中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

『クリムトと黄昏のハプスブルク』6月初旬発売

2024年05月28日 | 
文藝春秋から新刊『クリムトと黄昏のハプスブルク』が6月7日に発売です♪

表紙はクリムトの『接吻』
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918600

遠い昔ジグゾーパズルにはまったことがあり、この絵も作ったことがありました。けっこう時間がかかった記憶が。。。

それはさておき、本書は『フェルメールとオランダ黄金時代』に続く、画家と彼を生み出した土壌との関係に焦点をあてたシリーズ第2弾です。

内容はこんな感じーー「19世紀末のウィーンは黄昏時の美しさに輝いていた。ハプスブルク大王朝崩壊の予兆に怯えながら、誰も彼もそれに目をそむけてワルツに興じていた。興じつつ、エロスと死に満ちた絵画や焼成つに傾倒せずにおれなかった。クリムトはそうした時代の申し子である」

登場人物は、クリムト登場以前にウィーン絵画界を制覇していたマカルトをはじめとして、シーレ、ツヴァイク、シュニッツラー、フロイト、ヨハン・シュトラウス、エリザベート、フランツ・ヨーゼフ、ヒトラーetc。

ハプスブルク崩壊直後にクリムトとシーレも相次いで病死したのも、この金襴の時代の強烈な刻印だったといえるでしょう。ぜひお読みくださいませ!

〇来週は所用のため当ブログはお休みです。また6月11日に!


☆☆講演&講座予定
・文藝春秋講座 毎月第2土曜日14時~16時 4月13日、5月11日、6月8日、7月13日、8月10日
申し込みは以下
https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h7620
・6月1日(土)  京都洛陽ライオンズクラブ講演 一般参加あり
☆定員700名。現在680人なので残席20です。お早めにお申し込みくださいませ。
https://335c.com/club_blog_in.php?bid=1781 
・9月21日(土) 静岡SBS学苑


拙著一覧
◎ここ数年分の拙著画像が反映されなくなってしまいましたあ。。パソコンに弱い私。仕方がないので、タイトルと出版社のみ。

☆最新刊「『クリムトと黄昏のハプスブルク」(文藝春秋)

☆「愛の絵」(PHP新書)

☆「名画と建造物」(KADOKAWA)

☆「運命の絵 なぜままならない」(文春文庫) 

☆『中野京子の西洋奇譚』(中公新書ラクレ』2刷になりました🎵

☆『画家とモデル』(新潮文庫)2刷になりました🎵

☆『災厄の絵画史』(日経プレミア新書)2刷になりました🎵

☆『名画の中で働く人々 ー 仕事で学ぶ西洋史』(集英社)3刷になりました🎵

☆『フェルメールとオランダ黄金時代』(文藝春秋)2刷になりました🎵
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163915456

☆『展覧会の「怖い絵」』(角川文庫)2刷になりました🎵

☆『運命の絵 もう逃れられない』(文春文庫)

☆『絵の中のモノ語り』(KADOKAWA)

☆「美貌のひと 2」(PHP新書) 2刷になりました🎵

☆『名画で読み解く プロイセン王家12の物語』(光文社新書)4刷になりました🎵

☆最新刊CD「怖いクラシック」(SHM-CD)

☆『異形のものたちー絵画のなかの「怪」を読む』(NHK新書)3刷になりました🎵

☆大人のための「怖いクラシックーオペラ篇」 (角川文庫)

☆「そして、すべては迷宮へ」 (文春文庫)

☆「運命の絵 なぜままならない」(文藝春秋)

☆「中野京子の 西洋奇譚」(中央公論新社) 2刷になりました🎵

☆「新 怖い絵」(角川文庫)3刷になりました🎵

☆「画家とモデル 宿命の出会い』(新潮社) 4刷になりました🎵

☆「運命の絵」(文春文庫)

☆『残酷な王と悲しみの王妃2』(集英社文庫)2刷になりました🎵

☆「もっと知りたい「怖い絵」展」(KADOKAWA)2刷になりました♪

☆「欲望の名画」(文春新書)3刷になりました🎵

☆「運命の絵 もう逃れられない」(文藝春秋) 2刷になりました🎵

☆「怖いへんないきものの絵」(幻冬舎)

☆「怖い橋の物語」(河出文庫)2刷になりました🎵

☆「名画の謎 対決篇」(文春文庫)3刷になりました🎵

☆「美貌のひと」(PHP新書) 9刷になりました🎵

☆「名画の謎 陰謀の歴史篇」(文春文庫) 4刷になりました🎵

☆アートギャラリー ヌード~かぐわしき夢」(集英社)

☆「別冊NHK100分de名著 読書の学校 中野京子 特別授業 『シンデレラ』 (教養・文化シリーズ) 2刷になりました🎵

☆「名画で読み解く イギリス王家12の物語」(光文社新書)13刷になりました🎵

☆『怖い絵のひみつ』(KADOKAWA) 4刷になりました🎵

☆『中野京子と読み解く運命の絵」(文藝春秋) 3刷になりました🎵

☆「新 怖い絵」(角川書店) 10刷になりました🎵

☆「名画と読むイエス・キリストの物語」(文春文庫)3刷になりました🎵

☆「美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯」(NHK新書)

☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文春文庫)5刷になりました🎵
  『弐代目 青い日記帳』さんがさっそく紹介してくださいました♪ 3月6日のページです。
http://bluediary2.jugem.jp/

☆「残酷な王と悲しみの王妃 2」(集英社)2刷になりました🎵
担当者さんが紹介してくれました♪

http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/151023_book01.html

☆『「絶筆」で人間を読む - 画家は最後に何を描いたか』(NHK出版新書)
 5刷になりました♪

☆「中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇」(文藝春秋)3刷になりました🎵
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163903089/hanatumuhiton-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇
「青い日記帳」さんが紹介してくださいました。素敵な紹介で嬉しいです♪
→http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4050

☆文藝春秋WEBサイトでは、短いですけどわたしのインタビュー記事も載りました。お読みくださいね!→http://hon.bunshun.jp/articles/-/3935


☆「名画の謎 ギリシャ神話篇」(文春文庫) 6刷になりました🎵

名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫)


☆「愛と裏切りの作曲家たち 」(光文社知恵の森文庫)2刷りになりました🎵

愛と裏切りの作曲家たち


☆「マンガ西洋美術史03」(美術出版)

マンガ西洋美術史03 「市民社会」を描いた画家」 ブリューゲル、フェルメール、ホガース、ミレー、ゴッホ



☆「マンガ西洋美術史02」(美術出版社)
マンガ西洋美術史02「宗教・神話」を描いた画家 ボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ティツィアーノ、エル・グレコ、ルーベンス


☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川文庫) 20刷りになりました。

危険な世界史 運命の女篇 (角川文庫)

☆「マンガ西洋美術史01」監修(美術出版社)
マンガ西洋美術史01 「宮廷」を描いた画家 ベラスケス、ヴァン・ダイク、ゴヤ、ダヴィッド、ヴィジェ=ルブラン


☆「ヴァレンヌ逃亡」(文春文庫)2刷になりました🎵
ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫 な 58-2)


☆「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」(光文社新書)12刷になりました♪

名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)   

☆「名画に見る 男のファッション」(角川書店)
名画に見る男のファッション (単行本)

☆「橋をめぐる物語」(河出書房)
中野京子が語る 橋をめぐる物語

☆「中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇」(文藝春秋) 3刷になりました♪
中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇

☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫)7刷になりました♪
残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)

☆「怖い絵」(角川文庫) 単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。
21刷になりました🎵
怖い絵 (角川文庫)

☆「はじめてのルーヴル」(集英社)3刷になりました🎵 はじめてのルーヴル (集英社文芸単行本)

☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋) 5刷になりました🎵
中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇

☆「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫) 15刷になりました🎵 怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)

☆最新刊「名画と読む/イエス・キリストの物語」(大和書房) 3刷になりました🎵
名画と読むイエス・キリストの物語

☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川文庫) 21刷になりました🎵
危険な世界史 運命の女篇

☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)27刷になりました🎵
危険な世界史 血族結婚篇 (角川文庫)

☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~ 23刷になりました🎵

☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 7刷になりました🎵
中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇


☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)9刷になりました♪
印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)

☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 19刷になりました🎵
「怖い絵」で人間を読む 生活人新書


☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」14刷になりました♪
名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)

☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書) 32刷になりました🎵 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)

☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
2刷になりました🎵
芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)

☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫) 3刷になりました🎵 おとなのための「オペラ」入門 (講談社+α文庫)

☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
恐怖と愛の映画102 (文春文庫)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版。13刷になりました。
歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)

☆翻訳書;ツヴァイク「マリー・アントワネット(上)」(角川文庫)10刷

^^^^^^^^^^^^^^^^
☆以下の単行本は絶版としました。文庫本をお求めくださいまし~

☆「怖い絵」16刷。怖い絵

☆「怖い絵2」、9刷。 怖い絵2

☆「怖い絵3」 6刷。 怖い絵3 https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/6950ee99-48














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6 コメント

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Unknown (フェルメール)
2024-05-29 14:45:13
「フェルメールとオランダ黄金時代」を拝読した時には意識できなかったのですが、今回、フェルメールは第1弾、クリムトが第2弾なのだと、初めて気づかされました。
「クリムトと黄昏のハプスブルク」は、勿論、拝読させて頂く予定ですが、いつか、第何弾かで、中野先生に、カラヴァッジョについても書いていただきたいなあ、先生のカラヴァッジョの解説を読んでみたいなあ、と思う次第です。
1ファンとして。
返信する
Unknown (フェルメールさん(kyoko))
2024-05-30 11:42:08
 そうなんです。いちおうゆる~いシリーズで、秋ころからはまた「オール読物」で第3弾「ゴヤと激動のスペイン」連載予定です。
 ところでカラヴァッジョは考えていませんでしたが、別連載でイタリアにどっぷり浸かる予定なので、カラヴァッジョもすごくいいかも!! ヒントをありがとうございました。ぜひ4弾にトライしたいです♪
返信する
Unknown (酒井 寛(サカイヒロシ))
2024-06-01 17:38:07
Bitte, entschuldige mich, in Deutsch zu schreiben, liebe Expertin von europäischen Kunstgeschcichte und -Deuterin,liebe Kyoko,Sie zu duzen.
Ich bin der letzte, der heute, 01.06, in Kyoto von Dir per meinem roten Kugelschreiber signiert auf meinem "Marie Antoinette"- Kadokawa Taschenbuch - erhalten hat, und dabei gefragt hat, warum Du mir wichtig erscheinenden Subtitle davon'Bildnis eines mittleren Charakters' nicht übersetzt und hinzufügt hast, darauf antwortest Du, es wäre Redakteur/in od. Deine deutsche Ausgabe, man hätte den Subtitle in ihr bei der Übersetzung nicht gedruckt, schuld daran gewesen.

Die Antwort ist mir leider nicht einleuchtend jetzt noch. Hast Du hierbei dazu noch etwas zu ergänzen, um zu erklären, warum "kein Subtitle" auf Japanisch im Kadokawa-Taschenbuch, absichtlich od. versehentlich?

Da Du mir erscheinst, langjährig auf dem gleichen kulturgeschichtlichen Gebiet Meinungsaustausch durch Deine zahlreichen Bücher hätte gemacht zu haben, stellte ich Dir hier die etwas harsche Frage.
Kannst Du bitte, liebe Kyōko, über Näheres um den Umstand: 'warum kein Subtitle auf Japanisch' erläutern?
- Da seit der Studienzeit mit meinem Freiburger Kumpanen Nakamura Toshiharu, der als Rubens Experte weltweit Namen gemacht hatte, und leider vor paar Jahren früh dahin gegangen ist,freute ich mich sehr, dass Du heute in Kyoto Rubens Werk um des Empfangs Katharina de Medici in Marseille erläutert hast. Das war sehr einleuchtend, wie immer bei Dir der Fall ist. TOSHI hätte Dir großen Beifall gegeben, da er zwar Experte Nr. 1 auf dem Gebiet war, aber nicht Erzähler gewesen wäre.
Wie auf meiner Visitenkarte steht, kannst Du mit mir im Kontakt stehen und hoffentlich zurückschreiben.
Ob Deutsch od. Jaoanisch ist mir gleichgültig, nur möchte ich etwas von Dir hören.
Ich wäre sehr froh, trotz Deiner Geschäftigkeit ein paar Zeilen für mich erspart zu bleiben.
Danke im voraus
Dein Hiroshi SAKAI

@1980lieberdeutsch in INSTAGRAM bzw. Facebook
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Unknown (酒井 寛)
2024-06-01 17:44:52
Eメールアドレスを書き加えるのを忘れました、もし連絡頂けたら、大変光栄に思います。
1980juchheim@gmail.com
返信する
Unknown (酒井寛さま(kyoko))
2024-06-09 11:18:56
 京都講演にいらしていただき、ありがとうございます。そのまま旅行に出かけましたので、ブログを見られませんでした。ツヴァイク作品のサブタイトルですが、使用した原本が本に埋もれてすぐには見つけられませんが、表紙のデザインは角川さんなのでデザイン上、外したのかもしれません。私もそこまで気がまわわず・・ ですが、たまたま酒井さまより先にサインをした方から、フランス旅行で買ってきたというフランス語版をいただいていました(なんたる偶然!)。そこにもサブタイトルはないので、もしかするとご指摘されていた岩波版が英語訳だったようなので、英語での副題だった可能性もありますね。ちょっと調べる時間はありませんので、この程度のお返事でご寛恕くださいませ。
返信する
Unknown (酒井 寛(サカイヒロシ))
2024-06-10 22:23:52
日頃から言葉の扱いをとても大切にしておられる中野さんらしい丁寧な対応に感謝します。
今回は日本語で書かせていただきます。
要点に入ります。
*私の所有するMarie Antoinette は、Fischer Taschenbuch Verlag, 2.Azflage, 2011, printed in Germany,
ISBN 978-3-596-90360-3で、S.3のタイトルに続いて、一段下げ 小さめのFontで Bildnis eines mittleren Charakters と印刷されてます。

*京都講演後のサイン会の折にも、持参しましたが、主催者の「時間が押してますので」に制され、お見せできませんでした。

*Marie の性格については、「凡庸、普通、平凡」などが定着してますが、中野さんの指摘されるように各国版でサブタイトルの扱いが違うとなると、原作者Zweigのサブタイトルに込めた、「平凡な彼女を待ち受ける過酷な運命」を暗示する意図は無視されても良いという解釈なのでしょうか!?

*中野さんも、角川版のまえがきで、【「平凡」を9回も使用し、更にのっぺりした精神、凡庸な性格]と、正鵠を射て、表現されてますので、サブタイトルにこだわる必要はないのかもしれません。

私の疑問はほぼ氷解しましたので、さらに待ち受けているZweig の作品群に取り組むことができます。最後に早く亡くなってしまったRubens と彼の工房の作品群研究においては、他の追随を許さなかった中村俊春くんの冥福を祈ります。中野さんも彼の著作には接する機会があったにちがいありません。あれだけ見込まとに、京都では、Marie Medicis Ankunft in Marseilleを読み解かれたのですから。
次は、いよいよExpressionismus und Gabriel Münther im Russenhausですね。
さらにひょっとして、冗談ですが、entartete Kunst und Alfled Ziegler, Kultusminister der "Deutschen Schamhaare"(数年前、彼の作品がHaus der Kunst,Münchenで展示され、大ブーイングでした)まで扱われるとしたら してやったり中野京子さんと、大むこうから声掛けしたくなります。
酒井寛 拝
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