紋章について調べていると、中世において、豚を紋章に使っている例があるのを知った。一般にヨーロッパにおける豚のイメージは「不浄」「貪欲」「大食」「怠惰」「無知」など、否定的なものがほとんどなので意外だ。
もっとも古代文明においては、豚は「豊穣」「富裕」を象徴していたから、紋章に使った家もそれを踏まえてのことであろう(とはいえ中世にはその価値観は変化していたはずなのだが。。。)
シンボリズムというのは面白いもので、時代によって地域によって意味が転換するため、たいてい両義性をもつことになる。
近代以降のことらしいが、ドイツ語では「豚を持つ(Schwein haben)」という言い方で、「ラッキーだ」という意味になる。
もう一つ。
豚は聖アントニウスのアトリビュート(その人を特定する持物)として、肯定的に描かれることがあった。この理由が面白くて、豚の脂身が聖アントニウス病(麦角アルカロイドによる壊疽性疾患)に効くと信じられていたからという。
聖アントニウス病とグリューネヴァルトの絵画の関係については、「怖い絵」に詳しく書きましたので、ぜひお読みくださいね♪
☆「怖い絵」(角川文庫)
単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。2刷になりました♪
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刊行を記念した講座を新宿と名古屋で行います。もしお時間ありましたら、いらしてくださいね!
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2014年3月8日(土)14:00~15:30
朝日カルチャー名古屋教室
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=231852&userflg=0
☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫) 2刷になりました♪
☆「怖い絵」(角川文庫)
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☆「はじめてのルーヴル」(集英社)2刷になりました♪
☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋)
4刷になりました♪
産経新聞書評⇒ http://sankei.jp.msn.com/life/news/130120/bks13012008280003-n1.htm
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~知られざるフランス革命ーヴァレンヌ逃亡」(朝日新聞出版社)
新聞評⇒http://chroniclelibrary.blogspot.jp/2012/04/asahi-shohyo_5455.html
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☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~
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文春「本の話」から、「自著を語る」(「謎が解けたら、絵画は最高のエンターテインメントになる」)はこちら
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☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)
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☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
「週刊朝日」書評⇒ http://book.asahi.com/reviews/column/2011100300004.html
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レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/(「特設サイト」をクリックしてください)
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☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
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☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
sai
もっとも古代文明においては、豚は「豊穣」「富裕」を象徴していたから、紋章に使った家もそれを踏まえてのことであろう(とはいえ中世にはその価値観は変化していたはずなのだが。。。)
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sai
ところで、今私はプライベートの旅行でペルー・ボリビアに来ています。今クスコにいますが、クスコの大聖堂の中の最後の晩餐の絵には地元ならではの食べ物が描いてありました。それはネズミ!今でもペルーではネズミを普通に食べるそうで、その為か、野良犬など犬はたくさん街中にいますが、猫は全くいません。ペルー人にとって猫はネズミをとってしまう天敵だからだそうです。
心臓に毛が生えてるとは思ってますが、心肺機能は弱いのでマチュピチュ2,300mで早くも軽い高山病で頭痛がしています。クスコは3,000m、明日はボリビアのラパス4,000m、そしてウユニ塩湖3,700mなので、最後まで無事に過ごせるかが心配…やはり仕事ではなくプライベートの旅行で来て正解の場所でした…
『怖い絵』のグリューネヴァルト・・・大好きです。本物は見に行けませんが、徳島の大塚国際美術館で見ました。
先日、近くの美術館でゴヤの銅版画「戦争の惨禍」全80点を見ました。「聴力を失ったゴヤが見ることに集中して描いた・・・」と言う京子さんの話を思い出し、胸が熱くなりました。
もうボリビアでしょうか?読むだけで高山病になりそう。。。(汗)
ところでクイの最後の晩餐、以前「オール」の対決篇に使おうかと思っていたのですが、画像が見つからないようで延期中です。それはともかくネズミ。いくら食用といってもギクッとしますよね。名物というので、もしやトライした?
トクちゃんさん
だいぶ前ですが、ゴヤのエッチングについての本(ドイツ人が書いたもの)を翻訳したことがあります。凄いですよね、実に何とも。。。
あの地域の食生活はジャガイモが主食、そして唯一のたんぱく源がネズミ。。。。。
キッチンの床ではモルモット(白と茶と黒のブチ)が数匹走り回っています(見ました!本当です)
そして・・ある日の夕方、その中の食べごろを捕まえて。。。。。。。。
以前アンデスに憧れていて、生まれ変わったらあの地を!と思っていた夢が一瞬に消えました・・・
日本人でよかった🎵
ふっと思い出しましたが、数年前、高田馬場の交差点で信号待ちしていてドブネズミを見ました。うわあ。。。と、こちらへ近づいてもいないのに、皆で飛びのきました。
話はガラッと変わりますが、一昨日オリンピックの開会式の合間にBSで『ブーリン家の姉妹』を偶然観ました。前に観ていましたが、二人の女優とその時代特有の着衣をもう一度と、最後まで観てしまいました
昔々観た『ロミオとジュリエット』の時もそうでしたが、ビロードのような重厚で品のある衣服にウットリ、侍女にいたってはフェルメールの絵そのもの・・・
映画では特に着衣はその時代のものを忠実に再現しているのでしょうか?