="border: none;" />


☆『中野京子と読み解く運命の絵」(文藝春秋) 3刷になりました🎵
name="amazletlink" target="_blank"> alt="中野京子と読み解く 運命の絵" style="border: none;" />

☆「新 怖い絵」(角川書店) 10刷になりました🎵
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☆「名画と読むイエス・キリストの物語」(文春文庫)3刷になりました🎵

時代小説作家の千野隆司氏がHPで紹介してくださいました♪

http://blog.livedoor.jp/chino17jidai/archives/52067341.html#comments

☆「美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯」(NHK新書)
美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯 (NHK出版新書 497)

☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文春文庫)4刷になりました🎵

名画の謎 旧約・新約聖書篇 (文春文庫 な)
  『弐代目 青い日記帳』さんがさっそく紹介してくださいました♪ 3月6日のページです。
http://bluediary2.jugem.jp/


☆「残酷な王と悲しみの王妃 2」(集英社)2刷になりました🎵

残酷な王と悲しみの王妃2
担当者さんが紹介してくれました♪


http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/151023_book01.html


☆『「絶筆」で人間を読む - 画家は最後に何を描いたか』(NHK出版新書)
 4刷になりました♪

「絶筆」で人間を読む―画家は最後に何を描いたか (NHK出版新書 469)

☆「中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇」(文藝春秋)3刷になりました🎵
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「青い日記帳」さんが紹介してくださいました。素敵な紹介で嬉しいです♪
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4050

☆文藝春秋WEBサイトでは、短いですけどわたしのインタビュー記事も載りました。お読みくださいね!→http://hon.bunshun.jp/articles/-/3935


☆「名画の謎 ギリシャ神話篇」(文春文庫) 5刷になりました🎵

名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫)


☆「愛と裏切りの作曲家たち 」(光文社知恵の森文庫)

愛と裏切りの作曲家たち


☆「マンガ西洋美術史03」(美術出版)

マンガ西洋美術史03 「市民社会」を描いた画家」 ブリューゲル、フェルメール、ホガース、ミレー、ゴッホ



☆「マンガ西洋美術史02」(美術出版社)
マンガ西洋美術史02「宗教・神話」を描いた画家  ボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ティツィアーノ、エル・グレコ、ルーベンス


☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川文庫) 15刷になりました。

危険な世界史 運命の女篇 (角川文庫)

☆「マンガ西洋美術史01」監修(美術出版社)
マンガ西洋美術史01 「宮廷」を描いた画家 ベラスケス、ヴァン・ダイク、ゴヤ、ダヴィッド、ヴィジェ=ルブラン


☆「ヴァレンヌ逃亡」(文春文庫)2刷になりました🎵
ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫 な 58-2)


☆「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」(光文社新書)11刷になりました♪

名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)   

☆「名画に見る 男のファッション」(角川書店)
名画に見る男のファッション (単行本)

☆「橋をめぐる物語」(河出書房)
中野京子が語る 橋をめぐる物語

☆「中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇」(文藝春秋) 3刷になりました♪
中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇

☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫)7刷になりました♪
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☆「怖い絵」(角川文庫) 単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。17刷になりました🎵
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☆「はじめてのルーヴル」(集英社)3刷になりました🎵 はじめてのルーヴル (集英社文芸単行本)

☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋) 5刷になりました🎵
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☆「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫) 13刷になりました🎵 怖い絵  死と乙女篇 (角川文庫)

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☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)22刷になりました🎵
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☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~ 20刷になりました🎵
怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)

☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 7刷になりました🎵
中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇


☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)8刷になりました♪
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☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 18刷になりました🎵
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名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)

☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書) 33刷になりました🎵 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)

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芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)

☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫) 3刷になりました🎵 おとなのための「オペラ」入門 (講談社+α文庫)

☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
恐怖と愛の映画102 (文春文庫)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版。 9刷になりました。
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何故、アメリカの今に (小寄道)
2021-10-28 02:11:48
J・D・ヴァンスの書いた『ヒルビリー・エレジー』をぜひとも購読したいと、中野さまの記事を読んで強く思いました。
副題に「アメリカの繁栄から取り残された白人たち」とあるように、かつてアメリカ重工業の繁栄を築いた多くがいわゆるラストベルトの白人層ですが、今世紀になってから産業構造の変化により、急激に落ちこぼれていきました。
そして、2016年、彼らの不満や希望をすくい取ったのがトランプであり、彼らはまた『ヒルビリー・エレジー』を貪るように読んだ読者層ともいわれます。

ヴァンス氏がアンチ・トランプから転向して、トランプ支持者の側に立って共和党から立候補するのも、自身の読者層を充分に意識したからでしょう。また、彼自身がクリスチャンに宗旨替えしたことにも関連があるかもしれません。
私はいま、アメリカの白人文化の根強い州の現実に凄く関心をもっています。

いや、それよりも、中野さまの現在のお仕事とアメリカのコアな現実がどうリンクしているか・・ものすごく興味をかき立てられました。
どう結びつけようにも想像をこえます。「ブレイキングバッド」というTVドラマをみるべきかも悩むほどです。

コメントでなくとも結構です。関連記事としてでもいいですが、アメリカの現実界と中野さまの美術評論とどう連関しているのか。もちろん単なる知的好奇心の範囲内かもしれません。ですが、ぜひとも読んでみたく存じます。
返信する
Unknown (小寄道さん (kyoko))
2021-10-28 09:47:57
 ご訪問、ありがとうございます🎵
 小寄道さまのブログの記事もいくつか読ませていただきました。とても興味深かったです。
 私は手当たり次第にアメリカ映画を見てきたので、ずいぶん前から分断のひどさや司法の疑わしさに呆れていました。美術評論とは切り離して考えています。
 ヒルビリーエレジーもブレイキングバッドもお勧めです! 特に後者に出てくる悪役一人は誰かさんがモデルと言われており、その意味でも面白いかと。
返信する
リコメ感謝 (小寄道)
2021-10-28 16:23:10
リコメント、ありがとうございます。また、記事を読んでいただいたそうで、光栄の至りです。
さて、手当たり次第にアメリカ映画を観てきたとは、ちょっと驚きました。であるなら、アメリカへの深い関心も合点がいきました。「ブレイキングバッド」というTVドラマを見ることは、これで決定いたしました。

追記:先のコメントでヴァンス氏が「クリスチャンに宗旨替え」は間違いで「カトリック」が正しいです。
ご推薦の2作品はいつか拙ブログで書いてみたいと存じます。
ありがとうございました。
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Unknown (yoshkosh)
2021-10-29 10:54:01
今日は。以前読んで知ったことですが、北米の入植者達が西へ向かった所、アパラチア山脈が難所となり、老人を抱える家庭は山を超えることを諦め麓に留まったとか・・・スコットランド人が多く、閉鎖的な暮らしをしていたので、周りからは色々な噂を立てられ偏見と差別を受けていたということです。
所が、本国では廃れた風習や民謡が残り、それがヒルビリーミュージックとなり、カントリーミュージックへと広がっていったのですね。
現在では、カントリーミュージックはジャズやロック、ヒップホップと境目がない位ですが、スコットランド民謡はカントリーミュージックの一角を占めています。カントリーミュージックでは使用する楽器もヴァイオリンではなく、フィドルと呼ぶのもそこにあるかと・・・
映画では、「songcatcher-歌追い人」があります。
返信する
Unknown (yoshkoshさん (kyko))
2021-10-29 15:10:15
「山を越えるのを諦めた」…私が読んだものでは、「故郷の景色と似ていたから」というものでした。いくつか説があるのですね。
「songcatcher-歌追い人」は新しい映画なんですね。「ヒルビリーエレジー」がミリオンセラーになったことから生まれた映画かも。面白そうです。
 そういえば「ぼくの美しいひとだから」ではユダヤ系のエリート青年が好きな曲はプッチーニで、年上のプアホワイト女性の好みはカントリーでした。
 
返信する

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